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ただいま暴走中!  作者: 呪理阿
七月だから暴走中
160/410

160 身長身長! 後一応着衣水泳

「暑い!」

「…………」

「暑い!」

「…………」

「暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑っ……修也テメェいきなり何すんだ!」

「五月蠅ぇから叩いた。で?」

 いや、で? とか言われても困るからな!?

 岳だー。

 時は五時間目、場所はプール!

 着てるものはと言うと……。

 冬物長袖トレーナー。

 冬物長ズボン、の、下に水着。

 どー考えても暑くなるだろこりゃ!

 着衣水泳何て考えたのは誰だ!

 いや、なんですんのかは分かってっけどな? プール入るまでが無駄に暑いだろ!?

「とにかく、オレぁ暑いって言いたかったんだよ!」

「言ってたじゃねぇか」

「足りん!」

「……先生、このうっせぇ馬鹿突き落としていい?」

「許可「すんな!」当たり前だ」

 ややこしい事言うな!

 いや、オレが遮ったんだけど。

「そーそー、せんせー」

「ん?」

「オレさー、ちょっと不満な事あんだよね」

「…………」

 っておーい、ほっとく気かー。どこへ行くー。

 生徒の話を親身になって聞くのがせんせの役割じゃねーのか!

 別に大したことじゃなかったけどさぁ。

「不満なら俺にもある」

「ほー。んじゃせーので言ってみるか?」

「あぁ。せーの」

『何でオレ(俺)がお前と背が同じなんだよっ!?』

 おぉ、ぴったり一致。

「何かばっかみてーな事言ってんなー」

『やかましい!』

 何で翔はオレ等より背ぇ高ぇんだよ!

 大体四月の身体測定ん時何センチだったって!? 158!?

「テメェ小六男子の平均身長知ってんのか!? 145だぜ! 145.05! なのにテメーなにあっさり中一男子の平均身長まで抜いてんだよ!?」

 ちなみに中一男子の平均は153だったはず。

「何でそんなに詳しいんだよ……」

「そこは突っ込むところじゃない!」

「いやどう考えても突っ込むところだろ?」

 知るかっ!

「ちょっとちょっと、二人とも、そんなこと……」

「しかも女子にまで身長負けてね?」

「…………今の時期は女子の方が身長は高いものだと保険で習っただろ」

 そりゃー習ったけどさ。

 何かさ、ちょっと悔しくね?

「大丈夫だよ! 中学生になったら大っきくなるよ!」

 慰められてるし……。

「修也!」

「オレは抜きか!?」

「うんっ! 修也抜かしちゃだめ!」

 いやいやいやいやおかしいだろ!?

「そもそもスタートライン同じだから!」

「……うん。身長伸ばさないで!」

「無茶言うなぁあああああ!」

 あれ、そーいやずっと言い合ってっけど、いつプール入んの?

「そこ四人ー! 早く入れー」

 あ、オレ等が遅れてるだけね。

 ジャッボーン! ……って、行きたかったのに。

「何お前等オレの服掴んでんの?」

『危ないし』

「何だ!? お前等真面目ちゃんか!? 真面目ちゃんなのか!?」

『お前が不真面目すぎるんだ!』

 うぁ、先生込みで怒鳴られた。

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