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お母様の言う通り2

ヘンリー兄様かとおもったら、次はまさかのお父様だった


お父様?なんの用かしら?まさか泣き付きに来たわけではないわよね?


だってお父様に至っては今から出ても夕食時には帰宅予定のはずだし


キョロキョロとまわりを確認してササッと部屋に入ると、


「ミーナ〜」


と私を抱き上げた


いや、お父様早く準備してすぐにでも王宮に行きなさい!

と言いたい!


前世子爵だった影響か、王宮からの呼び出しを先延ばしにすることが畏れ多い


はぁ~と、ため息を我慢していると、オドオドとお父様が尋ねてきた


「ミーナ?あれからお母様は何か言っていたかな?」


なるほど!お父様はお母様がお怒りなので情報を得るためにミーナのところにきたのね?


よしよしこれはちょっと大袈裟に‥‥


「お母様?うーんセバスチャンに何か言っていたかも知れませんが‥‥」


「そっそう?」


「あっでも、何か出かけるとか、話し合わなきゃとか、付いていくとか、色々言ってたような‥‥」


「え??」


「うーん。とっても急いでました!」


「え!どういうことかな?」

抱きあげたまま焦ったようにお父様が聞いてくる


「ミーナよくわかりません!でも、お母様もすぐに準備されていたので、お父様のほうが準備が遅かったらお父様お母様に怒られてしまいますよ?」


「ええ!」


お父様は焦ったように私を下ろすと慌てて「また後で」

と、部屋を出ていった


自分と王宮へ行くのだと勘違いしたのだろうか?いや、勘違いするように言ったのだけど


普通に考えて女性であるお母様のほうが準備に時間がかかると思うし、お母様は呼ばれていない王宮についていくはずがない



なんだか面白くなって「ふふふふっ」と一人で笑っていると


トントントンと、またノック音がした


侍女も若干苦笑いしている。開けるように指示しながら

「ハーイ」と返事をした


はぁ~これで最後の一人かしら?


案の定最後はヘンリー兄様が訪ねてきた


「ミーナ!」

開けると同時にヘンリー兄様は駆け寄ってきた


「ミーナからも説得してくれよ!」

入ってくるなり早々にヘンリー兄様が言い出す


今度はなーに?本当に‥‥一体いつになったらあなた達学校に行くのよ!


心の中で呆れながら話を聞く

どうやらヘンリー兄様は寄宿舎に帰りたくないらしい


寄宿舎は10歳からは朝の訓練などもあり、騎士コースにいる人達は義務化されるらしい


義務化は10歳なので、8歳のお兄様は自宅から通うと言っているのだ


「ミーナも一人だと寂しいだろ?」

うーん私は寂しくはないのだが、8歳という年齢を考えると、お兄様が寂しいのかしら


思わずポロリと言葉が出た


「お兄様まだ8歳ですものね。まだ、親元から離れるには早すぎますものね」


うっかり口にしてしまった後、慌てて口を抑える


ちょっと私の中のおばさまの記憶が勝手に呟いてしまったわ

4歳がこんなこと言うなんて変に思われたかしら


ちらりとお兄様を見ると顔が赤く染まっていた

「いや、その、お兄様はミーナが」


半分図星だったのだろう


慌てて言い訳を並べるお兄様を見ていると、ふと昔の子供のことを思い出し胸が切なくなる


思わず母の気持ちで悲しげにほほえみながら兄を言い訳をしている兄を見つめてしまった


「そうですね。私からもお母様に頼んで見ましょうか?」


「えっ?いっいや!僕は平気だよ!ミーナが寂しがるだろうと思って話しに来ただけだ!」


ちょっとムキになりつつお兄様が答える


「ミーナも寂しいです。でも、お兄様も頑張ってるのですから私も頑張ります」


ニッコリと答えると


「うっ‥‥そうだね!頑張れよ!」

そう言って、ヘンリー兄様もやっと部屋へ戻っていった



こうしてやっとみんなの説得が完了した‥‥



あー疲れた

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