最後の日で日常
朝起きて、仕事して、死んだように眠る。
味気ないかもしれないけど、これが私の1日で、日常。
私以外誰もいない部屋、
「やだぁ...」
布団の中に蹲り、カーテンの隙間から朝日が漏れ出てる。
「仕事したくないい...」
10分後、起きてしまった。
朝ごはんの食パンを焼きながら、スマホを眺める。
朝のスマホは脳に良くないとか何とか言われてるけど、辞めるには現代人には中々難しいのだ。
適当に動画サイトを見ていると、一つのライブが目に止まった。
焼きあがったパンにバターを塗り、その動画を見る。
それは、どこかの番組の生放送?のようだった。
それは、空を映していた。
とても、大きな何かが見えた。
動画に出てくる人は、隕石だかなんだかと、叫んでいる。
フェイクニュース?、試しに、関連動画に飛んでも、隕石の話をしている。
...?
私は何となく窓の外を見る。
いつもと違う空、動画で見たその空が確かにそこにあった。
今日、地球は終わり
ふむ、ふむむ、そっかぁ、
終わりかぁ、
私はとりあえず、会社に電話をかけてみるが、誰も出ない。いつもなら、誰かしらいるものだけど、
ふむ、今日死ぬ感じかぁ、
死ぬの?今日?私?
そう思った瞬間、私は気づけば外に出ていた。
さむっ
私は一旦、布団に戻った。
3時間寝てた。
多分、死ぬ時もお布団の中で寝てると思う。
私は布団の中でもう一度スマホを見るが、夢じゃないらしい、世界は今日で終わる。
着替える。
お腹がすいた、冷蔵庫を眺めるけど、健康食品やら野菜やらいつ買ったか分からない葱、そして、酒酒酒!!!
お酒は後で飲も
最後の日まで健康に気を使うこともないでしょ...
近くのスーパーにでも行ってみようかな、
私は自転車でスーパーに向かう。ふふんのふーん、鼻歌を歌いながら、漕ぐ。
お外は、なんだか、色んな人がいた。叫ぶ人、泣く人、散歩してる人、公園でBBQしてる人、ベンチでスーツを着てどこか遠いところを見ている人。
世紀末だなぁ
スーパーには、店員はいなかった。棚にはほとんど食べ物はなかったけど、残ったご飯を適当に貰ってきた。
お肉が残っててよかった。
焼肉焼肉ふふん
そういえば、おばあちゃんとおじいちゃんはどうしてるんだろ。
私の家からすぐそこに、祖母父の家はある。
私はなんとなく家に向かおうとしたけど、やっぱり辞めた!最後の日ぐらい、二人で居たいでしょ多分!
私はさっさと家に帰った。
家に帰って、戦利品を広げる。お菓子にお肉に、缶詰に、なんか色々、
絶対食べきれない量だ。
普段、そんなに食べる気も、お金の余裕は無いけど、今日ぐらいいよね。これ無料だし、
色々開けて食べた。
美味しいけど、胃もたれしそう。ポテトチップス、重い。
食べながら、スマホを眺める。世界の終わりの時間は、今日の24時、今は14時だから、だいたい10時間後かぁ
そういえば、見逃したアニメがあったような、
昔ボーナスで買ったテレビでアニメを見る。
テレビ高かったけど、そういえば、全然見てないなぁ、スマホでいいもんね、
何ヶ月も契約しっぱなしのサブスクを久々に開く。
何見ようかなぁ、毛布をかぶり、お菓子を食べながら、アニメを見る。
きっとこれこそが幸せなのだろう。しらんけど。
そういえば、お酒があったなぁ。お酒も開けちゃえ!
暗い部屋で何時間もテレビを見た。
12話分を見終わる頃には21時になっていた。
泣いた。なんて救いようのない話だった。酒で涙脆くなってるのかも。
それはそうと、21時、つまり、3時間で終わり。
窓をもっかい見た。
もう夜なのになんだか明るい気がした。隕石とやらは、ここからでも見えるぐらいでかかった。赤くて綺麗だった。
眠い。
おやすみなさい。
布団の中で人生とやらを振り返る。
昔の友達、親、おじいちゃんおばあちゃん、来週予約の床屋。
彼氏欲しかったなぁ。
そんなことを考えたうちに、私の意識は夢の世界に消えていった。
夢の中で私はおせんべいを食べてた。
お布団に籠ってゴロゴロ。ふふん。
ゴロゴロゴロゴロ
むしゃむしゃ
熱い、せんべいが急に熱々になった。私はせんべいを落としてしまった。
がーん
「せんべいいい..」
布団の中に蹲り、カーテンの隙間から朝日が漏れ出てる。
「仕事したくないい...」
ん?、生きてる?
私はスマホを開いて、動画を見る。
眠くて何言ってるのか分からないや、隕石は頑張って壊したみたい?
ふむむ?つまり、まだ長生き!
スマホが鳴り響く、
「もしもしー」
「今日仕事来る?」
上司だ。
「今日はサボりません?」
1週間後の仕事は過去一大変だった。




