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ただいま暴走中!  作者: 呪理阿
七月だから暴走中
169/410

169 ガールズトーク? どこが?

「集まったはいいけど暇だよね~」

「そもそも何して遊ぼうとしてたのよっ」

「さぁ?」

 もう会話でいいんじゃないかな。

 忍でーす。

 遊ぶために集まって、その遊びが会話。

 ……あ、なんかちょっとおばさん見たいって思っちゃった。

「忍、ちょっと通るっ!」

「ねーちゃん! こいつ等何とかして!」

『待ちなさーい!』

『………………』

 どうすればいいかな、この場合。

 何とかしてって言われても行っちゃったらどうもできないんだけど。

「ほっとこ」

「ほっとくべきだね~」

「……絶対海中って忍のこと女の子として見てないわよね」

 ん? 今更そういう方が無理じゃない?

「そもそも忍の服って男物っぽいよね~」

 純兄のお下がりです。

 とくに不満はありません。

「実際男物。しーちゃんもそんな感じじゃない?」

「そうなのか? 服はよく見ないで買うから……」

「見なさいよっ!」

 え、見るべきなの?

「玲奈は女っぽいよね~。服も髪型も~」

「あ、当たり前でしょ!? 服に気を使うものじゃない、女の子って」

 そうなの!?

「そんなに驚いた顔で見ないでくれる!?」

 ごめんなさい。

「桜は普通に女の子の服よね」

「ママが買ってくるんだよ~」

「……自分で選ぶんじゃなくて?」

「面倒だから何でもいいな~と思って」

 そんなに大きなため息つかなくても。

「そもそも服が話題に上ったこと自体初めてだよね」

「そういやそうだな」

「あ、あなた達……女子力無いでしょ!? 絶対」

 女子力?

「学力じゃなくて?」

「全然違うわよっ!」

「あ、ところで~」

「話変わるの!? ここで!?」

 玲奈、喉潰さないでね。

「さっき死神とかなんとか言ってたけど、あれって嘘だよね!?」

 あ~……。

「でもそうじゃなきゃ純は何と話してたんだ」

「やだやだ~! 信じたくないよ」

 玲奈が頷き人形と化しました。

「あー……どうしよ。本人に聞く?」

「よし行こう!」『やだぁっ!』

 一対二

 行かない方向?

「忍、ここ冷房ついてる?」

 噂をすれば何とやら。

「純くん! 死神なんていないよね! ね!?」

「居る何て言ったら殴るわよ!?」

「いるよなっ」

 おぉ、扉を開けた瞬間から一気に女子に囲まれる純兄。

 音を消せばもて男に見えなくもないかもしれない。

「……あ、冷房はついてるな」

『無視するなぁっ!』

 ついてないよ。現実逃避?

「北側だからどちらにしても涼しいと思ったのに……暑い」

 そりゃー、これでもかってくらいに桜たちが近づいてるからね。

「純く~ん?」「高山?」「純」

「女が怖ぇってやつの気持ちが分からなくも無くなってきた」

 あはは。あたしは純兄の方が怖いっ!

「純も大変だな」

「なら変われ」

「やだね。俺は一歩下がったとこで笑っとく」

「最低だな、テメェ」

「あははははははは!」

 本当に笑ってるし。

「で、居るの居ないの!?」

「海中! あんたなら何か知ってるでしょ!?」

「純に聞けよ」

「と言う訳で純。さっさと答える!」

 何か純兄が弱い立場になってる。

 めずらしー……あ、妙羅とじゃ結構弱い方か。

「えぇー……何て言ってほしい?」

「居る!」『居ない!』

「どうしろと!」

 あ、暑さのせいで切れるラインが低くなってる?

「ど、怒鳴られた……。あぅ、ごめんね純くん」

 あ、桜が引いた。

「純、仕事だ。ちょっと来い」

 あ、妙羅。いつから純兄に仕事をプレゼントするように?

「あぁあああああもう! ちょっとお前等一歩下がれ」

『……?』

 一歩下がる。

 二人まとめて足払いっ。

「よし。俺はちょっと出かける」

「いてらー」「行ってらっしゃい」

『答え聞いてない!』

 不満ですか、お二人さん

「ねぇ、やっぱり居るの?」

「居たらどする?」

「か、帰る!」

 怖がりだなぁ玲奈。

「居ないから安心してよー」

「なら最初からそう言いなさいよっ」

「あんまり怖がるから楽しくて」

「馬鹿にしてるの!?」

「してないよー」

 ほんとのこと言ったら失神しちゃったりするのかな。

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