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ただいま暴走中!  作者: 呪理阿
六月だって暴走中
145/410

145 砂人と死神と妖怪と人間と

「太陽さん~、もうちょっと~……もっと~、かなぁり遠慮していいんですよ~?」

 暑いよ~!

「雲! もーちょっと出しゃばっちゃっていいんだよ!」

「……あ、蜘蛛の、巣」

 蜘蛛は出しゃばらなくてもいいんだけど~。

 光です~。

 二度目ですが~、暑いです~。

「あれ、お前もしかしてあの性格悪い中学生達の妹じゃねぇ?」

 はて~。

 何やら後ろから声がするのですが~。

「ひーちゃん! みーちゃん! 逃げるよッ!」

「お~!」

「……えと、お~?」

 みーちゃん~、もうちょっと思いっきり言っていいんだよ~?

「逃げるなよおい!?」

「犯罪者にあったら子供百当番の家にすぐ逃げ込んで、警察を呼ぶのが常識!」

「人を勝手に犯罪者にするなぁあああああ!?」

 違うの~?

「……犯罪……誘拐、未遂、者」

「違ぁう!」

 ほらほら~、買い物帰りのおばちゃんに見られてるよ~?

「はぁ……あの兄妹と血ぃつながってるもんな、しょーがねーよな」

「簡単にあきらめられちゃ面白くないんだけど~」

「あれ、ひーちゃん知り合い?」

「ある意味~」

 一回しか会ったことないけどね~。

「サンゴのおじちゃんでしょ~」

「だ・か・ら、おじちゃん違う!」

 さっきから違うしか言ってないよ~。

『この、不届きものー!?』

「はい!?」

 あれ~?

 なんだかサンゴの人が飛んでっちゃった~。

 すぐそこに墜落したけど~。

『子どもに手、出す。何事ね!』

「お前も大概子どもだろうが!」

 突っ込むのそっちなの~?

 確かに私と同じくらいの背しかないけど~。

『何言うか! 私、今年で十三ね!』

 以外~。

「十分子どもだ!」

『年寄りは黙るね!』

「年寄り!?」

 じゃあおじいちゃんやおばあちゃんは何になるんだろう~。

「……ひーちゃん、あの子知り合い?」

「違うよ~」

「……こっちに、もう一人、居る」

 ほぇ?

 あ~、本当だ~。

 地面から生えた男の子がいる~。

『きゃああああああああああ!?』

 生えてる~!? 生えてるよ~!?

『……人間、うるさい、うるさい』

 思いっきり人間じゃないよ発言~。

「じゃじゃーん! 未理阿ちゃんでした!」

「霧瑠依くんでしたー」

 あ~!

「久しぶりだね~、盗人姉弟ちゃん~」

「わっ! 光でした! お久しぶりでした!」

「久しぶりー、お菓子持ってるー?」

 今日は持ってないな~。

 いつも持ってないけど~。

「……ひーちゃん、何か、居る、の?」

 あ~、二人には見えないんだった~。

「ほら~、大分前に岳お兄ちゃんの教室に出たでしょ~? おっきな耳の妖怪とか~」

『みゅみゅっ! それはみゅーちゃんのことでしゅか!?』

 ……出た~。

 耳で歩く妖怪ちゃん~。

「貴様等……来るなと言ったはずだが?」

 出た~!

 なんだか偉そうだった人~。妙羅だっけ~?

「あれ居るの!? 見たい見たい!」

 ……どうやって~?

「……そう、大変、だね……」

『んむ』

 みーちゃん、なんで生えてる男の子と意気投合してるの~?

「未理阿、霧瑠依、帰れ」

「えぇーっ!? いいじゃないでしたーっ!」

「迷子の保護みたいなモノっぽいですよー?」

 迷子?

『そうそう、それでどういう訳かこんなところに出たある』

「そっかー、やっぱお前迷子じゃねーか!!」

『ちょとまよただけある! 他人に迷子言われる筋合い無いね!』

「訳分かんねーよ!」

 こっちはこっちで意気投合してるような~?

 え~っと~……かおす? だね~。

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