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短編ハッピーエンド

移り行く心

作者: シュガー
掲載日:2026/01/07

最初はちょっとうざがっていた。

いつも会うたびに声をかけてきて、他愛ない話をしていく。

そんな感じだが初めてあったときは良くない態度だった。

だから、俺は正直好きではなかったし距離はおいていた。

だが、ひょんなことからついあの子を助けてしまった。

どうやらそれを恩に感じたらしく、態度が一変。

ついには好きとまで言われるようになった。

好きといっても、ガチなものではなく、おふざけで言うような感じだ。

それでも、少しずつあの子が日常になってきていた。

まぁ別に好きな人がいたけども。

だが、事件が起こる。俺の周りとあの子と好きな女の子までが巻き込まれた。

直接的な原因は俺自身にはないにせよ、遠因となる。

なんの関係もないあの子を巻き込んでしまって正直罪悪感がすごかった。

せめて守らなければと思い、俺は必死になった。

ぼろぼろになった時もある。でもそうでもしないとあの子を守ることはできなさそうだった。

あの子もそれを察していたようで、元気づけようとしてくれていた。

ささくれていた俺にとってその声はもはやノイズにしかならず、つい声を荒げてしまっていた。

ただの八つ当たりと気づいた時にはもう遅かった。

あの子だって同じくらい不安な思いを抱いているはずなのに。

そんな傷ついた状態でも自分の気持ちを話し、俺が無理をしないように労わってくれた。

泣きながら笑っていた。

ただ八つ当たりした自分が情けなくなった。

仲直りもできて、そんなやり取りがその問題の突破口にもなった。

そうして、長い長い問題も決着がついた。


日常が戻ってきて、あの子といつものやり取りができるようになったが変わったことが1つ

ついつい気になってしまうのだ。所作とか普段の言葉に。

わかってはいるのだ。好きといってくるが友達くらいの意味ぐらいの意味だと必死に自分に言い聞かせる。

それ以上の意味はない。意味はない…。

ついにはもうどうしようもなくなって、一番頼れる友達に相談してしまった。

もらったコメントは、バカ、だった。解せなかった。

どんどんあの子のことが大きくなっていく。

もうわかっている気はするんだ。でも言葉にするのが怖かった。

そもそも俺には好きな子がいたはずだったんだ。

もうその子のことよりもずっとあの子のことを考えてしまう。

本当にしばらくぐるぐる悩んでいた。


結論から言うとあの子を避けるようになってしまった。

表面上は普通に話すけど、できるだけあの子に視界に入らないようにした。

あの子も次第にそれを察するようになったようで、無理やりこちらを視界に入れるようにしてきた。

いたちごっこが始まった。

何度かそれを繰り返していると、やはりなぜそうしているのか気になるらしく、無理やり捕獲された。

顔を近づけらた状態で、あの子に詰められ、顔が熱かった。

煮え切らない状態の俺をどう判断したかわからないが次第に涙を浮かべはじめ、その姿を見てかわいいと思った。

そして、俺はこのタイミングで好きなんだと自覚してしまった。

しかし、ヒートアップした状態から次第に涙を浮かべ始めたあの子をみて、俺はもう無理だと思い。

好きだ、とつい言ってしまった。

時間が止まったかと思った。

この時のあの子の混乱した状態は今でも一番かわいいと思っている。

色々説明を求められた。避けてきたこと、なぜ今なのか等

避けてきたのはまだ自覚ができていなくて照れ隠しで逃げてた。

今告白した理由は、今自覚したのと、これ以上隠すとこじれると思ったからだ。

好きを自覚すると自分の今までの行動の理由が説明できていいなと思った。

あまりにあっさりと説明されて、それでも困惑しているようだ。

俺はその状態であるにもかかわらず、さらに困惑させることをいってしまう。

返事はどうですか、と。

しばらく沈黙があって、私もです。と小さく返ってきた。

こうして、俺たちは付き合うことになった。

翌日

付き合うようになったことを周りに報告した。

すると、やっとかーとか、こっちなんだーとかいろいろ声があった。

こっちってなんだよ。

仲間に茶化されながらも楽しく日々を過ごしていった。



「あなた、かばんは持ったの」

「持ったよ、じゃこどものこと頼んだよ」

俺はそういうと妻に口づけした。

あれから俺たちは結婚し、最近子供も生まれた。

名前は『春吉』

春に生まれた幸運という意味を込めてこの名前にした。

春だけでなく時々でいいから俺たち家族に幸運を運んでほしいな。






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