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王城2

殿下達のお見舞いから3日程私は熱を出した。


夕方から朝まではお父様が付き添い、日中はお母様が付き添っていてくれた。


一度側妃様がロバート殿下と共にお見舞いに訪れたが、本気で私を心配しているように見えて戸惑った。

派閥の関係から側妃様の指示である可能性も考えていたからだ。


つくづく私は貴族には向いていないと思う。

人の裏の顔を読む力はないし、なかなか表情や嘘が見抜けないのだから。


ロバート殿下はなぜか落ち込んでいるようだった。


私が助け出されたあの日、王城へ仕事に来ていたお父様が呼ばれ、事情を聞いた父が鬼の形相で駆けつけたらしい。


すぐさま王城の一室に部屋を用意させ、着替えを終えたあと、すぐ医師に診察してもらったそうだ。

そうして私が命に別状がない事が分かったあとはすぐさま調査を行ったそうだ。


ギルバート殿下からまずは事情を聞き、その後護衛のものやロバート殿下、などそれぞれに状況を聞いていった。


父は私からまた何も聞いていないのに、事故である可能性より、何者かに落とされた可能性を調べていたらしい。


ギルバート殿下と私が抜け出した時間から、助け出されるまでの間にパーティ会場から抜けた人、トイレへ行ったり、姿が誰にも確認されなかった人も含めて調べたそうだ。


結果的にその時間トイレで抜けた人は、公爵家令嬢、侯爵家令嬢に、ユリアーノ、アンジェラ、ロバート殿下だったそうで、それぞれに事情は聞いている。


ロバート殿下はギルバート殿下の姿が見当たらないことに気が付き、慌てて探しに行ったと言っていた。

庭園の奥まで行っていると思わず、パーティ会場からそう離れていないところを探していたそうだ。

一人護衛を付けていたので、護衛がグルでなけれは、本当の話の可能性も高い。動機もないし。


そうしてそれぞれにアリバイがある状態で、はっきりとした証拠も犯人も分からないまま今に至る。

パーティ会場にいた子ども達は大体5.6歳だから元々そこまで疑ってもいなかったみたいだはあるが。


お父様としては雇われた使用人などの仕業なのではないかと疑っているようだ。

私に聞く前から事件を疑うなんてすごい勘の持ち主だと思う。


私の性格などを含めて、せいぜい魚を眺めることがあっても、ドレスが汚れる事もあり、魚を触ろうとすることはない。そして、基本的に危ないことをするタイプじゃないため、自分から落ちるようなギリギリの場所に立つこともないと思っていたそうだ。

まぁ中身大人なのでお父様の予想は遠からず当たっている。


この3日間、熱が上がったり下がったり繰り返していたが、その間何度かアレク兄様とギルバート殿下がお見舞いに来ていた。


アレク兄様とギルバート殿下は異母兄弟であるが、ロバート殿下より仲良さそうに見えた。


ギルバート殿下が懐いてるといったほうが早いかもしれない。


この3日間私は考えていた。私を狙う意味はなんだろうか。まだアレク兄様の婚約者ではない。狙う意味が分からないのだ。側妃様のパーティーで私の身に何か起きた場合、ランカスター公爵家と、側妃様の間に溝ができるだろう。それはロバート殿下にとっては不利になるともいえる。


そんな事を考えながら熱で朦朧とする意識の中、何度か昔の聖女との会話を思い出していたのだ。


聖女の話していた異世界の物語の相手は7人と隠れキャラクターの1人。


7人のうちの半数以上が、ヒロインと関わるきっかけが私の死であったこと。当時の聖女は私などとわかっていたわけではなく、唯一の一人娘と言っていたが。


前回の事故でアレク兄様が怪我をして、私が亡くなったのだとしたら、今の私がパーティへ出たり、他の人達と関わる事自体は元々の話からズレているということだ。


物語の内容をはっきり覚えていないけれど、この物語を進めたい人にとって私が生きていることは予定外なんじゃないだろうか。


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