表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ただいま暴走中!  作者: 呪理阿
二月で暴走中
21/410

21 実ったの実ってないの

 放課後……。

「お、来たぜ……修也だ」

「言わなくても分かるっての」

 岳だー。

 前回のあらすじ。

 朝、翔が修也の靴箱に入っている所謂ラブレターを発見。

 で、オレと翔は修也がどんな反応をするか楽しみに靴箱の陰から見守って(?)いるのだ。

「あ、あ、修也が手紙に気付いた」

「気付かないほうがおかしいから」

 何しろ靴の上に置いてあったんだからな!

「…………」

 周囲を確認。いたずらだと思っているらしい。

 ってか普通そう思うわな。

 封筒の裏…名前を確認、ここで修也にある異変が起こった!

「お? お? お? 修也のやつ顔が赤いぞ?」

 どうやら熱があるらしい。

 行かずに家帰って寝るかもしれない……。

 賭けはどーなるんだぁ!

「これは……まさか……」

「なんだ、翔も同じこと考えてたか」

「あぁ、おまえでも気付くよな、うん」

 家に帰って寝るのだけは勘弁してくれよ~……。

 あ、修也が移動を開始した!

「尾行するぞ!」

「言われなくとも!」



 体育館裏……。

「お、やっぱりあのラブレターは本物だったんだな。ちゃんと古閑いる」

 いやーよかった。帰って寝るなんてことにならなくて。

「古閑も顔赤いな、熱か?」

「おい、これから告るからに決まってんだろ」

 あ、そーゆー理由。

 しっかしまー、二人とも赤いこと赤いこと。

 どーかしたらリンゴ頭が二人いるようにも見えるぜ?

「え、えとっ、修也君!」

 勇気を振り絞って声をかける古閑。もちろん顔は赤いまま。

「……ッ?」

 上目づかいで(睨んでる?)古閑を見る修也。こちらも顔は赤い。

「あ、……あ、あっ、あ、あたしとっ……」

 おっかしいな、古閑ってこんなしどろもどろだったっけ?

「あーもう! さっさと言えよぉ!」

「そーだそーだ!」

 ちなみに小声で話しているので聞こえません。多分!!

「あたしとッ……とっ、と、と……」

 壊れたCD聞いてる気分になってきたぞオレは。

「あたし、と……決闘して下さいっ!!」

『はぁ!?』

「あぁっ! 間違えた!」

 いったい何と。

「チッ……はっきりしねぇ奴だな……」

 おや、修也くぅん?

 貴男はオンナノコ泣かせるきですかぁ?

「おいそこっ! いるのは分かってんだ。出てきやがれ」

『バレてた!?』

 まさかのまさかり! こっちに来ますか!?

「バレバレだ。とっととどっか行きやがれ馬鹿野郎」

「そう! 修也君の言うとおりだよ!」

『あーははーい。ゴーメンナサーイ』

 すたこらさっさのさ。

 と見せかけて実は録音機を仕掛けてあったり。

 ふははははー!

 


『ったく……てめぇもだよ。言いたいことがあんならさっさと言え。なんなら俺が言うか?』

『えっ……?』

『――――――……』

『あ、あた、っしも……だよ……』

『……ふん』

 後で録音機を回収してみたらどうだろう。

 一番大事なところが小さすぎて聞こえないではないか。

 賭け、どーするべ。

 ちなみに修也に聞くというのは無理。

 一回聞いてみたらな、顔赤くして突然殴ってきたんだよ。

 オレはまぁ、余裕で避けれるんだけど(にーちゃんねーちゃんのは速くて避けれない。いつか避けられるようにとスピードの訓練を……うわ言ってて悲しくなってきた)翔はしっかり当たってたからな。

 意外と痛そうだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ