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グッド・ジョブ媚薬 1部  作者: 渡夢太郎
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株取引

「聞かない方がいいよ、あはは」


そこへ明日香から電話があった。

「亮何処にいるの」

「どうしました?」

「私ロビーにいるの」

「じゃあ5010号室に来てください」


「私悔しい、あのエロ男たちに体を触られ放題で」

明日香が鳴きそうな顔で部屋に入ってきた

「先ほどは」

和子が明日香は頭を下げて言った。

「はあ、こんばんは」

明日香は和子が部屋に居た

事が理解できなかった。


「明日香さん、今から説明します」

亮は戸惑った明日香の顔に気づき説明をしていると

葉子とめぐみが戻って来た。

「変態、変態あいつ。偉そうにして・・・」

葉子が腹に据えかねて言った。

「お疲れ様、ああいうのがいるんですね

亮がモニターを見ていたので笑っていた。


「めぐみちゃん、私覚えている?」

和子はめぐみに言った。

めぐみはしばらく考えると

思い出して息を呑んだ。

「白石和子さんですか?」

「そうよ」

「さっきパーティ会場にいましたよね」

めぐみが思い出して言った。

「はい」


「今何の仕事をしているんですか?ホステス?」

「ううん、警察」

「警察?和子さんなんかあったんですか?」

めぐみはなぜ警察の和子がパーティ会場にいたのか

不思議だった。

「潜入捜査しているの。田中代議士達の

捜査です。めぐみちゃん」

和子が答えると亮は今までのめぐみの

行動を理解して言った。

「はい!」

めぐみは驚きを隠せなかった。


「めぐみさん、田中誠一に

復讐したかったんですよね」

「は、はい。田中誠一は母の仇です」

めぐみの顔が一瞬にして曇った。

「だから愛人をして、森田に何人も

紹介してもらって田中に近づいたんですね」

「そうです。それで、亮さんと会ったら

それを解決してくれそうな気がして、

ありがとうございます」

めぐみは手をついて頭を下げた。


「女性ばかりで心細く見えるでしょうけど

みんな凄いんです。安心してください、

きっと田中を政界から引きずり下ろしてやります」

「ありがとう、父と母は借金の返済

のために朝晩そして夜中まで働いて心労で

自殺したのの、体重が元気だった時

の半分になっていたわ」

めぐみは細くなって皺だらけになった

母親の手を思い出して泣き出した。

葉子は大声で泣くめぐみの肩を抱いた。


そこへ直子がフラフラになって戻って来た。

「大丈夫?直子さん」

亮は駆け寄って直子を抱きかかえた。

「平気、久々のSM気持ち良かった。亮」

直子は亮に心配させまいと思って無理に笑った。

「はい」


亮は直子が肉体的に辛かったのが解かっていた。

「わかりました。横になるといいです」

亮が言うと美也子は次の間に床を敷きに行った。

「私、手伝います」

めぐみが美也子の所へ行った

「めぐみちゃん、亮と直ちゃん二人にさせてあげてね」

美也子が言った。


「はい」

亮は涙を浮かべながら直子の体を優しくなでた、

そして今までの経緯と計画を優しく話した。

「了解、隊長」

そう言って、直子は沈むように眠った。


亮は隣の5011号室の森のところへ行った

「田中誠一と直子さんとの録画と録音は?」

「大丈夫。直子さんがんばったね」

早苗が言うと森が亮の肩を叩いた。

「田中が色々しゃべっていたよ。

インサイダー取引の話。

ヘンケル社の株が上る話しで来週の金曜日

ヘンケル社が新薬の発表をするそうだ」

「何の薬って言っていました?」

「糖尿だって」

亮が聞くと早苗が答えた。


「やっぱり、うちの会社の製造法が盗まれていたんだ。

松田でも三井でも島田でも川野でもないもう一人居る!」

亮はもう一人敵が居るのに気づいた。

「どうする、亮」

森は珍しく興奮している亮を心配していた。


「とりあえず松田さんに聞きましょう」

亮と森は蘭亭の松田のところへ行った。

「松田さん、他に情報が流れる人物はいませんか?」

「私は川野常務としか接触していません。

ところで小川さんはどうなりました?」

亮が聞くと松田は当然のように小川の名前を出した。


「小川所長ですか?」

「はい、彼にはお金が必要と言う事で

先に1000万円渡してあります」

「じゃあ、三井は?」

「私は念の為に小川さんと三井二人に頼んだんです」

「そうか、僕は小川所長にだまされていたんだ」

亮が舌を鳴らした。


「亮、小川所長を確保しなくてはいけないな」

「はい」

亮はすぐに美咲に電話をした。

「美咲さんデータを盗んだのは小川所長です。

長野県警の方にも手配お願いします」


「犯人は小川だったの?」

「はい、すみません」

亮は厳しい言い方の美咲に謝った。

「それで、来週の金曜日ヘンケル社が、

糖尿の新薬を発表します。

その時に大きな動きがありそうです」

「わかったわ。面白そうね」


亮は美咲の電話を切ると森は

亮の顔を覗き込んだ。

「おい、これからどうするんだよ」

「しょうがないですね。盗まれたものは」

亮は余裕がある顔をしていた。


「たぶんヘンケル社は自社の臨床データを

新薬に変えて認可を取るつもりです」

「それじゃ詐欺行為だろう」

「結局薬は効けばいいんです」

「DUN製薬は、どうなるんだ?」

「来来週の火曜日に記者発表します」


「勝手に決めていいのか?それにずいぶん落ち着いているな」

「はい、覚悟していましたから、でもこれで社内の膿は出ました」

「なるほど」

「明日、原さんが来ますから。森さん資料をまとめて下さい」

「こっちの蘭亭に俺達の部屋があるから、

こっちへ泊れよ。疲れたろう」

森は亮を女性たちから離して休ませてやりたかった。

「ありがとうございます。でもとりあえず佐助に戻ります」

部屋に戻ると、明日香はSUGOへ戻るとこで

智子が嬉しそうに亮に話しをした。


「私も行くわ、レースクイーンの空きが有るんだって」

「うん、頑張ってください、その綺麗な足を

 人に見てもらうの良いですね」

亮は智子がレースクイーンなると聞いて

嬉しかった。


「うん、一緒に行って明日香ちゃんを見守ってくるから」

「お願いします」

亮は明日香と智子を見送った。

「みんなは?」

亮はテーブルの前に居る美也子に聞いた。


「みんな寝ているわ。疲れたみたい」

「直子さんは?」

「彼女もぐっすり」

「じゃあ、美也子さん蘭亭に行きませんか?」

亮は早苗が泊まっている部屋が空いているので

美也子を誘った。


「本当!」

「はい、寝るだけですけど」

「うれしい。一緒にお風呂に入れるわね」

美也子と亮は蘭亭に行って混浴の露天風呂に入った。

「ああ気持ちいい。亮と知り合ってまだ

間が無いのに、色々な事が有ったわね」

美也子は腕を思い切り上に伸ばした。

「いつも事件ばかりですね」


亮は美也子に頭を下げた。

「いいの毎日が楽しいわ」

「月曜日にお金を用意します、何億でも」

亮は何の反応も無く空の月を観ていた。


翌朝、佐助に戻った美也子に田中から電話が有った。

「おはよう美也子さん。一緒に朝食食べないか?」

「はい。喜んで」

バイキングを取って、テーブルへ座った美也子に田中は

小声で話した。


「昨日の投資の件だけどね、

君どれくらい投資が出来るかね?」

「すぐに1億円は動かせます」

「ほう、実は株なんだけどね」

「株ですか?余り興味が無いんですけど」

「株と言っても一社に対する物で運用ではないんだ」

「はい・・・」


美也子はそっけない返事をすると

田中は具体的な話をすれば美也子が

乗ってくる気がした。


「今2000円前後の必ず上がる株が

有るんだが5万株を買わないか」

「はい、でも私が1億円分株を

買って先生のメリットは?」

「そうか説明不足だったな、実はその株が

上がると分かっているんだが資金が

水曜日にならんと動かせなくてな、

美也子さんが明日株を買って

その株を私に売ってくれないか」

「すぐに先生にお譲りすればいいんですね」


「ああ、金曜日には記者発表があるから、

月曜の朝一で買わなくちゃならんのだよ。

たぶん火曜日には売りがなくなるだろう、

だから火曜日の終値で買おう」

「では、私の儲けは?」

「1株500円の上乗せで買い戻して

2500万円の儲けだ、良い話だろう」

「わかりました」

「ありがたい。今時1億の金を

即日動かせる人はいないからな」

田中は美也子が持っている金は

ホステスで客から巻き上げた金だと

馬鹿にしていた


「私は株に興味がありませんから、かまいませんが。

最終的には株価は幾等くらいになりますか?」

「うーん、最終的には一株6~7千円位になるだろう」

「では先生の方は、2億円以上の儲けですね」

「そうだな、実はもう5万株は持っている。あはは」

「先生お金持ちね。私愛人になっちゃおうかな」

「おお、いいぞいいぞ」


田中と美也子の盗聴マイクで聞いていた

亮は証券会社の友子に電話をした。

「友子さんお休み中すみません亮です」

「ううん、大丈夫よ」

「お願いがあるんですけど」

「はい、私に出来ることならなんでもおっしゃってください」

「月曜朝一番でヘンケル製薬株5万買いたいんですけど」


「良いですよ、代金を10時までに振り込めますか?」

「もちろん大丈夫です」

「5万株でいいの?振込みがあれば、すぐ口座を作ってしまうから、

10万株おさえておくわよ」


「そうですか、では10万株お願いします」

「了解。これで少しはあなたの役に立てるわね」

「ありがとうございます。ところで、元彼と会いました?」

「まだよ。あなたの時間が無いと・・・」

亮の言ったことはやぶへびだったのであわてて話をそらした。

「では、お願いします。また後で電話をかけます」

「はい」

~~~~~~~~

亮は美也子にメールを送った。

『株の方はOKです』

美也子が、メールを見ていると

秘書の男が時計を見て田中に言った。

「先生、そろそろSUGOへ出発しないと・・・」

「そうか、もう時間か。美也子さんじゃあ頼んだよ」


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