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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

過去作品

作者: HORA

雪垣令(ゆきがきれい)死刑囚。2013年から2015年にかけて2人の女性を誘拐・監禁の(のち)に殺害した罪で逮捕。犯行動機の身勝手さ、残虐さ、そして反省が一切見られない事から2025年7月に死刑執行。


某週刊誌が犯行を起こした時期の彼の日記を極秘で入手。裁判の真っただ中にさらされたことにより、その捻じ曲がった考えが世に出てしまう。その日記の内容に対して様々な考察がなされる。一連の事件は映画化され、それが大ヒットしてしまった事により模倣犯が多数現れて社会現象となった。過去作品と彼が称する2件の殺人…。その時期に雪垣(ゆきがき)氏が書いた日記の後ろには、信憑性が高いと思われる専門家の解釈が添えられている。ただしその本当の心は本人にしか知り得ず、その真意は死刑執行により永遠に確認することはできなくなった。以下、日記(考察)


君の毎日に僕は似合わないかな…(面識は無いはずだが、すでに共に過ごす生活を妄想している)

白い空から雪が落ちた…(2013年の冬のことだと思われる)

雪垣(ゆきがき)(れい)と笑うのは君が良い…(一緒にいるのは当然と決めつけて誘拐を決行後)

でも「サムいね」って嬉しそうなのも…(本来は誘拐・監禁なんてマネはダサいと雪垣(ゆきがき)氏が被害者に非難されているのだろう… しかし雪垣(ゆきがき)氏は認知が歪んでおり彼女が嬉しそうに見えている)

転びそうになって(つか)んだ手のその先に…(被害者の両脚はもうすでに切り落とされていてバランスがとれない)

ありがとうって(たの)しそうなのも…(“両脚をくれて”ありがとうと雪垣(ゆきがき)氏は(たの)しそうにしている)

それも君がいい…(それとは両腕の事。後に両腕も切り落とされている)

出しかけた答え胸が痛くて…(胸を刺すと死んでしまうが結論もうそこにしか刺せるところがない)

やっぱり僕は全部君がいい…(存在そのもの、命までも雪垣(ゆきがき)氏は独占しようとしている)


気付けば辺りはほとんどが白く染まって…(犯行痕跡を隠すために白い塗料で自室を上塗りしている)

散らかってた事忘れてしまいそう…(直近の惨状のことだろう)

「意外と積もったね」メールを送ろうとして…(積もる→バラバラにした体のパーツか?恨み、怨念か?被害者家族に写真を送ろうとしたのか?ただ送られた記録は存在しない。)

渡し方もどこに捨てればいいかもわからずに…(遺族に遺体を渡す?捨てる?)

「別にいいさ」と吐き出したため息が少し残って寂しそうに消えた…(遺体を処理後に彼女がいなくなる喪失感を合理化している)

馬鹿だなぁ僕は

好まれるような強く優しい僕に変われないかな…(卑怯で心が狭いと自覚するが変えられない。心と行動の不一致)


【ここからしばらく日記は判別不能。読む事が困難であったり支離滅裂の内容が続く。次に読めるようになるのは2015年夏。2人目の被害者に照準を絞り始めてから。1人目の頃よりも認知は歪んでいる。】


君から見た僕はきっとただの友達の友達…(実際には全くの無関係のはず。)

たかが知人Bに向けられた笑顔がアレならもう恐ろしい人だ…(知人Bが誰を指すのかは判明していない。アレも不明。笑顔を恐ろしいとするのは認知の歪みか?)

君を惚れさせる黒魔術は知らないし…(この時期には黒魔術や薬物に手を出し始めていたと裁判で供述)

今すぐその角から飛び出してきてくれないか…(そのような黒魔術を試していた痕跡が後に見つかる)

生まれた星の元が違くたって…(自身は人類ではないと錯乱。薬物の症状?)

目覚めておはようと笑う君を 夏の魔物に連れ去られ僕のもとへ(雪垣(ゆきがき)氏が起こした誘拐という犯行を黒魔術の成果であると錯覚している)


君の恋人はモデルみたい 君よりも年上 キスをする時も君は背伸びしている 頭をなでられ君が笑います…(全て雪垣(ゆきがき)氏の願望か妄想であると思われる。)

ダメだ何一つ狩ってない…(不明)

偶然と油かタブラな力(?)で…焼けた肌がよく似合う(2人目の被害者の殺害方法。油で茹で殺している。タブラは大型の(かま)形陶器。)

この胸の焦りに身を任せ 君のとこへ走ったとして実は僕の方が悪い意味で夏の魔法的なもので舞い上がってましたって怖すぎる…(躁鬱が激しくなっており支離滅裂)

真夏の空の下で震えながら君の事を考えます…(薬物の禁断症状が起きているものと思われる)

好きなアイスの味はきっと…(遺体は死後に冷凍保存されていた。被害者を冷やすと喜ぶと考えていたか?)


会いたいんだ今すぐ


いや待てよ


そいつ


誰だ


【日記の最後のページはこのように締めくくられている。最後そいつ…とは一体誰のことを指すのか?

一連の犯行は残虐の一言である。雪垣(ゆきがきれい)氏は薬物に依存し、後になるほどに言動が支離滅裂になっていたことが読み取れる。最後の表現も自己の認知や記憶がおかしくなっているのでしょう。】


彼が言うこの過去作品(バックナンバー)は彼の死をもって終止符を打たない。引き続き感化された模倣犯によって新たな作品が生み出され続けるのだろう。私はその新聞記事を全てスクラップして、後世にその過去作品(バックナンバー)の偉大さを口伝えていこうと思う。




ba〇knumber大好きです!

2曲「ヒ〇イン」「高嶺〇花子さん」を

今後に聴かれる・歌われる方に呪いをかけました


↓以下、ボツになった呪い(特大)

君の町にモフっているかな…

撃ちかけのママ、ポケットに入れた…

思えば(どん)鋭牙(えいが)を見たって…

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