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ただいま暴走中!  作者: 呪理阿
七月だから暴走中
162/410

162 蜂の巣除去は誰が?

「お兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃん~!」

「うっせぇな」

「酷~い~!」

 光です~!

「それよりね~! それよりそれより~! 蜂の巣~!」

 ちょっと外見てみたら中くらいのがあったんだよ~!

「鉢? どこに」

「勝手口の所~」

「ん、あれか」

 あれかじゃないよ~!

 というか知ってたの~!?

「ひーちゃーん! やっほ」

「はーちゃん~! どうしよう~。蜂の巣~!」

「えっ!? 蜂の巣!?」

 そうだよ~。蜂の巣だよ~。

 どう見ても阪○を応援してるようにしか見えないあの虫だよ~!

「純くん純くん、どうしようっ!」

「ほっときゃいいだろ」

『無理ッ!』

 怖くて怖くて出られないよ~!

 ……勝手口なんて使わないけど~。

 あ~、でも冬には使うもん~! みかんとかりんごとか置いとくのに使うもん~。

「夏ー、忍ー」

『今手が離せないっ!』

「……何やってんだ、あいつ等」

「んとなー、何か和室で組み合ってんの。十秒間床に押さえてた方が勝ちだとさ」

 人間指相撲~、とか言ってたよ~。

「…………親父は?」

「川へ野草を摘みに」

 今度は虫よけ作るんだって~。

 今更な気がするんだけどね~。もう蚊いっぱい居るし~。

「………………ほっときゃいいだろ、鉢くらい」

『駄目~っ!』

 だんだん沈黙が長くなったと思ったら~!

 押し付ける相手探してたんでしょ~。

「ん………………仕方ない。最終手段」

 やってくれるのかな~。

 ……そんな訳ないよね~。

「お袋か秋さんは?」

「頼りねーな、にーちゃんっ!」

 もっと言っちゃえ~!

「ん、あ、岳が居たな。悪い。じゃあテメェに任せた」

「任せるなぁああああああああっ!」

 鉢が居なくなるならどっちでもいいよ~?

「冬さんとか?」

「ひーちゃんのお父さんと一緒に行っちゃったよ」

 さ~、残りは岳お兄ちゃんと純お兄ちゃんだけだぞ~。

「そういう訳だ。任せた岳」

「ヤだっ!」

「鉢の子が食えるかも「いらねーよっ!」蜂蜜「無理だから!」じゃあ何ならいい?」

 そういう問題なのかな~。

「…………んと、あ、に-ちゃんのゲームソフト一本で……」

 凄い不平等条約~。

「よし、行って来い」

「うお、い-のか!? マジで貰うぜ?」

「ん、行け」

「ぜって-だぞ!」

「わぁったって」

「よっしゃ!」

 おぉ~。あっさり~?

「純くん、ソフトどこにも無いよ?」

 どこに置いて……し~ってなに~?

「ソフトなら大分前に売った」

『えぇ~っ!』

「し-、岳に気付かれるだろ?」

 純お兄ちゃんずっこ~い~。

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