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ただいま暴走中!  作者: 呪理阿
七月だから暴走中
168/410

168 ある意味謎の高山家

 ぴーんぽーん

 …………あら?

 変ね。返事がないわ。

 家の中から声聞こえてるのに。

 玲奈よっ。

 忍と桜、篠と遊ぶ約束してたんだけど……。

『はい』

「えぇっ!? 高山!? 何で居るの!?」

『……鈴木か。表札を見ろ、馬鹿』

 あ、高山……。うっかり忍と高山が兄妹だったこと忘れてたわ。

「べ、別に忘れてたわけじゃないわよっ」

『はいはい。忘れてたんだな』

「忘れてないわよっ」

『……インターフォン越しでいつまで話し続ければ気が済む?』

『あ、悪い。とりあえず、忍出ろ』

 え? もう一人男の人の声がしたけど……誰?

「やほー、玲奈。おいでおいで」

「あたしは子どもじゃないわよっ!」

「成人してなかったら子どもだもーん」

 言い方が悪かったかしら。あたしは幼児じゃないわよっ!

「まーいいからおいでって」

「お、おじゃましますっ」

 これ、言わないとなんだか落ち着かないわよね。

「あ~、新しい人だ~! 食べる~?」

 妹ちゃん?

 えぇと、手に持った黒いモノは何かしら?

「光、毒しまいなさい。食べさせるのなら純兄に」

 ど、毒!? 高山にならいいの!?

「了解~」

 了解するの!?

「ねーちゃん! なっくんが……なっくんが死んでるっ!」

 な、なっくんが死んでる!?

 なっくんって海中の事よね!?

 ……弟くん達とも仲いいのねぇ。

「勝手に殺すな!」

「お、復活?」

「お兄ちゃーんっ! 岳くん!」

「……も一個味見」

 えぇと……海中の妹?

 手に持った奴って、さっきのあの毒みたい……。

『勘弁してくれぇえええええええっ!』

 あら、海中って家の中じゃいじめられる方なの?

「ちなみに。元気な方がなっくんの妹ではーちゃんこと春、おとなし……そうなのは美咲ちゃんの妹にしてはーちゃんと光……ってさっきの妹ね。の友達」

 妹持ってる人多いわねっ!?

「村田に妹っていたのね」

「全然似てないよね~」

 あ、桜。

「なかなか来ないから降りてきちゃった」

「ごめん。玲奈が「あたしのせいじゃないわよっ!」まだ何も言ってなぁい」

 玲奈がって言いかけたじゃないのっ!

「あぁもう、とっとと帰れ!」

「……篠と高山、けんかでもしてるの?」

 妹と弟は一人ずつとしか聞いてないし……。なら、上には篠と高山しか居ないわよね?

 あ、さっきのインターフォンの途中で入ってきた人と?

「ううん。純くんったら、何もない所とけんかしてるんだよ」

「……高山って、頭大丈夫?」

「だいじょぶだいじょぶ。ところで玲奈。あたしも高山」

 どうしろって言うのよ。

「と言う訳で純兄のことは純でよろしく」

 え。

「無理よっ!」

「何で!?」

 そんなに力一杯聞くこと!?

「だ、だって……向こうだってあたしのこと鈴木だし……。いきなり名前で読んだら引かれるでしょ?」

「そーかな?」

「そうよっ」

 多分っ。

「じゃあ純兄にも言っとくね。玲奈のこと鈴木じゃなくて玲奈って呼んでって」

 そ、そういう問題じゃなくて……。

「会談で話すのって首疲れるから、さっさと行こ」

 無視? 無視なの?

「篠~。純くんどんな感じ?」

 ちょっと……ドアの隙間から何覗き見してるのよっ。

「とてつもなく高度なパントマイムしてるぞ」

 き、気になるわねっ。

「あ、投げられた」

『ホント!?』

 あ……、別に気になったわけじゃないわよ!

「じゅーんにー。妙羅ー、見られてるの気付いてる?」

『気付いてるからちょっと黙ってろ!』

 あら、変ね。今高山……じゅ、純の声ともう一つ声が聞こえたような……。

「純くんが怒鳴るところなんて初めて聞いたよ~!」

「あたしも」

 当然、あたしも

「妙羅って?」

「今純兄と喧嘩してる人」

『え?』

 だ、誰もいないわよ……? 

 まさか幽霊とか言わないわよねっ!?

「妙羅、純兄が変人みたいになってるからさー。姿とか出せない?」

「…………」

「あそ。んじゃあ純兄、変人続けて」

 え?

「殴られてぇか?」

 い、今の声本気だったわよ……? イラついてるのかしら。

「誰? 妙羅って」

「だから、今純兄とけんか「そうじゃくて!」えー、幽霊ダメな人ー」

「は~い」

 あ、桜って幽霊ダメなの?

 あたしは別に大丈夫よ!?

「幽霊ではないのでご安心下さーい」

「よかった~」

 本当に幽霊だったらどうもしないけどどうしようかと思ったわ。

「妙羅は死神だからっ☆」

『帰るっ!』

 何で死神が家にいるのよっ!

 高山家って、何なの!?

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