表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/50

精霊の気まぐれの謎2

「壊滅?」

私がそうつぶやくと、

「うん。壊されたってことだね。今まで中々表に出てくることもない組織で、中々捉えられずに困っていた組織が何者かによって壊されたんだよ。なぜそれがわかったかというと…まだエルミーナには難しいかもしれないけど、ジョンとも話したいしそのまま話すね」


そういいつつ殿下が一度中断して、飲み物を一口飲む


流れるような所作に感心しつつ耳を傾けた


「なぜ組織が壊滅していたかわかったかということだけど、あの時ど僕たちを襲った奴らは確実に僕を仕留めるため、馬車が落ちてから確認する確認グループと、足止めのグループに分かれていたようだ。そしてあの事故の後、各自バラバラにアジトに戻ったみたいだけど、その中の数名に、すぐにアジトに戻らず、数日そのまま別の仕事をしてから戻ったやつが居たんだ。そしてその数日が運命を分けた」


「そんな!事故の日からまだそんなに日は経っていないわ!相手組織も中々の手練れたちなのにもかかわらず、壊滅させられたということですか?」


お母様が驚いたような声を上げる


「ああ。俺としてはあんまり詳しくエルミーナの前では言いたくないが、組織の様子を見て逃げ出した賊達を偶然きし捕まえた時に壊滅の話を聞き、現場を見に行ったが凄惨な現場だったよ。まるで魔物にでも襲われたかのような…」

苦々しい顔でお父様が話す


「口封じでしょうか?」

とジョンが呟いた


「そうだと考えたんだが、私は危険だと現場を見せてもらえていないのだけど、現場を見た人は人間の仕業と思えないというくらい悲惨な現場だったそうだよ。街からもそんなに離れてないし、それだけの事を行おうと思ったら人手がいるし騒がしくなる。どうやって壊滅させられたのか検討もつかないと。口封じだとしてもそれだけの組織を壊滅するくらいなら、その人が僕達の馬車を襲ったほうが確実だろうし、足もつかない。そう考えると今回のことの口封じとは思えないんだ。リスクが大きすぎる。そして現場を見て逃げ出したもの、隠れててかろうじて生きていたものが捕まったんだが、現場にいて、生きていた賊は1名のみ。彼は入口近くにいて、ドアが開いたと同時にかまいたちのようなもので全員が切り裂かれたと言っていた。そうして一人の黒いフードの人が入ってきたと。唯一現場にいて生き残った彼は、たまたま落として転がったコインを拾おうと棚の後に入って居たと。そして隙間から見た現場の恐ろしさに恐怖のあまりに失神してしまったと言っていた。顔などは見なかったらしい。ただすべてが黒く見えたと。まるで人ならぬ者のようだよわかっただけでも。彼は運が良かったと言えるんだろうね」


全員が無言になる。お父様やお母様が気遣うようにこちらをチラチラ見ているのがわかる


もしかしたらまだ内容をあまり理解していないと思っているのかもしれない


でも話を聞いて、高度な魔法を使えるものなら可能かもしれないと心の中で思っていた


あの当時の私と同じくらいの魔法使いなら……


「ちょっと余計なことまで話してしまったかな。そうして今日公爵を交えて話をしたんだが、人智を超えた力と言うのでね、僕と、エルミーナと、ジョンはその恩恵を受けているんだよ。なにかわかるかな?」


まさか…ヒールで傷を治したことだろうか

あれは私の魔法であって組織壊滅とは全く関係ない

がしかし、この場でそれをいう勇気はない


「傷でしょうか??あの時私は戦いに巻き込まれ、かなりの深手を負っていたと思いますでも、私の傷も…後遺症もなくすべて治っていました。エルミーナ様が倒れた事で動揺してすぐには気が付かなかったんですが。エルミーナ様を運んで、治療師達が訪ねた後、血の跡は残っているのにすべての傷が消えていたんです。いつ消えたのかはわかりません」

私の代わりにジョンが答える


「そうそれなんだ。あの時僕達が目覚めた時、僕達の身体の傷もキレイに治されていた。そしてジョンや護衛騎士たちが集まった時、たしかにジョンの傷は酷かったんだよエルミーナが心配するほどに。なのにエルミーナが倒れた後、屋敷にジョンとともに運び込んだ時にはすでに傷が消えていたんだ。驚いたよ。でも不思議だったのが、他の護衛騎士の小さな傷などは特に治ってなかったんだ」


それは、気がついてなかったというのもあるけど、ジョンがひどすぎて、そして私の体がまだ子供で魔力がなかったんです!心のなかで必死に言い訳する

そしてふと気がついた。そもそもこの話を私にしてどうするのだろうか?

まさか私の事を疑ってる?

いや、バレたとしても悪いことはしていないはずだ。多分

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ