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王城3

物語を進めたい人。そこまで考えてふと思った。


マリエラは予言の書を知っていて信じている。

しかし、そもそも異世界の物語など知っている人は限られているのではないか?知ったとしても信じるだろうか?



マリエラの持つ予言の書といわれるあの本。

異世界の物語を書き起こしたものが何冊あるかはわからないが、私が知っている情報では、聖女はとりあえず覚えてる限りを物語として書き起こしていた。


いつかそれを元に誰かにもう一度本としてまとめてほしいなぁと愚痴っていた。

大まかなストーリーは分かっても、間をうまくつなげ考えることが難しいと言っていたのだから。


聖女の事が大好きすぎる聖剣の持ち主が、やたらと聖女のために当時貴重だった紙を買い占めて渡したことで、はっきり断れない優しいあの子は、期待に応えようとげっそりしながら書いていた。


私達が会いたいと言っても会わせてくれなかったが、聖女が魔法のことを知りたいと言っただけで、アポ無しで尋ねてきて、転移陣で無理矢理私を拉致するような男だ。


書いたものはきっと大切に保管してあったはずだ。

記憶があいまいだが、なんとか書き上げたと言っていたような気もする。


共通する物語の前半一冊。分岐する物語の7冊に、隠れキャラクターの一冊。


マリエラの家の預言書が一冊だとしたら、後半部分の8冊はどこかにはきっとあるのだろう。


マリエラの家はコレクションしてると言っていたから、続きも一部持っているのかもしれない。


物語を進めてほしい人が私の死を願っているのだというのは考えすぎだろうか?


聖女の夢を見たせいか、物語が関係してあるような気がしてならない。


物語の通りになって得する人は誰だろう。

ヒロインが誰を選ぶかも分からないのだ。

物語と現実は違うのだから。

ヒロインにしろリスクが高すぎるのではないか?


あっ。そういえば最近神殿は聖女を探している。

魔王の脅威がなくなり、今や神殿の影響力は昔に比べ

だいぶ減っていると聞いた。


本来は今のような神殿のあり方が理想なのだろうが、もし聖女の書いた物語がその通りに運んだとしたらどうだろう。聖女の権力が増すのじゃないかな。


そうなれば神殿が関わってるとか?


そこまで考えてふぅーとため息をつく。

どれも妄想で根拠がない。寝ている時間が多いせいか余計なことばかり考えてしまうようだ。


体力が回復したらまた預言書について調べたい。

そこにヒントがあるかもしれないし、遠い昔の友人が救いたいと言っていた最後の隠れキャラクターもわかるかもしれない。


やりたい事はあるのに最近色々上手くいかない。


そう考えてふと気がついた。エルミーナはまだ5歳だ。5歳の子供が色々行おうと思ってもできることに限りがある。


5歳の私が出来ることをやっていくしかない。

目を閉じていると再び眠気がやってきて、私はそのまま眠りに落ちた


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