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ただいま暴走中!  作者: 呪理阿
二月で暴走中
18/410

18 歩く(?)文房具箱

「光ちゃん、ねー、光ちゃん!」

 んむ~。あんみんぼうがいだよぉ~。

 光です~。

「んみゅ~?」

「セロテープ持ってない?」

 それだけ~?

 まぁいいか~。

 え~っとセロテープセロテープ~……。

「はい~」

「ありがとっ」

 さて~、お昼寝再開~。

 あ~、今は給食が終わった後のお昼休みね~。

「ひーちゃん、糊貸して!」

 酷いよ~、いま寝ようとしたばっかりなのに~。

「糊ね~」

「……あ、やっぱりボンドない?」

 ……今出そうとしたところなのになぁ~。

 また探さないといけないじゃない~。

「はい~、ボンド~」

「ありがとう」

 あ~、あのね~、私は学校でちょっぴり有名な歩く(?)文房具箱なんだよ~。

 はさみに糊~、セロハンテープから色鉛筆まで~、いつも持ってるポーチから文房具なら何でも出て来るんだよ~。

 どこぞの青い狸猫のポケットとは違うからね~?

 文房具限定だもん~。

 それでは~、私はまたおねむの世界へ帰ります~。

「高山ー、おい、高山!!」

 ……酷いよ~。今寝ようとしたばっかりなのに~。

「カッター持ってねーか!?」

 また借り物~?

 ん~と~……カッターは~……と~。

「はい~」

 何に使うんだろ~。

 今度こそお休みなさい~。

「お、おいっ!! カッターとか持ってくんな! あぶねぇよ!!」

 ドタバタドタバタ

 ……んみゅぅ~。

 あんみんぼうがいぃ~。

 カッター持ってくんなって言ってたね~。私のかな~?

 安眠の為~。見てこよう~。



「…………」

 これは~、危険だね~。

 だってね~、私が貸したカッターを喧嘩相手に向けてるんだよ~。

 危ないよ~。

「返して~」

「はっ? なんでだよ」

 なんでもへったくれも無いよ~。

「危ないからだよ~」

「だーいじょうぶだって。俺様なめんな!」

 俺様って~……。

 それよりも~、

「なめないよ~、こんな不味そうなもの~」

「ま、不味そう? 俺様って不味そうなのか!? くそーっ!!」

 え~? なんで怒ったのこの人~?

 しかも何か相手に突っ込みそうになってるし~。

 ……って~! カッター持ったまんまじゃない~!

 しょうがないな~。

「えい~」

 どかっ

「高山光の膝蹴り!! 見事に決まりましたァッ!!」

 誰かさん実況ありがとう~。

 え~っと~、カッターカッターっと~……あれ~?

「どこ行っちゃったの~?」

「電気の上だ! 何か落ちそう……って」

 落ちてきた~!

 しかも刃が出たまんま~!

「みゅ~!」

 パシッ

「お見事っ! 怪我一つ無くカッターを掴みました高山光、意外と反射神経はいいようです!」

 再び実況ありがとう~。

 でも意外とってどういう意味~?

 さて~、お昼寝お昼寝~♪

 がらっ

「光! 果物ナイフ持ってるか!?」

 岳お兄ちゃん~……。

 何に使うの~!?

もちろん光は果物ナイフなんて持っていません。あしからず。

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