174 突然の璃々なんだよっ!
「きゃーっ! やだやだおぼるるよぉ!」
「み、みーちゃん!? 落ち着いてぇっ!」
「どうしたの~!?」
びっくりびっくり!
ばばんっ! 璃々だよんっ。里山なのだよんっ!
あれあれっ? りりの事覚えてくれてる人居るのかなァ!?
95話、103話参照だよーっ! あれ、でも結局りり活躍してないんだけどな。
「やだぁっ! 水きらぁい! 私はお茶派!」
『何か違うよね(~)っ!?』
あ、んとね、んとね。りり達ってば今日地区プールなのォ!
そこでね、高山くんの妹ちゃんと、一緒にいたこと、もう一人のお友達かなっ? を見つけたの!
前にヨーカイ? みゅーちゃんってのが来た時に何もなしで見えてたのがりりってば気になるんだよねェ……。
なんだかうむやまになっちゃってるけど。あれ? うむやま? うやうや? うむうむ? とにかくそんなのなのォ!
高山くんに聞こうと思ったのに、いぃっつも風上くんと追っかけっこしてるしさー。
……むぅ。修也くんって追っかけっこしか興味ないのかなァ? あわわっ、じゃなくて!
とにかく! 何が言いたいのかと言うとっ!
りりも幽霊見たァい!!
と言う訳で見える人に突撃っ!
「いーやーだーっ!」
「授業の時はちゃんと入ってるじゃん!?」
「はーちゃん~、みーちゃんはいっつも見学チームだよ~」
「あ、そうだったっけ。と、とにかくみーちゃん! 何でプール入れないのに来たの!?」
「美代も泳いでみたいもん!」
ふむふむ。みーちゃんって、美代って言うんだね!
みーちゃんでいいや。
『じゃあ入ろうよ(~)!』
「うぅーっ」
お手伝いしてあげよォ! ほら、信頼を得てどうやったら見えるのか教えてもらうの。
んとんと、借りた貸しは返しなさァい! の巻!
あれあれ、りりってば腹黒だっけ?
そうそう、あのね! 前にぎゅうぎゅう、じゃなくて牛乳のポスターのキャッチコピー考える授業あったの!
りりのはね、
『腹黒い人でも白くなります』
どうどう!?
あ、こんなことやってる場合じゃ無かったね!
「みーちゃんっ!」
「あれ、知り合い?」
「…………違う」
おぉっとォ!? 急に雰囲気変わったよみーちゃん!
どしたのどしたの!?
「あの人じゃない~? ほら~、あの~、忘れもしない~」
おおおっ! 高山くんの妹ちゃん、略して高ちゃん覚えてくれてたんだねっ!
「誰だったっけ~?」
だああっ! 覚えてないじゃん! しっかり忘れてるじゃん! 忘れもしないってなんだったの!?
「お兄ちゃんのクラスメートだよォ!」
「中学生が何でこんなところに~!?」
中学生っ!? あれあれ!? あ、高山くんってお兄ちゃん居たっけ?
「下の方のお兄ちゃんだよ!」
「あ~、岳お兄ちゃんの~」
「そういえば居た……っけ?」
結局思い出してくれないんだねっ! いいよもうっ! うぅぅ。
「で~、里山さんどうしたの~」
「覚えてるんじゃないかっ!」
「用事聞いてるんだけど」
何々!? この子達冷たいっ!
まるでプールの水みたいだよ! ……あ、でも今は温いなぁ。
「みーちゃんをプールに入れよう大作戦! 手伝いに来ましたァっ!」
「やだやだやだやだやだ!」
『入りたいんじゃないの(~)?』
「うぅ」
強行突破、あれ、使い方あってるのかな? 行ってみよーっ!
みーちゃん小柄だしねっ!
「とりゃぁーっ!」
「みゅあみゃみゃっ!?」
凄い悲鳴だねっ!?
ばっしゃああああああああん
おぉー、凄い水しぶきっ!
……………………
……あれ?
浮いてこないよォ?
「みーちゃーん! だいじょごぼ」
「みーちゃぶく」
言い切ってから潜ることをお勧めするよ!
『プハーッ!』
早いねェ。
「…………」
「みーちゃ~ん出ようとしな~い~」
「……ぁぅ」
……あれっ、そう言えばりり、なんでこの子達とお近づきになってんだっけ?
んーっと、えーっとォ……あぁっ!?
「高ちゃん、なんで幽霊見えるのっ!?」
「突然だね~っ!」