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予言書

「お待ちしておりました!この度は…」

「エルミーナ様こっちよ!」

挨拶を遮り私の呼ぶのはマリエラ嬢だ

誕生日から10日ほど経って伯爵家から早速届いた自宅への招待状に、「お父様お願い!絶対行きたいの!」と訴え、遊びに行くことになった


お父さまは心配したものの、初めての女の子の友達とのことで、喜んで送り出してくれた


もちろんお母様が付き添っている


伯爵家へ訪問する日付が決まるまで拙い字で文通をしたからか、すっかりマリエラ嬢と仲良くなった


向こうのお母様はマリエラ嬢の挨拶にすでに白目を剥いているが


「私の部屋へいきましょ!良いでしょ?」


「カルロス夫人先日はお誕生日会に来ていただきありがとうございます。マリエラ様の部屋へ先に行っても大丈夫でしょうか?」


「エルミーナ様!ホントに娘がスミマセン。是非お願いします!数日前からそれはそれは楽しみにしていたようで、何やら準備しておりましたの」


親同士が挨拶を交わした後にカルロス夫人からの許可をもらい子供だけで部屋へ向かった

マリエラ嬢は嬉しそうに私の手を引いて足早に部屋へ向かう


「わぁかわいい!」


マリエラの部屋はマリエラのイメージにピッタリで、クマのぬいぐるみに、うさぎのぬいぐるみなど女の子らしい部屋だ

ちょっと照れくさそうにしながらクローゼットの中の箱から何かを取り出した


「早速だけど例のものよ!」


「みたいわ!」


カモフラージュなのか、花がらのカバーで隠された分厚い本を渡してくる


懐かしい革の匂いのする本だ

重くてずっしりする


表紙をめくると、少し拙い字で書いてあった


虹色の聖女と7人の勇者


「題名?」

変な題名だ。勇者は重なることなんてなく一人しか産まれないのに

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子供でも読める大きめな字で書かれている

パラパラと読みはじめる

たしかにマリエラ嬢の言う通り、学校入学程度の知識さえあれば読めそうだ


丁寧に書いているのか少し大きめの字体で、学園へ入学するが決まった少女の物語が書いてあった


貴族令嬢として産まれた女の子 

彼女は小さい頃から熱を出しやすく、寝込むことが多かった。 そんな彼女は実は魔法の才能があり、魔法が得意だ。魔力の多さから熱が出やすく寝込みがちだった。

入学した時は、もともと寝込むことが多かったため、勉強がついていけず、成績が真ん中ほどだった。

彼女が魔力を使えるようになると驚くほど才能を発揮し、魔力をコントロールできるようになり、努力によって徐々に成績をあげていく。しかしそこに紆余曲折ある簡単に言えば嫌がらせや、いじめである

それを乗り越えていく物語のようだそしてその中で様々な男性達が彼女を好きになっていくのだ


物語の中のマリエラ・カルロスはヘンリー兄様の婚約者だ。てっきりエド兄様だと思ったら、違ったらしい。

ヘンリー兄様と婚約しているが、実はエド兄様の事を以前より好きで片思いしていると言うキャラクターだ

はっきりした性格で、主人公にもズケズケと物を言う立ち位置だ。

主人公がヘンリー兄様との恋愛へと発展すると、苦言を通すが、エド兄様との恋に発展すると、嫉妬から小さな意地悪をしてしまうライバル令嬢だ


マリエラ嬢と主人公は同じ学年で入学する。

私はそこには居ない


名前も出てこないが、ヘンリー兄様とエド兄様の回想で出てくる


ヘンリー兄様とエド兄様も彼女を巡って争うことになっている


主人公である男爵令嬢の名前はなく、彼女はなどと記入されていた


アレク兄様もでてくるが、学園での出会いというより、学園の関連行事で出会うことになっている


このアレク兄様、エド兄様、ヘンリー兄様のときの回想で私が出てくるのだが、私は馬車の事故が原因で亡くなるのだ


はじめは意識不明の重体で、昏睡状態で過ごすのだが、治療の甲斐なく徐々に弱っていき、誕生日を迎えて6歳になる前に亡くなる


その数ヶ月後の6歳で学園へ入学するのだが、婚約者の入学式でヘンリーお兄様は遠くから私に似た人を見つけ思わずその教室へ訪れるのだが、そこでヒロインと出会うのだ


近くで見ると全く似てないが、なんとなく気にかけるようになり、本人が努力家で頑張っている姿に惹かれていくというパターンだ


ほぼこれと似たような事がエド兄様とアレク兄様に起きる


ここは聖女様がこの物語を書き出した時に、うまくかけなかったと言っていたのがわかる


本来はしっかりとしたやり取りなどがあるのだろうが、淡々と箇条書きにされていたり、辻褄が合わなかったり、思い出せなかったのか一部文や内容が抜けている箇所も多い上、3人のパターンなどはワンパターンに見える


ただ、アレク兄様に関しては私と事故に遭い生き残ったものの、足に後遺症が残り、心を閉ざす設定で

皇太子が決定していない


側妃様の子供である、第2王子のロバート様、第3王子のギルバート様も出てきて、ロバート様はどちらかといえばサポート役のような感じで、ギルバート様は恋のお相手候補となりうる存在のようだ、そこにもライバル令嬢達がもろもろでてきていた。


この違いや選ばれ方はいまいち良くわからないが

他にも侯爵令息、魔塔の人、うち以外の公爵の令息でそれぞれもろもろ婚約者や、片思い相手が嫌がらせをしてくるのだ


「メインの恋のお相手が7人だから7人の勇者なの?あんまりセンスが良いとはいえないわね」


全体をしっかり読み込む時間もないため、パラパラと飛ばしながら読む。予言の書というくらいだから、不思議なことでもあったのかしら?





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