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ただいま暴走中!  作者: 呪理阿
六月だって暴走中
118/410

118 水ぅ!

「ぐはぁーっ! 疲れた! マジやべー。ねーちゃん水ー」

「ねーちゃんは水ではありませーん」

「いやそーゆーのマジでいらねーから水くれって!」

 なら最初からそういえばいいものを。

 忍でーす。

 何か岳が帰るなり水を求め始めました。

「水筒のは?」

「飲みつくした」

「がぶ飲みは……えぇと、何とかの元だよ」

「何とかって何だよ」

「さあ?」

 何だったかなー。

 うーんと、えーっと……。

「水ぅ!」

「自分で注いだほうがよっぽど早いでしょうが!」

「何でキレらんなきゃいけねぇの!?」

 事実でしょ?

「はい~、岳お兄ちゃん水~」

「お、サン……んぐんぐ」

 お礼くらい最後まで言えよ。

「ぷはっ」

「はいおかわり~」

「おぉっ! 光すげぇ! んぐんぐ」

「えへへ~」

 んっとね。

 光、何で水の入ったコップがテーブルを半分も埋め尽くしているのかな?

 いつの間に用意したのかな?

「はい~、おかわり~」

「もういらねーよ!」

 あ、十五杯目でダウン。

「え~。せっかく金魚水用意「げほげほげほげほげほ」……嘘だよ~」

 ほんとだったら怖いから!

「あ、ちなみに岳。喉に手突っ込むと吐き出せるらしいよ」

「んな助言いらねーっ!」

 別にあって損しない知識かと……うーん。

 いらないなぁこんな知識。何処で使うの。

「ところで。何でそんなに水欲しかったの?」

「だーってな!? だーってな!? 体育大会の練習三時間ぶっ通しであったんだぜ!?」

「給食はさんだんでしょ? 帰ってまで欲しいって事は」

「そーだけど放課後は応援団のもあったんだぜ!?」

 へぇ。

「岳が応援団だとは知らなかった」

「私も~」

「ねーちゃんはともかく光は知っとけよ!」

 何かともかくされた。

「味方チームの事は興味無いも~ん~」

「おいっ!?」

「あ、チーム同じなんだー」

「ねーちゃんはそっからかよ!?」

「お弁当の色が楽だね、おかーさん」

「そうね~。お赤飯しないと~」

 あ、赤組なんだ。

 赤い食べ物って何があるかなー。

 トマトでしょ、リンゴでしょ、すももでしょ……。

「あ、ねぇ光ー。水入りコップ一個貸して」

「は~い~。何するの~?」

 赤い着色料持ってったこと思い出して。

 ちょっと溶かしてみよう。特に理由はないけど。

 はい、コップがあります。

 着色料買った時に付いてきた小っちゃいスプーンで着色料入れます。

 おー、赤くなった。

 ……え? オチ? 無いよ?

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