救出
亮が研究所へ着くと小川が慌てて来た。
「実は昨夜、データを盗もうとした人間がいたらしいんです」
「データは?」
「盗めなかったみたいですね」
「よかった、昨日僕がパスワードを変更して置いたんです」
亮はコンピューターを調べた、
「良かった。元のパスワードが
3回打たれていますね。
それで、パスワードのミスで自動的に
ロックがかかったようです」
「はい」
小川は勝手にパスワードを変えた
亮を快く思っていなかった
「ところで、賊の進入経路は?」
「玄関です」
「内部犯行ですか?」
「はい、コンピューターにアクセスした
10分前に三井が来たんです」
「21:10に忘れ物をしたと言って、
会社に戻っています」
「それで三井さんは?」
「今日は休んでいます」
そこへ裕子から電話があった。
「亮、三井って男、昨日山翔を9時出ているわ。
それで、一緒にいた男達二人は
横浜ナンバーの車で来ていたわ」
「はい」
「それで店には凄い美人と良く来ていたらしいのしかも、
翔峰にも泊まっていたわ、
支払いはクレジットカード使っていた」
「了解、そんなところでいいですよ。危険だから」
「うん」
「所長、やはり三井さんが怪しいですね」
「はい、私もそう思います」
それから30分後、亮のスマートフォンがなった。
「どうしました?」
「もしもし、あんた松平さん?」
聞きなれない男の声が聞こえた
「はい」
「これ、だれの電話かわかるね」
「はい」
「彼女を預かっているから、来て欲しいんだ」
「何処へ?」
「美ヶ原桜ヶ丘コテージへ来い、もちろん他言無用だ」
「わかっています」
「いいか。ドラマと違うからなそんなに人質に優しくないぞ
ションベンもさせないし食い物もやらないからな」
「わかりました」
亮はデータルームを出ようとした。
「どちらへ」
小川が亮に聞いた。
「ちょっと出かけます」
そう言って亮は外にあるNSXに乗り
指定されたコテージに着くと、
一人の男と三井が立っていた。
「裕子さんは?」
「そこだ」
裕子は隣の部屋に全裸で猿ぐつわをされ、
ベッドに大の字に縛られていてその隣りに
サバイバルナイフを持った男が座っていた
「パンティを履かせるのはTVくらいだ、
実際はこうするんだよ」
「いい眺めだ」
三井がニヤニヤして裕子の裸を眺めていると
ナイフを持った男は裕子の大きな胸をつかんだ
「なぜこんな事をするんだ?」
亮が怒鳴った
「あんた、昨日パスワード変えたろう。困るんだよね。
余計な事すると予定が狂っちまう」
三井は亮を睨めつけた
「松平君、教えてくれないかなパスワード」
「教えても三井さん、研究所には入れないでしょう」
「いや、大丈夫だ」
「どうですか、素人のお嬢さん傷物になっては、
あんたの責任じゃ済まないだろう」
そう言って裕子の下半身をなでた
「突っ込んだら気持ちいいだろうな」
「わかりました。パスワードです」
亮はメモを渡した
「ただ、ダウンロードすると暗号化されてしまいますけど、
大丈夫ですか?」
「あんたに心配されたくないね」
三井が声を荒げて言った
「そうですか、では彼女を帰して下さい」
「だめだ。確認を取ってからだ」
「せめて、彼女に服だけでも」
「だめだ」
「ではロープを解いてください、手が痛そうです」
三井はパスワードをスマートフォンでメールをしていた。
裕子はロープを解かれベッドの上に座らされた
「裕子さんごめんね、大丈夫?」
「うん、亮が来ると思っていたから」
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「じゃあ、取ってくるから」
三井はコテージをでた。
「すみません、三井が戻ったら帰して
もらえるかな?それとも殺す?」
「そんなに簡単に殺さねえよ。
殺人事件になったら大変だからなあ」
男はまた裕子のおっぱいを握った
「いい体をしているなあ。たまんねえな、やりてえ」
「物が届いたらやらせてもらおうかな」
男の顔を見て亮は飛び掛りそうになった。
すると裕子は足を延ばした。
「いいわよ。縛られたら興奮しちゃった。私Mみたい」
そう言って股間を開いて指で秘部を撫でた
「おいおい、どんな教育しているんだよ」
裕子はオナニーを始めた。
「ねえ、舐めさせて」
「おお」
男はズボンのチャックを下げた。
「いや、チャックの上からだと口が痛いから」
「そうか」
男は右手にナイフを持ってベルトを緩めズボンをさげた。
裕子は男の物を口に含めると男が声を出した
「うっ」
男がフェラ〇オに取られた瞬間
亮はとなりの部屋に飛び込みドアを閉め、鍵をかけた。
ズボンを脱いで下半身丸出しの男はすぐに動けず、
亮は男の手首を返しナイフを落すとそのまま後ろに回って
チキンアーム・ロックを掛けた
「ああ」
バキッと音がすると男は下半身を出したまま
痛みで転げまわった。
亮は男をうつ伏せにして腰のあたりを強く押した。
「お前はもう動けない」
亮がそう言うと男は首だけを動かしていた
「おい、開けろ!宮崎」
ドアの向こうでは激しくドアをたたく音がした
「裕子さん、服を着て大丈夫です。男は動けないから」
「怖かった、いざとなったらこいつの物を
噛み切るつもりだった」
「それより突然、フェラをはじめるから驚いたよ」
「あはは、作戦」
「それよりどうやってここから出よう」
亮は美咲に電話をして拉致の件を伝えた。
「そうわかった、今そちらに電話させるから」
亮がスマートフォンを切ると、すぐにかかってきた。
「長野県警の小林です。今、コテージの
前にいます。どうゆう状況ですか」
「はい、人質を救出して奥の部屋に立て
こもっています、一人は取り押さえています」
「了解しました。突入します」
隣の部屋でバタバタという音がしてノックがあった。
「警察です。今逮捕しました安全ですから出て結構です」
ドアを開けると四人の刑事と警察官がいた
「ありがとうございました」
「どうしてこんなに早く」
「はい、県警本部長の指示でずっと警護していました」
「本部長? ありがとうございます」
「そうだ。三井の方を確保しなくちゃ」
亮は小川に電話をした。
「今、データが盗まれています。誰かわかりますか?」
「田島君だ」
「まだいますか?」
「はい」
「刑事さん、すみません。研究所の外で
データの受け渡しがあります」
「彼らを確保できませんか?」
「はい、大丈夫です」
亮は刑事に電話を代わった。
そしてすぐに、確保の連絡があった
「捕まえました。では事情聴取させてください」
「はい」
亮たちの聴取が終わったのは15時過ぎだった。
「東京でも動きが速くなりそうだ。早く帰ろう」
「うん」
亮は森へ電話を入れ事情を説明した。
「逮捕の連絡は、まだ行かないだろうから。
森田と川野が接触すると思う」
「そうすると松田さんが危ない。急いで帰ります」
亮はすぐに原美咲に電話をした
「原さん、ありがとう。おかげで助かりました」
「良かった無事で」
「ところで、あんな事をして大丈夫なんですか?」
「大丈夫よ、父は昔長野県県警本部長だったの、
ところで一緒にいた女だれ?」
「後で話します。それと今から東京へ向います。
できたらスピード違反で捕まらないように
出来きませんか?」
「努力してみます」
「どうしたの?」
裕子は亮の顔を覗きこんだ
「大学の同級生のお父さんが
元長野県県警本部長だった」
「すごーい」
「飛ばせば3時間で戻れる」
「両親の挨拶は後ほど、荷物を取りに戻らないと」
「大丈夫よ、それより急ごう」
「ねえ、裕子さん」
「ん、なあに」
「もし、僕が助けに行かなかった時はどうしていた?」
「亮を信じていたから」
「いや、君の仲間が助けたんだろうね」
「えっ」
周りには数十台のバイクに乗った
女性たちが並走していた。
「あはは、ばれちゃったね」
亮は裕子をはじめ自分の周りにいる女性の
一人一人が持っている力に感謝した。
高速道路の料金所にパトカーが待機していた。
「長野県警高速隊です。先導します」
「ありがとうございます」
「NSXですね」
「はい、時速180km巡航可能です」
「わかりました。
では先導しませんから気をつけて」
「ありがとうございます」
「山梨、埼玉、東京も大丈夫です」
「はい」
亮の車はあっと言う間に
トップスピードに上がった
「中村さん。間に合いました。データが盗まれずに済みました。
逮捕されたのは、三井課長と田島さんとヤクザ二名です。
父に連絡しておいてください」
「はい、わかりました。お疲れ様でした」
パーキングエリアで中村に報告した亮は
トイレの影で裕子を思い切り抱きしめた。
「亮、私を監禁していたやくざ、
どうして動けなくなったの?」
「人間には血液の循環を良くするツボが
有るけど悪くするツボも有るんです。
あの時はしびれて動けなくするツボを押しました」
「すごい。北斗の拳みたいだね」
「はい、昔は麻酔に使ったツボなんです」
「そうか」




