予言書3
それは私でも信じそうだ。まだ読みきれていない予言書をみる。
予言書なんてそんなものあの聖女が書くはずないとは思う
けれど信じて助けられた人もいるし
「それで私の事もこの本で?」
「そうよ!殿下と事故にあったことが書かれていたわ。それを知ったのがこの前の誕生日パーティーの少し前で。間に合わなかったと、止めれなかったって思っていましたの。でもパーティーにあなたが出席してたから、安心しましたわ。それできっとあなたも回避する為に予言書のようなものを見たのだと思いましたの」
「そう。それであんな聞き方になったのね。でもこれで物語は変わる事になるわね」
「もう!あの聞き方は無かったと思いますわ。ホントにごめんなさい。物語については、そんなふうに言うと怖いわ。それよりこの本の視点はね、基本一人の女性の目線で描かれているでしょ?その子の容姿を現した言葉が、薄水色の髪で紫にちかい目じゃない?この前来ていた男爵家の女の子にピッタリ当てはまるわ!」
「そう言われたらそうだけど」
「誰かの視点で予言書が書かれているけど、その視点の子を中心に色々なことが起きるから、きっとその子が聖女様の力を持っているんじゃないかと私は疑ってるわ。だって誰か一人の視点の予言なんて聞いたことないもの」
聖女ねぇ…。聖女が産まれると言うことは魔王が出現する事でもあるというのはわかっているのだろうか?
相反する二人の存在か。
「マリエラ様は全て読んだの?」
「まだよ。だって時々字が記号のようになっていたり、解読が難しいときもあるし、ページによっては、情報しか書いていなかったりするんだもの!」
ユリアーノだったかしら?パラパラと初めの方のみ読み進めた感じでは、すでに性格がこの前パーティーで会った子とは結びつかない。この中の女の子の性格、とは言っても最初の方しか読めていないけど、少しおっとりして気弱で、でも芯がある感じで
でもこの前のあの子は、なんとなく腹黒さを感じるというか、まるで蛇のようなねっとりとしたものを彼女に感じた
なんだか怖かったのよね。彼女
まだ5歳程度なのよね?6歳から7歳で学校に入るとして、まだ皆無邪気な年齢だ
いくら貴族で教育されていたとしても幼さがまだ残る。マリエラだってかなり勉強していると思うし、優秀だと思うけど大人には敵わないわけで。なのにあのこはすでに表情を読ませないことも、相手に深く入り込ませない雰囲気も、大人の私が怯むほどの何かを持っていた
あの雰囲気は大人の余裕のある女性のそれだ
あの子が聖女??でも、そんなことはないと言える?
私が知ってる聖女とかけ離れすぎているけど、選ばれ方もわからないんですもの。絶対ないとは言えない
それにマリエラは嬉しそうだけど、そのまま彼女が学園に入って、
うちのお兄様達は私に似てると興味を持ったのだったわね?
今の状況だと私は生きているし
そういえばなにかこの前彼女が言っていたことは、このことに繋がるのかしら?
とすれば、彼女にも未来が見えている?
それとも同じような本を読んだとか?
正直何か起きそうで怖い
マリエラ嬢の事も何か聞いてきていた気がする
なにか彼女から仕掛けてくることはあるのかしら?
「エルミーナ様?」
不思議そうにマリエラ嬢から声をかけられた
「あっごめんなさい考え込んじゃったわ」
にっこり微笑む
「良いのですわ!」
主人公。そんな事を聖女が言っていた気がする。
まさかその物語が100年後の世界の予言書だったと聞いたらあの子は驚くだろうか
マリエラ孃と色々話す
恋愛が絡むのが13歳頃、私達の入学は6歳から7歳だから本格的な物語は13歳からになる
時間はまだあるから、色々読み込んで対策しなくては!
それに。事故の事詳細は書かれていなかったけど、まだ何かに巻き込まれる可能性もある。
組織が壊滅したということは、当分アレク兄様を狙った黒幕達も警戒して大人しくするだろう
とりあえず、全部は無理だったが、マリエラ嬢に簡単な物語の流れも聞いたし、マリエラ嬢に関係する事項は聞いた。
私はでてきていないが、マリエラ嬢がよく読み込んで今度書き出してくれるらしい
予言書の内容を共有でき話ししたのがよほど楽しかったのか、すっかりマリエラ嬢には懐かれたし、私もマリエラ嬢が大好きだ。これから先に彼女起こる出来事をなるべく回避してあげたい!恋路も応援したいわ!




