急ぎすぎない
掲載日:2026/09/09
天台宗の僧・天海は、安土桃山時代から江戸時代初期にかけて活躍した天台宗の僧侶で、徳川家康・秀忠・家光の3代にわたって重用された江戸幕府の宗教顧問・参謀です。
それと同時に天海は当時としては異例の百歳を超えて天寿をまっとうしたといわれている人物といわれています。
ある日天海は、将軍の家光から柿を振る舞われました。食べ終えた後、天海が柿の種を持ち帰ろうとすると、「その種をどうするのだ」と、家光が尋ねました。
「庭に植えます」と天海が答えると、「桃栗三年、柿八年といわれている。そなたはすでに百歳に近い老人。気の長い話であるな……」と、家光が笑いました。
天海は「将軍ともあろう方が、物事を性急に決めつけてはいけません」と家光を諭しました。数年後、天海は、将軍に柿の実を献上しました。その柿は、家光から拝領した柿の種が実をつけたものだったのです。
この話は、急ぎ過ぎないこと、決めつけないことが長寿や成功の秘訣であることを教える逸話として知られています。




