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ただいま暴走中!  作者: 呪理阿
九月だろうが暴走中
228/410

228 プログラムお昼休み

「水谷くんお疲れ~!」

「い、意外と速かったのねっ!」

「……二位だった……」

 落ち込まないでよ。二位だよ? 四クラス中二位だよ?

 忍でーす。

 学級対抗リレーが終わり、お昼休みです。

 学級対抗リレーでは、何とアンカーの水谷が三位から二位まで駆け上がりました! 差はそんなになかったけどー、とか言ったら雰囲気ぶち壊しになるので思うだけにしておきます。

「亮っ、亮っ! お弁当だよ! 早く食べようよっ!」

「うん……」

 紫波元気だねー。

「水谷ぃー、テンション下げんなよ。次応援合戦だぜ?」

「そーそ。得点はこっから巻き替えしゃいーんだよ!」

「応援は応援で表彰されんだからさっ! 声出せよぉー?」

 おー、水谷いじめのメンバーが一緒にご飯食べてる。なにがあったんだろう、とは突っ込まないけどさ。

「柿ピー」

「……あのね、先生の名前はね、牡蠣野胤って言うんだよ? ピーナッツ関係ないよ?」

 純兄……わざと? わざと柿ピーって言った?

「牡蠣野先生」

「何?」

 あら、さっきまで落ち込んでたくせに一瞬で復活した。

「先生、午前中まるで働いてませんでしたよね」

「うっ……柿ピーがショックで、さぁ……?」

『うわー、サイテーだこの教師』……って視線が教室の各所から送られています。

「その分、俺があっちこっち手伝わされたの知ってます?」

「え、そ、そうだったの!?」

『うわー、サイテーだこの教師』

 あ、今度は声が出た。先生撃沈。

「って訳で、この豚カツ貰います」

「そんなっ!?」

 復活早いなおい。

「おーい、豚カツ欲しい奴何人居る?」

『くれっ!』

 手を挙げた奴が……十人くらい。

「……そう言う訳で、も一個貰います」

「勘弁して! ちょっ、先生のお昼のメインがなくなったよ!?」

 豚カツ二つも入ってたの?

「いいだろー、別にー」

「そーそー! 高山兄働かしてたんでしょ?」

「サボり野郎に食べさせる豚カツはありません!」

 誰だ最後のセリフ言ったの。

「そんなぁー!」

 サボってる方が悪いって事でいいんじゃない?

 あ、この豚カツ美味しい。先生って結構いいお弁当貰ってるんだな。

「ねぇ、純兄」

「あ?」

「午前中何してたの?」

「柿ピーの代わりと、救護係の手伝いと、得点係の手伝い、かな」

 何でも屋みたいだなー。万事屋? さすがに万は無理か。

「じゅんきち! 居るーっ!?」

「誰が純吉だこら」

 ぶ、部長……オカルトオタクの部長!?

「純吉居るか?」

「純吉先輩、居ます?」

「純吉……居る筈」

「純吉センパーッイ!」

 さらにハルやん、えっちゃん、マコちゃん、タツノオトシゴまで……。

「よし忍」

「逃がさないですよっ!」

 えっちゃん……最初は大人しい子だと思ったのに……。

 なんっで突然拳構えて走ってくるのかな!?

「えっちゃん先輩っ! 援護します!」

 せんでいい!

「いっけぇえええええ!」

『黙れ超音波!』

 クラス全員に超音波と言われた部長はどうなんだろう。

「つーかよ、よくもまぁお前等敵陣に乗り込んで来れたなぁ!」

 いや村田、昼休みなんだからいいでしょ別に……。

「私白組ですっ! 二年一組ですっ!」

 あ、そうなの?

「あ、おーい! 柿ピーのおかずシリーズ第二弾! 漬物欲しい奴!」

 すぱこーん

 ハルやんのハリセンが叫んだなっくんに直撃。

「てんめぇ、何しやがる」

「俺にもよこせ」

『そっちけ!?』

 先生をかばった、とか、シリーズってなんだよ! とか突っ込みじゃないの!? じゃあ何でハリセン出したんだ!

「そのハリセン、何処から出たの!?」

「え……ポケットから」

『ゴム風船か!』

 突っ込む側の筈のハルやんが思い切り突っ込まれてる……。

 こんな感じで、騒がしくてある意味カオスなお昼休みでした。

 誰かが言ってた。『午後からの応援頑張るぞーっ!』



 あ、食べたら眠く……。

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