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ただいま暴走中!  作者: 呪理阿
八月だけども暴走中
194/410

194 皆大好き肝試し! 始まりの巻

「よぉし、皆居るかーっ!」

「イルカじゃないよ~。人間だよ~」

 光、そこでボケたら話が進まない。

 忍でーす。

 毎年恒例の肝試しを……これからしようとしています。

 去年は霊見えなかったからなぁ。今年は大変そうだなー。無視すればいいけど。

「はい、全員イルカ、もとい居るか確かめるためにせーのーでっ、で合わせて自分の名前を叫べ!」

 果たしてそれに意味はあるのでしょうか、皐月姉。

「せーのーでっ、皐月!」

「忍」「光~!」(中略)「卓也ぁっ!」「文づぐぎゃぁっ!?」

「龍城、と。全員居ますぜ姉御。えぇ、一匹害虫が居たので潰しておいたので丁度っす」

 こら。人を害虫扱いするなー。あたしの事じゃ無いけどさ。

「でかした!」

 そこも褒めない!

「でも純ちゃんが居らん事に気づけばもうちょっと点が上がったのに!」

 点?

「毎年居ないので排除しやした」

 排除って何!?

「今年は来るよう言ったんじゃけどなぁ……」

 って、毎年言ってるよね、皐月姉。

「いー加減夜の墓場に慣れんか純ちゃんは! 肝試しもしないとかごんごんどうだ!」

「いらねっす。言語道断でしょ」

 ごんごんって貰えるものなの?

「と言う訳で龍城、警察の権力目いっぱい使って連れて来い」

 警察!?

「あいよ」

『あいよじゃなぁい!』

「大丈夫ですよ、返事だけっすから」

 何かよく分からん人だな。

「それじゃ、肝試し一足先に始めちょこか」

 やっとか……。

「はい、じゃんけんで順番決めて!」

『じゃーんけーんほい、相子でしょ、あーいこでしょっ! しょっ! しょっ!』

 (ジャンケンがなっがぁああああいので中略)

「はい、んじゃ一番手、たく行って来ーい!」

「おぅっ!」

 行ってらっしゃーい。

 …………、えぇと、待ってる間に何しろと?

 んとね、この肝試しはー。ま、普通にお墓一周してくるだけ。

 ちなみに明かりはローソク一本。すぐ消えるから!

「ただーいまっ」

『早ッ!?』

「ふふん、五十m走七秒代じゃけんな!」

「七秒九九じゃんな!」

 香ちゃん……。何で知ってんのって顔してるんだけど、たく。

「ただいまだぜーッ」

「はい次たっちゃんじゃね」

 いつの間にか岳も行ってたし。

「じゅんじゅんは!?」

 そういえば喧嘩してなかったね、まだ。

「あーはいはい、じゅんじゅんならたっちゃんが戻ってくるころに来るよー」

「……ホント?」

「ホントホント」

 おぉ、あっさり行っちゃった。簡単だなぁ。

「姉御、純、連れて来やした」

 この人凄い。この龍城って人凄い。

「皐月姉、こいつ何。警察って答えが聞きたいんじゃねぇよ? 龍城って答えも駄目」

 純兄の手首に手形がくっきり。

 握力何㎏あるんだろう。

「便利な子」

「子って年齢じゃないだろ」

 同感。

「じゅぅんじゅぅうん!!」

 おー、戻って来るなりとび蹴りですか?

「たっちゃん、テメェスカート穿いてる事覚えてるか?」

「あっ!?」

 ストレートに言うねー。純兄も。

「次、はーちゃー……あれ? おーい、はーちゃーん」

「お兄ちゃん! 肝試し怖いでしょ!? ウチが一緒に行ってあげるから! ほら! 時間短縮のためにも!」

「怖くねぇよ! 怖いのはおめぇだろ!?」

「こここ怖くないもん!」

 どっからどー見ても怖がってます。

「行ってらっしゃ~い~」

 コラ光、そんなにニコニコして手を振ってやるな。

「ひーちゃぁん!」

「はっ、はーちゃん! みちると行こ!」

 あれ、満ちゃんも怖がり……だからか。

「えぇーい! もう四人で行って来ぉい! はーちゃん、満、光、夏、いいね!」

『何で俺(私)まで(~)!?』

「面倒だから!」

 ……純兄のめんどくせぇ病って皐月姉からうつったのかなぁ。

 んと、えー……つづく。

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