松本研究所
「はい」
亮は笑ってうなずいた。
杏子はもうルイに行く事を止めようと決心していると
亮は徹の話をした。
「実はホストの徹はかなり評判が悪いそうです」
「ええ、私達も知っています。でも・・・・」
杏子は栄子の顔を見た。
「ああ、その件は僕の方で何とかします」
「本当ですか?そんな事できるんですか?」
「ええ、まあ」
亮が生返事をすると森が胸を叩いて言った。
「何か徹の件で情報があったら教えてください
これでも警視庁の刑事でしたから」
「実はあの店のホストたちに集団暴行を
受けた女性がいるらしいの」
「ええ?」
「森さん」
亮が森に合図を送ると森はうなずいた。
「うん」
「どんな女性だかわかりますか?」
亮は杏子に聞いた。
「ええ、それがかなりのお金持ちのお嬢様だって」
「本当ですか?」
「わかりました。ありがとうございます」
亮は立ち上がった。
「松平さん帰っちゃうの?」
「明日仕事ありますから。お金の事は心配しないで下さい、
明朝のエステのコースをつけておきますから」
「それも、甘えていいんですか?」
杏子はすまなそうに聞くと亮は微笑んだ
「はい。内村さん、またテニスしましょう。
あまり理恵さんに心配かけないで下さい」
「はい」
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亮と森の二人が帰った後に微笑んで杏子と栄子が言った
「かっこいいね彼」
「ええ素敵、私がもう少し若かったらね」
そこに亮から電話があった
「二人ともエステで10歳若返りますよ」
「えっ?」
二人は顔を見合わせて笑った。
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亮は理恵に電話をかけて報告をした
「理恵ちゃん、おかあさん今日はお店へ行きませんでした
今日は、ホテルに泊まって明日帰ります」
「ありがとう、亮」
「お母さんのホスト通いは何とかします」
「はい。それと、今度おじいちゃんに会って」
「どうして?」
「おじいちゃんをどうしても紹介したいの」
「まさかママの再婚相手じゃないでしょう。あはは」
「亮の相手は私の方よ。おじいちゃんは内村昭二で
五島商事の社長をやっているの」
「ああ、あの有名な」
「有名かどうかは知らないけど、
きっと亮の役に立つと思うから」
「ありがとう理恵ちゃん」
~~~~~
翌日、智子と亮は秘書の中村と会って話をした。
中村倫子は紺のタイトスカートのスーツが似合う
知的な感じの美人だった。そして亮は
森田、松田、川野、内田めぐみの関係を話した
「父には伝えてあります」
「はい、私は亮さんの指示に従うようにといわれました」
「明日、松本の研究所へ行きます。手配お願いします」
「わかりました」
中村と話を終えた後、亮は智子と話をした。
「理恵さん大変でしたね」
「徹を何とかしなくては・・・」
亮は秋山良子と美也子、理恵の母親が
徹と絡んでいる事に運命を感じた。
「やつは僕の天敵かもしれない」
「亮、あいつをやっつけちゃえ」
智子は亮の肩を叩いた。
「はい」
「うふふ。ところで松本へは一人でいいの?」
「はい、実は裕子さんと一緒なんです」
「えっ、二人で旅行なんてずるい」
「大丈夫、彼女の実家が松本なので途中までです」
「よかった」
ほっとして智子は微笑んだ。
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その夜、美咲と森と早苗と銀遊亭で四人であった。
「わお、VIPルーム」
早苗はVIPルームに感動していた。
「ここはスタッフさんが出入りしませんから安心でしょう」
亮達は今までの経過を美咲に伝えた。
「民事の話しだけど、面白いわね産業スパイ、
そんなにいつも女が絡むなんて」
美咲は嬉しそうに笑った。
「男はいつも女に弱から情報が漏れる」
亮の女性の恐ろしさ身にしみて分かっていた。
「さて俺は先行くわ、張りこみだあ。早苗は後でいいぞ」
森は立ち上がって早苗に言った。
「うん」
早苗はまだ焼肉を食べられるのが嬉しかった
「美咲さん今週中に情報が取れると思います」
「早苗さん楽しいでしょう。交通課より」
「ええ」
「早苗さんごめんなさいね。あなたの力になれなくて」
美咲が謝った。
「しょうがないです美咲さん。警察はまだ
女性に対して差別がありますから」
「私、がんばって偉くなるからね」
「お願いします。ところで、美咲さんと團さんの
お二人は付きあって居たんですか?」
早苗は興味深深で美咲に聞いた。
「いいえ、僕達は大学の同級生なんです。
それとテニス同好会で一緒でした」
「亮さんテニス同好会なんですか?」
「はい」
早苗はそれを知って驚いた。
「團君は私の恩人なの」
「何の話ですか」
亮はトボケると美咲は懐かしそうな顔をして言った
「どうせ未遂だから話すけど、私大学1年の時、
軽井沢の夏合宿の打ち上げの日買い物の途中で
誘拐されて別荘に連れ込まれてレ○イプ
されそうになって、それを團君が助けてくれたのよ」
「わあ、かっこいい」
早苗は亮の方を見て手を叩いた。
「私が目を覚めた時、先輩がそばに居たから
勘違いしちゃって、それに事件が事件だったから、
その後誰も話題にしなくって、
團君が助けてくれたのを知ったのは
私が警察になって父に言われて・・・」
亮が照れくさそうな顔をしてうつむいていた。
「何であの時教えてくれなかったの。
お礼の連絡を取ろうとしても取れなかったし」
美咲は執拗に責めて来たので亮は答えた
「そんな事、自慢する事じゃないですよ」
早苗は亮がちょっと気の毒になって美咲に声をかけた。
「私もう、行かなくちゃ」
「森さん隣りの部屋でエッチな声聞いているの?」
美咲が笑って早苗に聞いた。
「ええ、たぶん」
「森さんが早苗さんに変な気
起こさないといいけど、あはは」
亮は話題が変わったので冗談で返せた。
「早苗さん、僕は明日松本の研究所へ行きます。
だから向こうに関係者が居たら、たぶん明日
接触があると思います。明日は、十分注意を払ってください」
「了解」
早苗は敬礼をして部屋を出た。
「ところで、あなたの方は大丈夫なの。
いくら体を鍛えていても・・・・」
美咲は心配そうな顔をして言った。
「大丈夫です」
「亮、今日はどうする?」
「明日早いから」
「だめ。付き合って、当分会えないかも知れないから」
「どうして」
「ICPOへ派遣の希望を出しているから、2年間は会えないわ。
だから、お願い出来るだけ多く会いたいの」
「そうか、わかりました」
「やった!」
「ところでICPOってどこですか?」
「フランスのリヨン」
「いいなあ フランス」
「そうね。遊びに来て」
「はい」
「今から何処へ行く?」
「僕の部屋」
「きゃ」
美咲は子供のように喜んだ。
翌日、亮は朝8時に池袋へ裕子を迎えに行った。
「お待たせ」
裕子は嬉しそうにNSⅩに乗った
「今日は松本でお泊りよ」
「あの僕は仕事なので。ご両親には会いませんから」
「わかったわ12時ちょっと前につくからおそば食べよう」
「はい良いですよ。研究所には午後に行きますから」
二人が松本に着くと
松本城のお堀の脇の『そば翔』と言うそば屋に入った。
「ここのそば美味しいよ」
亮は天ざるを食べながら微笑んだ。
「うまい!」
「美味しいでしょ。私のおごりだから好きなだけ食べて」
「はい」
亮は美味しそうにそばを食べていた
二人が店を出ると亮は頭を下げた。
「美味しかったごちそうさま」
「今日は何時に終わるの?」
「うーん連絡します」
「私実家に戻っているから」
「OK」
亮は裕子と別れると20分ほどで研究所に着いた。
「お待ちしていました」
所長の小川が出迎えた。
「ご苦労様です。中村さんから連絡を受けています」
中村からは亮は経営管理室の人間と伝えてあった。
「済みません急に」
所長室に通された、亮は質問をした。
「今、新薬の方はどうですか?」
「臨床をしていて、90%効果が出ています」
「ところで、製造方法が盗まれる可能性は?」
「ありますせん」
小川はセキュリティの問題を指摘
されそうで機嫌悪そうに返事をした。
「以前も報告した通り何回かサーバーにアクセスした
後があるんです。だから、研究所内に犯人が居るはずです」
「それは、心外です。うちの部下に限って」
「ところで、最近本社からどなたかいらっしゃいませんでしたか?」
ええ、実は松田部長が新薬の話を聞きに、突然で驚きました」
「どのような?」
「臨床実験している病院、担当医師、
臨床検査師など細かく聞いてきました」
「それで?」
「今回のプロジェクトは真田専務の担当なので、お断りしました」
「その件で真田専務に報告は?」
「報告はしていません」
「そうですか、何か理由でも?」
「いいえ、松田部長に報告をしたら
告げ口になるじゃないですか」




