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精霊の気まぐれの謎1

食事は特に何事もなく進んだ


時折ジョンを見ていたが、ジョンの食べ方はびっくりするほどきれいだった


じっと見つめていると時々

「エルミーナー?おいしいかな?」

「エルミーナ食べれているかな?」


などとと猫なで声でお父様が話しかけてくる

先程から思っていたが、ミーナと呼ばないだけ殿下が来ている場だという理解はあるようだ

ジョンに気を取られているのが気になるらしい

マナーを心配しているというよりは、どちらかと言えばヤキモチの方だ


困ったお父様だこと。なんて考えていると

「ジョンは侯爵の三男だから食事マナーはキレイでしょ?心配しなくても大丈夫だよ」


小さい声で殿下に話しかけられた


侯爵ぅぅうー!?

思いの外高い身分の家の子ということに驚いた


ホント、なんでこの人わたしの見習い護衛なんてしているのだ??高位貴族じゃない


疑問はたくさんあったが、今は聞く場ではないと急いで食事を平らげた


うううお腹いっぱいだ


昔の感覚で、食事を残すのは嫌なのだが、小さい体と元々の食の細さかあっという間にお腹いっぱいになった


「それにしても、エルミーナーが思ったより元気そうで安心したよ」

ふと殿下がそんな事を話した


「心配いただきありがとうございます」

眉間にシワを寄せているお父様をみながらそう答える


「いや、僕の問題に巻き込まれたんだ ホントに申し訳無い 今詳細を一緒にいた僕の護衛と君の護衛にも聞いて調査してもらっている最中だ」

そういって殿下もちらりとお父様を見る


「しかしながらほとんど証拠も見つかっていない あの時僕達が見た賊のような男たちは…あっ」

そこまでいいかけて殿下はちらりとこちらを見る


キョトンと首をかしげて見せる

なんだ?続きはやく〜



「エルミーナ?あなたが話を聞いても大丈夫か殿下は気にしているいるのだけど、」


「まだミーナは小さい!詳細なんか聞いて怖い思いをしたらどうする!聞く必要はない!」


お母様の声に被せるようにお父様が言い放つ

あっそういえばまだ4歳だった



「あなた…でも、ミーナにも色々聞きたいこともあるのよ?」


「こんなに小さいのだぞ?殿下の証言だけでも十分じゃないか!ジョンもあの場にいたのだ!ジョンからも話を聞けば、ミーナの証言なぞいらんだろ!」


「だから事故のことではなく、二人だけになった時に傷がなくなっていたことの詳細を聞くために、わざわざ殿下が直接こちらに聞きに来てくださったのでしょう?本来は落ち着いたらエルミーナも話を聞かなければいけないのを、小さい子供だからと配慮してもらっているのですよ?」


「もし思い出してミーナが泣いたらどうするんだ!」


少し興奮気味にお母様と言い争いを始めてしまった


オロオロしていると

「落ち着いてください公爵」

と殿下が止めに入る

流石に殿下に言われ少し落ちついたのか、ふぅ~とお父様が深呼吸した


「お見苦しいところをすみませんでした」


困ったように母も父と謝る


「いえ、公爵が反対していたのを僕がエルミーナの顔を見たいと無理言ったのです」


シーンと静まり返った空気を切り裂くように発言した


「私もあの後どうなったのか知りたいと思っていました!アレク兄様私に遠慮せず教えてくれますか?」


驚いたような顔のお父様を無視して話す


お父様の気持ちは最もだと思う。まだエルミーナは小さい。そんな子供に詳細を聞いたり話したところで、事故原因の解明につながるとは思えないし、怖かった思いを思い出したりするだろう



しかし今の私はエルミーナでありマリアだ。

むしろ今回のことの詳細は知りたかったし、どういう結果になっているのかは気になっていた。あの時アレク兄様は自分を狙ったと言っていたし、あの賊達がどうなったのかも気になるところだ それにわかることは協力したいとも思っている


途中で記憶を思い出したのもあるから、正直役に立たないほうが多いだろう


「うん。あの襲ってきた男たちだが、あの後捕まったんだ。今日までの数日の間にあっという間にね」 


すごい!そんなにあっという間に捕まったんだ!

心のなかで驚いていると、殿下が続けた


「捕まったというか捕まりに来たというか。

僕達を襲った男達たちは、そういう裏の依頼を引き受ける中々大きな組織だったみたいでね。今まではアジトなどわからなかったし、末端が捕まることがあっても表沙汰になることはなかったから、謎の多いプロの集団だったんだ。しかし、あの出来事があって数日後に何者かによって壊滅させられていたんだ」


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