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家庭教師2

「はじめまして、エルミーナ・ランカスターと申します。本日はよろしくお願いします」


家庭教師の先生の到着に微笑みながら挨拶をする


「まぁ!なんと!バーバラ・カモンドールです。こちらこそよろしくお願いします。まぁまぁまぁまぁ!なんと可愛らしい!」

先生は顔に手を当て朗らかな顔でニコニコとこちらを見るとそういった。

お父様達が頭が上がらないと聞いていたが、少しふくよかな体型と、おっとりした話し方がとても優しそうに見える


「ふふふ。ありがとうございます。カモンドール夫人お久しぶりです本日はよろしくお願いします」

お母様もにっこりと挨拶を交わす

こんなに優しそうなのに、実は怖かったりしたら嫌だな。お父様が頭が上がらないというし、貴族は表情を隠すから実は怖かったら?と少しドキドキしている


私の自室での授業とのことなので、部屋へ早速案内する事になった


「カモンドール夫人部屋をご案内します」


「うふふ。バーバラと呼んで?もう子爵家は息子が継いでくれてるし、私も隠居した身なのよ」


「では、バーバラ先生とお呼びしても?」


「ええ!それでいいわ!わたくしもエルミーナ様とお呼びしてもいいかしら?」


「もちろんです」

「ふふふ。とても可愛らしいのね。普段はもっとリラックスして頂戴?」


部屋に着くと簡単な実力テストをすることになった

う〜ドキドキしちゃうな


ある程度勉強しているし、中身は人なのである程度解けるとは思うけど、どんだけ問題を解いても良いものか悩むところだ。まずはお試しだと言うし、簡単な問題だろうから普通に解こうかしら


歴史以外の計算や、読み書きは大人なぶんスラスラ解ける。歴史は図書室で暇な時間に読みふけったのである程度はわかるはず!そう思いながら問題を読む


ん?これ最近の話?大魔法使いの名前や勇者の名前、当時の王様の名前、など私の家族や友達のことばかりだ。スラスラ解ける!


ちらりと夫人を見るとニコニコ見守りながら紅茶を飲んでいた


「あっあの」

「あらなぁに?わからないことがあったかしら?」

「あっいえ。終わりました」

「ええ!?」


5歳向けに作られたのもあり、問題が少なかったからかあっという間に解いてしまった


「あら~では、先生が見る間に今度はこれとこれとこれもお願いね」


再び計算と、読み書き、歴史問題が渡される


「わかりました」

これもあっという間に終える

「あらあらあら」

そういいながら先生が次の問題をくれる


1時間ほどテストを繰り返すと

「まぁまぁまぁ!」と先生はにっこり微笑むと、

「ちょっとあなたのお母様とお話してくるわね」

と部屋を出ていった


子どもの勉強を見ていたからわかるが、だいたい初等部くらいの問題だったわよね?

次のテストが出たら少し間違えたりしたほうがいいのかしら?


時間を持て余していると、メイドの一人がお疲れ様ですと甘い紅茶を入れてくれたのでそれを飲みつつゆっくりする


その時私はわかっていなかった


私の元子供達が私の死後に全員、偉人として名を残していたことを


まさか今この国にある権威ある学校や魔塔にその名前の一部がつけられていることを


平民から選出されたはずの勇者がわずか数年の訓練で魔王を倒すまでになったその驚異的な吸収力と、 

その後貴族としての爵位をもらいすぐに対応できた素晴らしい記憶力、

そして膨大な魔法を操り、なんのけなく勇者を支える事が出来ていた自分の優秀さを全て受け継いだ天才と呼ばれる子どもたちにとって、


どれだけ父と母が越えられない壁で、尊敬しうる存在であったかなんて知る由もなかったのだ



そう私はやりすぎてしまっていたのだ

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