警察
「原さんとはいつ知り合ったんですか?」
亮は原と白石の関係が知りたかった。
「原警視は研修期間の9ヶ月間を
宮城県警本部で受けたんです」
「まったく彼女は、いつも何処かで
僕達を見ている感じですね」
亮は警察の情報収集の能力と
人間関係に魅力を感じていた。
「あたり前だ、原さんの父上の下
には公安があるんだ、情報は凄いぞ」
森は公安と言う言葉に力を入れた。
「局長ってそんなに偉いんですか?」
「次期警視総監になるかも知れないぞ」
森は原巌警備局長の事は警視庁の
多くの仲間から聞いていた。
「えっ、そんなにすごい人なんですか?」
「美也子さんと田中代議士が移動します」
モニターを見ていた早苗が言った。
「二人ともスイートルームに移動ですかですね。どうします」
「その部屋もカメラとマイクは取りつけ完了しています」
亮が言うと早苗はモニターを見せた。
「温泉旅館はあまりプライバシーの保護はされていないな」
森は簡単にカメラが取り付けられる
旅館の粗末な警備を馬鹿にしていた。
「ところで手塚とめぐみちゃんのカメラは?」
亮は心配そうに言った。
「撮ってあるよ」
「後で返してください。森さん」
「ああ、仲間になったからな」
森は無愛想に答えたがめぐみを仲間と認めていた。
~~~~~
個室風呂から美也子とスイートルームに
入った田中は感激していた。
「いやー良かった。まさか美也子ちゃんの
ビキニ姿が見られるとは
美也子ちゃんも積極的だね」
「田中先生、だって先生にファッションショーの
協力がいただきたいから」
「うん、ファッションショーの
話は聞いている。儲かるのか?」
「はい、色々な方から投資をいただいているの
でむしろ余っているくらいです」
「おお、すごいなあ」
「それで、先生」
美也子は亮と進めているママの派遣システムを話した。
「おお、面白い話だ」
「近々大きな金が入ってくるから、
もし良かったらその計画私も乗るぞ、
人材派遣業には色々な手続きがいるだろう」
「うふふ、考えておきますわ」
美也子は田中の首に腕に手を回した。
「先生私は、これで自分の部屋に戻りますわ」
「そうか何号室だい」
「5010室です」
「また、連絡する」
「はい、お待ちしています」
出て行く美也子と入れ代わりに直子が入って来た。
「こんばんは、直子です」
美也子と直子は目で合図をした
「いらっしゃい、森田君の聞いたんだが
例のプレイいいのかな?」
「はい、喜んで」
直子は看護師のコスチュームに着替えた。
「似合うねえ」
「本職ですから」
「本当かね」
「本当です。今度新橋病院に人間ドックに来て下さい」
「おおそうか、そうか」
田中は直子をコスチュームの上からロープで縛り始めた。
「先生なかなかお上手ですね」
「そうかい」
胸のボタンをはずし胸を出して
その上から縄を絡ませた。
ガーターベルトに白いストッキングの
上から股にロープが食い込んだ
「ああ」
直子は声を漏らすとロープを鴨居にかけ引っ張ると、
直子は声を大きく上げた。
「おいどうだ、いいか?」
「えっ、はい」
直子は大きな声を上げた。
宙吊りなった直子の腕や足に縄が食い込み真っ白に
変化していった。
モニターを見ていた智子は独り言を言った。
「直ちゃん痛そう」
それを見ていた亮の目は潤んでいた。
「でもこれは彼女しか出来ない仕事です」
~~~~~
田中は久々のハードなS○Mプレイに酔いしれていた。
田中は子供のようにワクワクして次々に縛りを変え、
直子の姿をデジタルカメラに撮っていた。
そして田中はバ○ブを持って直子を責め立てた。
直子の息は激しく上がっていたが、田中の責めは終わらず
容赦なく直子を責め立てて行った。
直子はやっとロープを解かれ全らのまま
ベッドに横たわり痙攣をしていた。
「はあ、はあ。先生良かったわ、お上手ね」
「いやあ、ここまでやらせてくれる子が
なかなかいなくてね、無理にやって立場上、
どこかに逃げ込まれても困るし。あはは」
田中は上機嫌で笑っていた。
「また、東京で会ってくれるかね」
「はい、こちらこそお願いします」
田中は作戦とは知らずすっかり直子と美也子にはまっていた。
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一方スイートルームに入った手塚は
婦警の制服を持ってきて、めぐみと葉子に着せた。
婦警の制服におおよそ似合わない10cmの
黒いピンヒールに胸のボタンを3つはずして、
スカートを短くして注文をつけた。
「いやあ、現職の時から婦警の尻や胸を触りたくてねえ、
出世の為に我慢していたんだよ」
手塚はめぐみの尻と葉子の胸を触っていた。
パンツ一枚になった手塚は横になり、
葉子に顔の上に座らせた。
「重くないですか?」
「もっとだ」
めぐみをまたの上に座らせた。
葉子は上半身を裸になり、胸で顔をたたいた。
手塚は手錠を後手にかけ、二人に責められた。
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「おいそうゆう趣味か、田中と反対だな」
モニターを見ていた森は言った。
「けっこう多いのよ。M男」
部屋に戻って来た美也子がモニターを
見て笑いながら言った。
「お疲れ様美也子さん。こちらは、
宮城県警の白石和子さんです」
亮はすぐに和子を美也子に紹介した。
「森さん、打ち合わせ大丈夫ですか?」
「おお」
亮は森を交えて今回の状況を説明したかった。
「実は田中誠一は、一度自民党を
新政党へ行ってまた戻る時に、
相当のお金を党へ積んだんです。
その時にかなり強引にかき集めをしました。
それでも、党では一度辞めた人間だからか
風当たりが強くて苦労して
やっと副大臣になったんです。
だから、お金で動く政治家として
有名になったんでしょね。
万が一、田中にスキャンダルが起きたら
党は簡単に田中を切るでしょう」
亮が説明をするとみんながうなずいた。
「手塚は、警察OBの力で地元ヤクザを抑えています。
実は人気の無い田中誠一の後釜を狙っているのです。
モータースポーツの振興会、防犯協会の会長と言う立場で
相当収入をあげています。
特に暴走族を解散させそのメンバーにレース場を使って
ライディング教室をやるなど
パフォーマンスはやっていますね」
和子が自分の調査した事を伝えた。
「つまり、二人はライバル同士なんだ」
先ほどまで田中と一緒にいた美也子が笑っていた。
「どうして防犯協会の会長って儲かるの?」
智子が和子に聞いた。
「パチンコ屋からの金だよ、裏ロムの犯罪や
やくざのみかじめ料の処理だよ」
「みかじめ料?」
智子が首を傾げた。
「パチンコ業界は警察OBの大きな利権に
なっているんだ。全国のパチンコ店が
防犯に支払う金額が年間600億円以上だ」
「へえ」
森の説明に智子が感心した。
そこに亮の元に美咲から電話があった。
「亮、無事?」
「はい、こないだはありがとうございました。
白石さんも一緒にいます」
「白石さんの正体がもうばれたの?
私明日そちらへ行きます。状況はどう?」
「重要な部分は証拠として
録画と録音をして有ります」
「ありがとう。亮」
「では、美咲さん明日お待ちしています」
亮は美咲との電話を切ると森にそれを伝えた。
「森さん明日、原さんが来ます。
それと党は田中代議士を疎ましく思っているようです。
したがって我々は田中代議士の森田から
流れた金、人脈を探し出し
それをスキャンダルとして世に発表します」
「しかし、女関係はうやむやで終わってしまうぞ」
森は浮気調査の延長では田中誠一を
抹殺するのは不可能だと思った。
「たぶん、田中は新薬の認可と新薬発表に
よるインサイダー取引や
上場益を何度か受けていると思います」
「どうゆう事?」
智子は新薬の話と聞いて
DUN製薬に関係ある話だと分かった。
「例えば同じ効能の薬が各製薬会社
から申請されますね。
その許認可は力関係なのです」
「そうなの?」
美也子は初めて聞いた話で驚いていた。
「はい、いつ認可されるかその情報をつかめれば
製薬会社の株の売り買いで相当な
利益が得られるはずです」
「そうかあ」
智子はDUN製薬が新薬の発表をした時、
株価が上がったのを
覚えていた。
「もし森田が情報をもらっていたら、
情報を渡していたら・・・」
「なるほど」
森は田中と森田の深い関係が見えてきて
手を打った。
「今回は新薬認可申請間近のDUN製薬が
そのターゲットになっていたんでしょう」
亮はDUN製薬が森田たちの儲けの道具に
使われたのが悔しかった。
「そうか、それなら簡単に儲けられるわ、
ずるい!」
「株価の高いDUN製薬から製造法を盗んで
ヘンケル製薬にそれを売りつけて
インサイダー取引で儲けていたんだ」
「ひどい!それが無かったらうちの会社
もっと儲かってボーナスが
増えたのに・・・」
智子が悔しそうな顔をしていた。
「美也子さん、田中はなにか
言っていませんでしたか?」
「そうそう、近々大きな金が入るから
例の人材派遣業をやらないかと
言われた、どうやら億の金が入りそうね」
亮は美也子が何か田中から情報を聞いたか確認すると
美也子はニコニコと笑って答えた。
「わかりました。億の金と言うと
インサイダー取引しか考えられません
美也子さんが金の投資先を探していると言ってください。
すると森田か田中代議士が儲け話があるというでしょう」
「はい」
亮は計画を言い始めた。
「その資金で彼らはヘンケル株を買いあさる」
「でも同日に大量の株取引があると、噂が立つだろう」
森は多少の株式事を知っていた。
「はい、ですからたぶん何日か掛けて
株を買って株価をゆっくり上げると
思います」
「なるほど」
「でも、我々がそれを妨害すれば
ヘンケル社の株価は下がり
おそらく田中は億単位の損失をかぶるでしょう」
「あはは、それはいい」
森はそれを聞いて手を叩いて笑った。
「そこで、田中は収賄、
インサイダー取引の罪、
川野は会社の情報を漏洩した窃盗と
麻薬所持。森田はインサイダー、窃盗、
贈賄の罪で捕まえる。森さん、
白石さん、早苗さん」
「うん、それくらいの罪はあるだろうな」
森は言うと和子と早苗がニコニコ笑っていた。
「それでは森さん、徹底的に田中の方調べてください」
「任せておけ、森が生まれてからの女関係、
後援会収支、表から裏の帳簿まで
徹底的に調べ上げてやる」
森は亮に拳を上げて見せた。
「美也子さん、お金の用意します」
「わかりました」
「はい、亮さんそんなに持っているの?」
智子はきょとんとしていていると亮が笑っていた。




