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ヒロイン

「ぼくの妹がなんだって?ふざけるな!言って良いことと悪いことがある!」


兄達の席でエド兄様が大きな声を張り上げているのが見えた

アレク兄様と、リチャード兄様が止めている!

ヘンリー兄様はエド兄様を止めてはいるが、目の前にいる令嬢を睨みつけている



「えっ?お兄様!?」

マリエラ嬢と顔を見合わせる

何やら揉めている様子に周りの子どもたちも目を向けた 


お兄様達の傍らに薄い白に近い水色の髪に、紫がかった藍色の目の美少女が立っていた


「あっ!あの子まさか!」

マリエラ嬢が声を上げる

「知ってる子?」


「ううん。でも、あの子遠くからみたらエルミーナ様に似てるでしょ?そんな子が予言の書で書かれていて」

マリエラ嬢の言葉に首を傾げる。言われてみたら似てるというくらいだ


「自分ではわからないけど」

似ていることの何が関係あるのだろう


「もしかしたらあの子が男爵令嬢かもしれないわ!」

男爵令嬢??聖女の書いた本の主人公だったっけ

マリエラ嬢の反応について行けず、もう一度女の子へと目を向ける


「やっぱり予言の書は本物なんだわ!でも本当はまだ関わらないはずなんだけど」


「予言の書ねぇ…」


兄たちを見ているとヘンリー兄様も怒って何やら令嬢に文句でも言っているように見える


令嬢は口元に手を当てて、首をふりふり振っている

こちらから見ると、兄が少女を責め立てているようにも見える


ジョンに至っては兄様たちから少し離れた場所で、見たことないくらい冷たい目で令嬢を睨みつけている


何があったんだろう


兄様達が何か言ったのか、急に令嬢が凄い勢いでこちらを振り返った


「きゃっ!」

かわいらしくマリエラ嬢が私にしがみつく

バチッと令嬢と目があった


驚いたような顔で私を見つめたが、くしゃっと表情が崩れる。まるで睨みつけるようにしてこちらを見ている


「何あれめちゃくちゃ怖い」

プルプル震えながらマリエラ嬢が私の腕にしがみついている。よほど怖いかったのか、力が強い


「ちょっと貴方しがみつかないでよ。痛いじゃない」


遠目に見える大人たちのテーブルから、マリエラ嬢のお母様と見られる人こちらをみて、真っ青な顔をしている。慌てた様子でこちらにやってきているのが見えた


マリエラ嬢を見て再び水色の髪の彼女をみるともうすでに居なくなっていた


なかなか迫力のある睨み方だったけど


お兄様達の機嫌はかなり悪そうだ

このまま何もなければいいけど


「マッマリエラ!!」


そうこう考えていたらマリエラ嬢のお母様が到着してしまった


マリエラ嬢を引き剥がそうと手を伸ばす


生意気そうに見えて可愛いマリエラ嬢が怒られたら可哀想だとお得意の秘技、微笑み挨拶を繰り出す


「カルロス夫人はじめましてわたくしエルミーナ・ランカスターと申します。本日は私の誕生日パーティーへ出席いただきありがとうございます。マリエラ嬢もとても楽しい方で、話が弾んでいましたの」


齢5歳にしてはいささか年寄り臭い挨拶になったのは否めない

拍子抜けしたのか夫人も少し勢いが落ち着いたようだ


「あっそうなのでございますか?あっ私マリエラの母、ユリア・カルロスでございます。本日はお誕生日おめでとうございます。とても素敵なパーティで、料理も美味しく、楽しませていただいております。マリエラとも仲良くしていただいてありがとうございます。娘と仲良くしていただいて光栄です。まだ何分礼儀になっていない所が多いので、何か失礼をしていないでしょうか?」



「失礼ね!ママ!私きちんとできてるわ!」


いやいやきちんとできてないけど、同じ歳くらいだと思ったらまあまあ許容範囲だよ


「マッマリエラ!外ではママじゃなくてお母様でしょ?」


「いっいまのは間違えただけよ!私ちゃんと挨拶もしたし、仲良くだってしてるわ!」

マリエラが言い返す


まだまだ長くなりそうな気配に一旦先程の令嬢を探してみようと離れることにした


「では、夫人私少し挨拶に回りますので、まだまだたのしんでくださいませ。マリエラ様今度是非呼んで下さいね!例のこと話しましょう」


「もっ!もちろん呼ぶわ!すぐ呼ぶんだから」


「えっ?何の話なの?招待?」

夫人がマリエラがと話している横をすり抜けて、他の子供達がいるところへ足を向けた


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