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馬車

玄関まで殿下を見送ると白い大きな馬車がすでに到着していたん?馬車?

馬車だと思っていた乗り物の異変に気がつく。これは馬車なのだろうか?

馬がなんだか…これは魔力?


「これは??」


「ん?これとは?」


いつの間にかお父様に抱え上げられていた


「この乗り物??」


それは遠くからみればまるで馬車のようであったが、馬車の後ろ部分と、御者の座る部分まではあるが、前の馬は投影魔法??のようだ


「前のものは大破してしまったからね。新しい馬動車になったんだよ」とアレク兄様が説明した


いや、そうじゃなくて。


ん?今なんと?馬動車?


「お馬さんは?」

ちょっとわざとらしいが、無邪気を装ってお父様に聞いてみる


「ああ!エルミーナは馬が見たかったのかい?」

デレデレとお父様が顔を擦り寄せてくる

イケメンだけども、


「これは馬動車だよ?何度か乗っただろう?普通の馬車を使うときもあるが、貴族はほとんど馬動車だ。護衛の者たちは周りで乗っているがね」


「ミーナはあまりまだ馬動車に乗ってお出かけしたことないものね?ふふふ。王宮の馬動車には、よく乗せていただいてますが、うちのものと比べても馬の投影が素晴らしいのですね。本物の馬が引っ張っているようです。ミーナもきっとそれで本物だと思っていたのでしょう」


微笑ましいといった様子でお母様が目を細める


この前のお兄様達の見送りの時には、普通の馬車に見えていたが、あれは馬動車だったのかしら?

はじめて見たわ!


投影魔法でどうやって動くんだろう

御者の座っている部分には長い持ち手?のようなものがあり、まんなかには大きな魔石がハマっている


あれが動力になるようだ!


なんてことだ!気が付かなかったけど、この馬車自体が大きな魔道具みたいなものなんだ!


魔法が廃れたと思っていたが、魔道具が大幅に進化しているのかしら?気になる!


殿下が乗り込む様子を見つめながら、内装にも目を向ける

王族使用の馬動車?なだけあって椅子がふかふかしてそうだ。すごい!乗ってみたい!


よほど目をキラキラさせていたのか、殿下が苦笑いしていた


「馬動車に乗っている時の事故だったから、怖くて乗れなくなっているんじゃないかと思っていたけど、大丈夫そうでよかったよ」


「はしたないわよエルミーナ。殿下、申し訳ありません」

お母様が頭を下げる


「いえ、公爵夫人。ホクのせいでエルミーナが巻き込まれたのです。心の傷になっているんじゃないかと心配していたので、ホッとしました。また今度乗せてあげるよエルミーナ。元気になったらね」


「ありがとうございます!アレク兄様」


にこやかに私が答えると、お父様が苦虫を噛み潰したよう様な顔をしていた。


そういえば、婚約者候補だったか


仲が良すぎて婚約が確定するのが嫌なのだろうか

少し私の体を殿下側から遠ざけた

なんとわかりやすい


殿下が御者へ合図をする。護衛も兼ねての御者なのだろう二人前に乗っている


合図と同時に魔力を魔石に流すと自動的に車輪が回りだし動き出した よく見ると車輪にも魔石がハマっている


馬車が動くように馬も動く様子が映し出される

その横を護衛騎士たちが馬に騎乗し囲む

周りはまだ馬のようだ


殿下を見送っているうちに眠くなってきた

体がまだ4歳なのもあって、体力がない

馬動車が走り去るのを見送り、そのまま気がつけばお父様の腕の中でねてしまったのであった

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