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ただいま暴走中!  作者: 呪理阿
八月だけども暴走中
181/410

181 プールでもやるよ

「修也!」

「……?」

「どっちが長く潜ってられるか競争な!」

「ガキ」

「あ゛ぁ゛!?」

 岳だ。ガキではない!

「何でいきなり潜り競争なんだよ」

「んじゃいつも通り追っかけっこで。よーいどん」

 潜る。逃げる。

 さーって。どこに逃げたら捕まりにくいかなーっと。

 やっぱ人の多い所だよな。

 後はでっかいビート版の下に潜るとか。

 お、でっかいビート版めっけ。上に一人のって、二人で引っ張っ……って、あれ?

 光たちじゃね?

「怖いよっ! ひーちゃんはーちゃん戻してよぅ!」

 美代が壊れてる……。

「ダメ~! 水になれないと~」

「そうだよっ! ほらほら、たのしーよー!」

 こいつ等、鬼?

 それとも思いやりのある優しい友人?

 オレ的には前者に見える。

 だって、二人とも無駄に笑ってるし。

「岳ッ!」

「修也ぁっ!?」

 ヤベ。捕まるまでもう五メートルねーじゃん。

 逃げないと。

 翔、ナイスだ。教えてくれてどーもあんがと。

 そーいや古閑いねーな。地区違うしなー。

 さてさて。どう逃げよう。

「捕まえた……ッ! お前、泳ぐのは遅いな」

 修也が速いんじゃねーの?

 でもなんかムカつくから言い訳……。

「オレは武闘派なのっ!」

「……関係無くね?」

 思いつきで言ったんだから関係なくてあたりめーだろ!

「何を威張ってるのか知らんが威張るな」

 あた。ぶたれた。

「口には出してねーじゃん!」

「威張ってたのかよ!」

「知らずに殴ったのか!?」

「無論だ」

 無論かよ!

「テメーこそ威張ってんじゃねぇっ!」

 喧嘩だ喧嘩!

 流石に顔面殴ったら(だって水から顔と肩くらいしか出てないし)まずいかなーと言う訳で、オレは必殺奥義。水鉄砲を使う!

 ……必殺奥義ってついた割にショボ。とか思った奴!

 これだって結構強ぇんだからな!

 目なんかに入ったらしばらく反撃不能なんだからなっ!

 そんな都合よく入るか? オレを舐めんな。コントロールには自信がある!

「とりゃ」

「フン」

 あぁっ!? ずっこい! 水ん中潜りやがった!

「こら修……ゴボッ」

 足払いすんなぁっ!

 あぁもう、プールとか海って嫌い!

 自由に身動きとれねーもん。

 人間は陸で生活する生き物だっ!

 魚捕るときゃ釣竿使うの!

「プハッ!」

「ほんっとに水ん中だと遅いな」

「テメー水泳でもやってたんじゃねーの?」

「ちょっとしかしてねぇよ」

 してたんじゃねーか!

「キャッ! 修也君カッコいっ」

「何この漫画的展開」

「知らん」

「知っとけよ。自分の事くらい」

 あれ、何かさっきの言った女子、隣の子に何か言われてる。

 何々?

「あれのどこがいいんだか」

 オレも思う。激しく。

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