表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ただいま暴走中!  作者: 呪理阿
七月だから暴走中
150/410

150 バランバランな点数

「皆せーので行くよ、せーのーでっ」

 ばっ

 玲奈:七十一点

 清:七十五点

 しーちゃん:九十四点

 桜:六十一点

 なっくん:六十点

 純兄:九十五点

 あたし:九十五点

 忍でーす。

 理科のテストが戻ってきたのでせーので見せ合いっこしてます。

「うわぁん! なっく~ん」

「俺最下位……俺最下位……平均点も明らかにレベル高すぎだろおい? うぁあああああ」

 ちなみに平均点は七十点でした。

「ちょっと! 何であたしが高崎何かに負けないといけないのよ!? 別に、悔しい訳じゃないからね!」

「嘘つけって、オレ様に負けて悔しいんだろ~ほれ、言ってみ、ほれ」

 えー、あー、うん。

「とぅ」

「ぎゃああああああ! ちょっ、忍!? 今肩の方からゴキッって!?」

「久しぶりに出ました凶暴(しの)ちゃん! 今日は合気道で清君をやっつけるようです!」

 あ、これ合気道なの?

 やった本人が知らない。

「む……また忍に一点差で負けたっ!」

「しーちゃん殴るのやめーっ!」

 そういうあたしが清の腕ひねってたら説得力無いけどさっ!

「忍と同点? やべぇ……」

「ちょっと純兄、どういう意味?」

「そのままの意味だ」

 何であたしと同点だったらやばいの!?

「ちょちょちょっ、しーのーぶー! 痛い! 痛い!」

「男の子ならこれくらい我慢しなさい!」

「はぁっ!? 無理!」

 全く、情けない。

「し、忍……あなた、意外と頭良かったのね!」

 意外と……えぇとー、褒められてるのかけなされてるのかわからない。

「褒め言葉として受け取っておけ」

「はーい」

「……す、素直ね……」

 そーお?

 えぇー、そーお?

「しーんくーん、大丈夫~?」

「はぅ、やっぱ桜はめが「言わなきゃよかった」前にもあったぞこの展開!?」

 そーお?

「だからー! 僕はシジミじゃないの! 紫波なの!」

「…………じゃあ、頭の中が……シジミ並?」

「ひっどーい!」

 シジミ並の頭って……初めて聞いたよ、そんなたとえ。

「紫波ー、何点だった?」

「だから僕はシジミ……あ、合ってた」

 紫波……ちゃんと名前を呼ばれても突っ込むんだ。

「で、何点だったの、シジミ」

「シジミじゃなぁい!」

「話が進まなあい!」

「えぇっ!? 僕のせい!?」

 さぁ。

「んで結局何点だったの?」

「…………わ、笑わない?」

「点数による」

「言わない?」

 嘘つかれるよりマシでしょ?

「じゃ、笑わない」

「じゃ、ってなに!? じゃって!?」

 細かいことかどうかはともかく、細かいことは気にするな!

「そういう訳で、何点?」

「どういう訳で!?」

 こういう訳で。

「……四十五点……」

 ……んーと。

「大丈夫! 下には下が居るから!」

「フォローになって無ぁい!?」

 そーお? (←確信犯)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ