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ただいま暴走中!  作者: 呪理阿
九月だろうが暴走中
226/410

226 プログラム二番、三番!

 忍です。今ちょっとブルーです。

 徒競走でスタート失敗して、もう少しのところで二位になってしまったのです。誰だクラウチングスタートなんか考えた奴。おかげで純兄に一瞬睨まれたじゃないか。それだけだったけど。

 ……はい! 切り替えよう! 眠気も飛んだことだし、今はプログラム二番、綱引きの応援をしよう!

 がーんばれ、がーんばれ。……練習ではダントツで弱かったけど。

 まぁあれだ、奇跡よ起これ!

 あ、負けた。奇跡、起こらず! 次は赤組と三位決定戦かー。ここでは勝ってほしいな……。

 綱引きって配点高いも……あ、負けた。一瞬にして負けた。どんだけ弱いんだよ白組!

「ちょっ、嘘でしょ!? 皆! 次のハリケーンは一位とるよ!」

『おぉおおおおお!』

 花上、切り替え早いな。そして皆テンション高いな。

 ハリケーンは綱引きと同じ配点だもんね。綱引きで四位とっちゃったんだから、こっちは一位とらないと。

「行ってらっしゃーい」

「行ってきまーす。って、なっくんどうしたの、その怪我」

「綱にめっちゃ引きずられた」

 あ、よく見たらそんな感じの人が結構多い。

「そっか。ちゃんと手当てしてもらってくるんだよー」

 きっと保健室の先生と救護係の子大変だろうなぁ。

「忍~、どうしよう」

「今度は桜? どしたの」

「わたしね、まっすぐにしか走れないの」

 イノシシかアンタは。

「棒にしっかりしがみついといたら?」

「練習の時にやったら怒られた~。忍に」

 だって重かったんだもん。

「あ、忍、跳んで!」

 人間は飛べないよ。あ、違う? 跳べ? 何? もう競技始まってたの!?

「ほいっと」

「ほら、跳んだらすぐしゃがむんだよ! 先生が言ったはったやん! ハリケーンのコツ五つ!」

 桜、関西弁になってるよ。

 ……って、うわっ、危なっ。もう少しで頭にハリケーンの棒がぶつかる所だった。

「……あれ?」

「どうしたの~?」

白組あたしんとこ、四位じゃない?」

「そうだね~」

 やばいよやばいよ、二つのドカンと得点入る競技で両方ビリとかかなりやばいよ?

「よし、俺等は逆転するんだな。逆転劇だ」

「よしよしよし、やる気出てきた!」

 …………あ。

「いつか村田と一緒に水谷いじめてた奴等だ。ついでに村田も」

「またんかコラ! 俺はついでか!?」

 だからそう言ったじゃん。

「いじめてたとか、人聞きの悪いことを言うな!」

 事実じゃん。ちゃんと謝った?

「あ、跳んで!」

 うぇ? あ、危なー。

「……なぁ岬、何か、すでに二位まで順位上がってんぞ」

「逆転しても大した事じゃ無さそう」

「やる気なくなるからそう言う事言うな!」

 やる気なくさないでよ。一位とりたいんだから。

「あたし達が安心して行けるように一位まで上げてよ? 順位」

『ったり前だ!』

 さっきと言ってることが違うような気がします。

 今更ながら、あたし達……桜、花上、愛華あいかさん(って名前だったはず)とあたしはアンカーです。責任重大です。そうか?

「あい、行ってらっしゃい美咲ちゃん」

「美咲ちゃんとか言うな! 何か懐かしいじゃんかよおい!」

 懐かしいの?

「頑張ってね、村田く~ん」「いっけぇー!」「フレ―、フレ―」

 愛華さん、何か器用に指でエールを送っています。はたから見たらいじいじしてるようにしか見えないよ。

「よし、いいね皆。岬達から棒もらったらダッシュよ、ダッシュ! 一位とるぞー!」

『はい、姐さん』

「誰が!?」

 何か言ってみたかった。まさかハモるとは思わなかったけど。

 あ、村田達けっこう速い。一位の黄組追い詰めた! ……って所で戻ってきたよ。はい、ジャンプ! で、しゃがめー!

「よし、行けっ!」

 そして棒が渡されたー、一人で持ったら結構重いけど、四人で持ったら大したことない。

 順位は一位! おぉ、ビリからトップまで上ったよ。凄い。奇跡だ。

 ……とかおもったけど、練習の時も一位だったなぁあたし達。全く同じ展開で。

「忍! もっと詰めて!」

 あい。

 一つ目のコーンを時計回りに、二つ目のコーンを反時計回りに回って、三つ目のコーンを時計回りで半分回ってUターン。そこからまた、行きと同じように回って……。

「いいぞ! 一位だ!」

 端っこのあたしと花上で皆の足元を通す。うぁー、何回やってもこれ、体制キツイ……。

 で、通し終わったら頭の上をまた通して……あ、手が滑った。

「いっっったぁ!?」

 ごめん、二年男子Aくん。

 とっとと拾って、一番前へ。

「棒立てて! 棒!」

 分かってますって。

 ほい、終わり!

 ……疲れたぁっ!

「み、皆! 一位だーっ! 拍手!」

 ぱちぱちぱちぱち……あれ、何か形的に花上に送られてるみたいだぞこの拍手。

 で、花上がパッパッパッと手を振ると拍手が止まった。

「ふぅ。これがやりたかった!」

 ……さいですか。

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