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ただいま暴走中!  作者: 呪理阿
七月だから暴走中
166/410

166 成績表の恐怖

読んでくださっている方々、いつもありがとうございます!

最近いつも投稿が20時過ぎてからになってしまってますので……。

もういっそ、書いてすぐに投稿してしまおう! となりました。

あしからず……。

「あい、通知表渡すよー」

『いらない!』

「いやいらないじゃなく『いらん!』言い直さんでいい!」

 注文が多いなぁ。

「あぁもう、はい、秋村ーっ」

 あ、全部無視した。

「成績表怖ぇ」

「怖い」

「怖~い」

「怖……くなんてないわよっ」

『どうでもいい』

『そのノー天気分けろ』

 純兄、なっくん、ノー天気ってどうやって分けるの?

 忍でーす。

「海中!」

「ほーい。んじゃちょっと行って来る」

「生きて帰ってこい!」

「分かった、必ず生きて帰って「さっさと来ーい」……んと」

 珍しく真剣な顔だったのに。

 ……こんなことで真剣な顔になってもなぁ。

「夏、どーだった?」

「上がった上がった」

 おー、よかったね。

「上がったけど5が減った」

「5がある時点で凄いと思うよ?」

 だってだって。あたし中学なってから5取った事なんて無いし。

 なぜか4止まりなんだなぁ。 

「わぁあああああっ!」

 あ、シジミの悲鳴。

「……どうしたの」

「やったっ! やったよ! 1も2も無い!」

「………………」

「亮君その反応はないと思うんだっ!」

「いいなー、1無いって」

 清、2は? 2はどうなの?

「鈴木!」

 行ってらっしゃい、玲奈。

「どうだった~?」「十川そごう!」

「上がったわよ。別に、これくらいじゃ嬉しくっ……無いけどね」

 なら、口元が緩んでるのは何故?

「高崎!」

「せんせーそれ燃しといて」

「馬鹿なこと言ってないで来い」

「ふぇーい」

「生きて帰ってこい!」

 なっくん、清に言われたことまんま復唱。

「だ、駄目だ……オレはいいからお前は「さっさと来ーい」最後まで言わせて。逃げろ!」

 何から?

「ぐぼぁっ」

 あ、清……血でも吐きそうな声したよ?

「大丈「高山忍!」んじゃ、そゆことで」

「最後まで言ってくれても……」

 えぇーっ。と、気分で言ってみたりもしたりする。

「高山……お前職員室でも話題になって「私は何も悪いことしてないわよ!?」……誰」

 さぁ? 玲奈かな。

「うん、まぁとにかく。二年に比べて大分伸びた」

 おぉ、5がある。

 あ、いつも通り保体は3なのね。

 いっつもここCなんだよね~。安全に関してのうんたらかんたらってトコで。

「高山純!」

「生きて帰ってこい!」

 ごん

「純くんの手刀が清くんのこめかみにっ!」

 桜の実況って久しぶりに聞いたような?

「っつか、痛ぇえええええいつも以上に痛ぇええええええっ!」

「忍、見せて」

「ほいな」

「オレは無視かよ!」

 いつものことじゃん?

「思わず殴りたくなるような成績だな」

「とか言いながら拳こっちに向けるのやめ……って、ホントに殴ってきたぁっ!」

 下段払いっ。

「むぅ」

「今の絶対本気だったでしょ!」

「当然」

 当然って。

「純、オール5?」

「いや」

 何かいっつも成績表帰ってきたときその質問されてるよね、純兄。

「え、純、お前成績下がった?」

「喧しい」

 下がったんだ。

「見せて見せて」

 あ、4と5がいっぱい。

 かと思いきや意外と少ない?

「3多し!」

「返せ」

 はぁい。

「中谷ー」

 あら、先生力尽きてきた?

「は、初めて5があった!」

 しーちゃんのテンションが上がってる。

「そかそかー、よかったな、篠」

「うむっ」

 何かしーちゃんが珍しくガキっぽい。

「私名簿順だといつも最後なんだよ~? どう思う~?」

 このクラス、山中さんとか山本さんとかいないもんね。

 だから山内の桜が一番最後になっちゃうんだねー。

「山内ー」

「遅いよ!」

「え、あ、えぇとー、ごめん?」

 謝るんだ。

「あわわわわ」

 あ、桜が何か慌てだした。

「あわあわあわあわ」

 ダッシュで戻ってきた。

 んで、筆箱から鋏を出して成績表を切ろうと……って

『待てっ!』

「あうあうあうあうあう」

 桜をなだめるのに、三十分くらいかかりましたとさ。

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