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ただいま暴走中!  作者: 呪理阿
八月だけども暴走中
199/410

199 またね!

「うー、もう帰っちゃうん?」

「もうも何も一週間以上居けど」

「いや純、そこはまだ一週間、じゃろ」

 忍です。

 帰ります。もう後は新幹線待つのみです、はい。

「じゅんじゅん! 来年こそ勝っちゃるんじゃけえ、覚悟しちょけよ!」

「あー、ハイハイ。来年こそもう少し大人しくなっとけよ、たっちゃん」

 あれ、このやり取り一昨日も見た気がする。

「はいこれ、途中でお菓子か何か買いね」

「わ~、ありがとうお姉さん~!」

「まーっ! 光ちゃん正直だからもうちょっとあげる♪」

 良雅くんトコのおばさん単純だなぁ。詐欺にあうなよー。そして何か光が黒くなったなぁ。

 龍城さん、光に何か吹き込みましたー? いや、仕事だとかで来てないけど。

「じゃあねっ、ひーちゃん! はーちゃん!」

「またねー、ひーちゃんはーちゃん」

「次はお土産もよろしく!」

 愛弓ちゃん、もう少しいい事言えませんか。

「忍ちゃん、純くん、またね」

「うん、香ちゃんまたねー」

「俺は!? ねぇ香ちゃん!? 俺は!?」

 なっくん、忘れ去られてたね。

「しのぶぅー、しんかんせんきたねっ!」

「かおりぃー、しんかんせんじゃねっ!」

『のりたいねぇーっ!』

 勇気くん、菜月ちゃん。そんなきらきらした目でこっちを見ないでください。

「純、次来たときは酒飲めよ!」

「俺まだ犯罪者にはなりたかない」

「ちっ、んじゃ夏!」

「そだな、親しだ「夏?」いややっぱね! 俺未成年で飲酒はよかねぇと思うのよ!」

 秋さん、すげぇ。

「先ずは秋さんを超えて来「良雅?」ごめんなさい俺もう酒やめますから!」

 秋さん、すっげぇ。

「はっはー! 情けないな二人とも! それでも男か!」

「皐月、貴女が一番問題ね」

 あ、皐月姉逃げた。逃げるが勝ちとか叫んでるけど。どう勝ったんだろう。

 秋さん、すぅっげぇ。

「早く乗らないと新幹線出ちゃうよ!」

 あ、そうだね。

『またね~! 満ちゃん、れーちゃん、愛弓ちゃん!』

『またね~!』

「またな! たく! たっちゃん!」

『またな!』

 たっちゃん、次会ったときに男勝りな口調になってたらどうしよう。どうもせんが。

『またね(な)、香ちゃん、良雅くん』

「またねー。純くんも」「またな。ほら純もじゃ!」

「ん。またな」

 あー、新幹線のドア閉まる。ってか閉まった。

 あれ、誰かにあいさつし忘れてるような。

「俺はっ!?」

 あぁ、文月くんか。

『ならいいや』

 あぁ、全員思ってたんだ。

 うん、新幹線に乗ってない人たちも言ってたよ。



「ゆうきぃー、しんかんせん、すごいねっ!」

「なつきぃー、あっちもみにこうねっ!」

 このほや~っとしたかわいらしい声が聞こえた瞬間。

 血の気が引きました。ここにいた関係者、全員。

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