表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ただいま暴走中!  作者: 呪理阿
二月で暴走中
20/410

20 ホントに居たのかこんな奴

「おーい、たけ「誰が竹だ!」誰も竹とは言ってねーよ!」

 そりゃそうだ。

 オレがわざわざ途中で切ったんだからな!

 岳だー。

 ちなみに話してる相手はクラスメートで友達の中谷翔なかたにしょうな。

「で、何か用か九日投下?」

「投下じゃない、十日」

「それはさて置き。何か用?」

「用が無きゃ来ちゃダメなのか!?」

「うんそう」

 とは言わないけど。

 あ、言ったか。

「ふーん。じゃ、面白いことあるけど言ってやんね」

「なにッ!? 何だ!? 面白いことって!」

「ひっひーん」

「馬?」

「違ぁう!」

 全く、話が進まないじゃないか。

 オレのせい? まさか。

「で、面しれー事って?」

「これこれ」

 む? 手紙? ピンク色の女子が使うような感じだなー……。

 ……まさか。

「お前そー言う趣味だったのか!?」

「んな訳ねーだろ!!」

「じゃーそれは何だ!」

「シーッ! 実はな……修也の靴箱の中に入ってたんだ」

 人の靴箱覗いたのかコイツ。

 あ、修也っつーのはうちのクラスの男子な。

 なんつーのかな、地味? いやいや違うな。

 クール? ツンデレのツンだけバージョン?

 まー、そんな感じか。

 で、スポーツ、勉強、大体出来るような奴。

 まっ、オレには敵わねーけどな!

 本当だぞぅ。

「で、中身を見てみたら……」

 人の手紙の中身を見たのか!?

 あーあーあー、怒られてもしーらね。

「で、何て書いてあったんだ?」

 え? 人の手紙の中身を見ちゃいけねーって?

 バーロ、見たのは翔だ。オレは内容を聞いただけ!

「じ、じ、じ、実はな……所謂ラブレターってヤツだったんだよ!」

「ぅえええええええ!?」

 ホントに居るのか!? 靴箱の中にラブレター入れる奴!

「十中八九ドッキリじゃねーか!」

「いや、それがな……どっからどー見ても女子の字だぜ?」

「そこら辺の奴に書かせたんじゃねーの?」

「だからってわざわざこんな便箋と封筒買うか?」

 あぁ~、それもそーだ。って事はホンモノ!?

「で、何て書いてあったんだ!?」

「んーとな……

『しゅ、しゅーや、くん、へ……

ほうか、ご、たいーくかんの、うら、で、まって、ま、す……』

だと」

「なんでそんなしどろもどろで言うんだよ」

 聞きにくくてしょーがねー。

「書いてあるのをそのまま言っただけだけど。

全部平仮名で書いてあるから読みにくいったらありゃしねー」

「話し言葉でラブレター書くかね、普通」

「まー、とにかく見に行くのは確実って事で!」

「おう!」

 ……って、あれ?

「それ修也は読んだのか?」

「……あ゛」

 おい。

「ガッコ来たのは修也より先だったから……」

 おいおいおいおいおいおいおい!

「放課後って事は今戻しに行っても大丈夫だよな! 戻しに行こう!」

「あ、ちょっと待て。修也にラブレターなんて出した度胸のある奴、誰」

 だって、修也はラブレターなんてもらった途端やぶって捨てるような奴だぜ?

 そんな奴にラブレター出すなんてほぼ自滅同然じゃねーか。

「んーとな……。5-2古閑奈那子こがななこって書いてあるな」

「古閑ぁ!?」

 古閑っていやー、隣のクラスの普通な顔立ち、ちょっとテンション高め、成績普通な女子……。

 つりあうかねぇ。

「よし、翔! 賭けしよーぜ! お菓子一つ賭けて!」

「じゃ、おれは「オレは実らないに賭ける!」……実るに賭けろと」

「そーゆーこと」

「ま、いいや」

 よしっ! 勝った!

 さーって、何のお菓子もらうかなー♪

ラブレタードッキリ、引っかかったことある人ー。

または引っ掛けたことある人ー。


私は誰かが引っ掛けようとするのを黙って見る人です(笑)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ