図書室3
前回の魔王っていつ頃になるんだろう
私達が戦ったあの頃から何年経つのか
数百年はないよね?そこまで特別なにか変わったような感じではないし
ちらりとジョンを見るが、今度は別の本を手に取り真剣に読んでいるようだ
本好きなのかなぁ邪魔するの悪いしなぁ
それに4歳児の私がいきなり魔王の話などしていいものか悩むところだ
とりあえず‥‥今の魔法のレベルも知りたいし、そちらから見ていこう
ヒールについて聞いた時のアレク兄様の反応が気になったからだ
まるでヒールが使える人が聖女であるような反応だった
だがそんな訳あるはずがない
昔は軽いヒールは使える人も多かった
エリアヒールなどになれば使える人は限られていたし、重症者を1度で治すような強いものはヒール使用者の洗練度と魔力に左右されたけど
先程取ってもらった魔法についての本を開く
紙の本が主流になってからきっと何年もたつみたいだから私の知らないの魔法のことを書いた本もきっとあるはず
聖女について書かれていた本を横に置くと、魔法の本を読むことにした
一般的な魔法の事が書かれた本のようだ。わかりやすく初級魔法をメインに書いている‥
お兄様たちも読めそうな簡易なもののように見えた
少しわくわくしながらページをめくった
まずは初級魔法から見てみよう!今はどんな風に使われているのだろう!
初級魔法は生活に密接したものから主に記載されていた
焚き木に火をつけたり、コップに水を出したりするものだ
えっと、火の魔法についてっと
一般的な生活魔法としての火を使いたい場合は、燃やす媒体に対し、火属性の魔石を押し付け魔力を魔石を通して伝えることで火をつける事ができる
一般的な魔法使いは魔石を先につけたステッキを使用し、魔力を通し、魔法を使う
ん?なんですと?え?魔石?魔石を使うの?どういう事?
初級だから?
パラパラとページをめくって水の出し方や、岩の飛ばし方などを見ていくが、どれも火の魔法のときと同じで、
使いたい属性の魔石を使用する‥とある
どういうこと??
昔は魔石は平民で、魔法の使い方を習うことが無かったり、魔力が少ない人は主に使用していたけど、
基本的にはコンロや、ライトなど生活にかかせないもので、一定時間使用するものなどに使われていた‥‥
これは初級魔法というより、まるで魔導具の使い方の説明の
コンロの魔導具を使うときは、魔石に手のひらを当てて魔力を流して使うし
水も遠征中などは魔石をコップに置いて使用することもあった
昔とそれは変わっていない気がする
魔石を魔法使いが使うとしたら、主に戦いなどで魔法使用の威力を上げたりするためなどに使っていたと思う
初級魔法は火を点ける程度というのは同じだが、指先から出た火をろうそくに付けることが出来るようにする練習を火力の調節のためによくやったものだ
初級〜中級になってくると、小さな火を数m先に飛ばして安全な位置から薪に火をつけたり、火の大きさを自由に調節することができて、
中級は作った火の玉を投げつけたり、小動物などを狙って攻撃できたりで、早さも威力も初級より上がる
上級になると、範囲魔法も使え、威力が段違いに上がって、
遠隔操作なども含まれる
魔石は中級魔法しか扱えない人が威力を上げたいときや、魔力量を抑えるために使用していた
それに魔石に使える鉱石コンロなどに使える程度の魔力をこめるくらいの質のものしかほとんどなく、
魔法に使えるような質が良く魔力を込めれるものは希少なものだったこともあり、初級魔法の練習に簡単に使えるものでもなかったのだ
「はぁ~」
いくら見ていても自分が生きていた頃とあきらかに違う魔法の使い方に思わずため息が出た
子供向けの本を取ったからだろうか?
書いてある内容が今の魔法のレベルだとすると、私達の過ごしていた頃より大分と衰退したことになる
情報が足りない
今私が知りたいものではなかったことだけは確実だ
ちょっとこの世界のことを知りたくて軽い気持ちで調べていたけど、
かえって色々気になることができてしまった




