予言書2
「いつからこの予言書は家にあるの?」
「2年前くらいの頃だったかしら。4歳の頃よ」
「2年前?4歳?」
「あっ!私エルミーナ様より誕生日が早いの。エルミーナ様はこの前誕生日だったでしょ?私は数ヶ月後には6歳になるのよ」
「そういう事。それにしてもよく読めたわね」
「はじめは少ししか読めなかったけど、どうしても読みたくて。がんばって字を覚えて、だんだん読めるようになって、少しずつ理解したのよ」
少し胸を張りつつマリエラ嬢が言う
「あっでもエルミーナ様だって読めるじゃない」
そりゃそうだ。中身はそこそこの歳なんだからね
ごまかすように聞いた
「予言書なんて書いてないのに、どうして予言書だと思ったの?」
「もともと予言書だというようにオークションにかけられて居たんだけど、中を見たらいろんな貴族の名前が出てるし、私の名前もあるし、他にも色々書かれていることが、現実と当てはまったり」
「え?そうなの?」
「この時代に見つかって、名前の乗ったものの家に流れるなんて、何かしら聖女様の力が働いているんじゃないかって思うでしょ?」
「その、当てはまったりしたことって?」
「そうね。はじめは、図書館へ言った時に、変な人に絡まれてね。それを助けてもらったの」
そういいつつ顔を赤らめる
「助けて…。そういえばまだしっかり読んでないのだけど、それって」
もしかしてそれがエド兄様だった?
「そそそそこはいいのよ!そこまで読んでなかったけど、だいぶ後にそのことと私の心情が描かれてて、恥ずかしいとは思ったけど事実で。偶然なのかなんて事も考えたけどドキッとしたの」
「それは確かに驚くわね」
「でも偶然ってこともあるでしょ?だから、他にどんな事があったか見ていたのよ。自分の出てくるところだけ」
「それで?」
「私の家には兄が居るのだけど、領地に行く途中で事故にあって亡くなったと」
「え?」
「もちろん今は生きてるわよ?」
「それでそれはどうなったの?」
「本の私の回想になるのだけど、母と兄は後から領地に行く予定で、馬車の故障で事故。私がもうすぐ5歳になる頃だったと。車輪をつなぐ芯の部分が折れて車輪の部分が取れたと書かれていたわ」
「うそ」
「そもそもお父様は隣の領地の親友が乗せてくれると馬動車に同乗していくつもりだったのに」
ふぅ~とマリエラがため息を吐く
「私がお父様と一緒に行くと聞かないから、馬動車を使ったのね。私達で。馬動車のほうが馬を休めなくて良い分速いから」
「それは。結局起こらなかったのよね?」
「ええ。いつ起こるのかはっきりわからないし、その時まだ両親も兄も生きているわけだし、とても怖かった。日付が書いてあるわけでもないし」
「どうやって止めたの?」
「うちが馬動車を1台しか持っていない事もあって、馬車を使ったから起きた事故だったようだから、領地には家族で馬動車で皆で一緒に行っただけよ」
「両親に伝えたの?」
「母はともかく父は聖女様の予言にあったと言ったらすぐ信じてくれたもの」
「無事でよかったわね」
「ええ。5歳の誕生日が来た後やっと安心したのだけど、その馬車もお父様が調べさせたらに使用していな内側がぼろぼろだった事が発覚したわ
「乗っていたら危なかったのね」
「ええ。それもあって私は信じることにしたの」




