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グッド・ジョブ媚薬 1部  作者: 渡夢太郎
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暴漢

「ああ、仁兄さん」

御神が千沙子の肩を叩いた。

「島崎さん、僕も出来るだけ協力するよろしく頼むよ」

「はい!」

島崎は銀座ファッションショーの企画を立て

1週間後に再び集まることを提案して解散した。


「團さん塚田さん食事行きませんか?」

ジュディは亮たちを誘った。

四人は銀座の交差点近くの地下にあるレストランに入った。

「塚田さん色々とありがとうございます」

ジュディが改めて美也子に礼を言った。


「いいえ、このイベントは銀座の夜で働いている人の

希望だと思います。チケットの販売もホステスの力で

かなり売れると想います」


美也子は続々と外国ブランドが銀座に参入してくる中

日本の老舗ブランドと夜の銀座のパワーを見せたかった。


「凄いですね」

ジュディが感心すると美也子は謙虚に答えた。

「今回、みんな様の協力でここまで来ました。

ありがとうございます」


「これで、来年に繋がる仕事が出来ると思います」

亮はジュディにも美也子の仕事にも広がりがある含みを持たせて言った。


「ところで、美也子さん僕の知り合いのモデルに

仕事上げてくれませんか、木村涼子と言うんですけど」

ジュディと美智子が顔を見合わせた。


「あら、亮とどうゆう関係?」

二人はきつい口調で質問した。


「相変わらず,亮は女性に弱いわね。

この子ね、大学2年の時に女性に振られたのよね」

千沙子が言うと亮は渋い顔をしていた。


ジュディと美也子は興味深そうに笑って聞いていた。

「ええ、そうなんですか?」


「秋山良子さん、JOLのキャビンアテンダントをやっているわよ。

この前イタリアに行くとき会ったわ」

「もう言うなよ」

亮は恥ずかしそうに顔を伏せるのをみた千沙子は

話を別な方向へ向けた。


「ところで香水できたの?」

「これ、サンプルこの中から決めて」

亮はかばんから3つのビンを取り出して千沙子に渡した。


「3つもあるの。じゃあ9月15日に発表できるわね」

千沙子はビンを開けて香りを嗅ぐとジュディと美也子にそれを渡した。

「わあ、素敵な香り」

 美也子がうっとりした顔をした。


「フランスの大手香水メーカーなんか

開発に数十億円かけているのにうちは、ただです」

亮は皮肉混じりに言うと千沙子が渋い顔をして答えた。


「亮、売れたらロイヤリティ払うわよ」

「姉さん採算ベースで考えると30mlビンを10000本作らないと

赤字ですけど売る自信がありますか?」

「もちろん売るわよ。当社オリジナル香水、

ファションショーでサンプルを配るわ」


「うちのサロンでも売らせてください」

ジュディは香を嗅いで言うと美也子も

「私も、ホステスに紹介します」


「お願いします」

亮はテーブルに手を付いて頭をさげた。


「姉さん小森奈々美さんという女性がスタジオⅮに行きます。

後で僕が払いますから好きな洋服を渡してください」

亮は千沙子の耳元で囁いた。


「わかったわ。小森奈々美さんて女優の?」

「はい、そうです」

「へえ、亮なかなかやるわね」


「亮さん今日お店に来る?島崎さんも来るから」

美智子が亮を誘った。

「亮さん、それならその前に事務所へ寄っていてくれる?」

ジュディも美也子に負けじと亮を誘った。


「はい、分かりました」

「忙しいわね。わが弟は」

亮は千沙子に向って苦笑いをした。


ほんの数ヶ月前まで女性に対して内気だった亮が

トップレベルの女性が亮を取り合う姿を見ていると

何か不思議な気がしていた。


亮はジュディと別れたあと直子に電話をした。

「直子さん今日みどりさんは?」

「夜の9時には空くわ」

「食事に誘ってくれますか?」

「うん、良いよ」


亮はその前の7時に蝶に行った。

美也子は未だ来ていなかったが友子が来た。


「カウンターで良いの?」

「ここ高いから、カウンターでいいですよ」

「そうそう、お薬ありがとうございます。おかげで、

体から良い匂いがするようになったの。嗅いでみて」


「本当だ、良いかおりです」

友子はまるでバラのブーケを抱いているようで、

友子の回りにはさわやかな香り漂っていた。


「香水付けていないのに最近会社で何の香水と聞かれるのよ」

「よかった」

「だからそろそろ私の事、一度試して欲しいの」

友子の態度は積極的だった。


「はい、薬の効き目を知りたいし」

「じゃあ、明日会社の帰りに会ってください」

「はい」

亮が友子に返事をすると島崎が美也子と入ってきた。


「團さん、こちらへ来てください」

「團さん、先ほどはどうも。あなたが美宝堂のご子息とは、

これでお父様も安心だ」

島崎が急に愛想が良くなった。


「しかも、ジュディさんが全幅の信頼を寄せていて、

これからも、宜しくお願いします」

「亮、今日はありがとう。あのジュディさんと関係あるでしょ」

美也子は耳元で囁いた。


「いいえ」

「うそ。私を見る目が違うもの。今度はいつ会えます?お金の件もあるし」

「わかりました。明日の12時に部屋に行きます」


「待っているわ」

「美也子ちゃん、アフターはお寿司でもどうお」

島崎が美也子を誘った。


「良いの、同伴とアフターなんて」

「いいよ、いいよだって今回は数億円の仕事だよ。

これも美也子ちゃんのおかげだよ」

島崎はご機嫌だった。


「あっ、僕帰ります」

亮が立ち上がると美也子は亮を引きとめた。

「ええっ、もう」

「お邪魔だから」

亮は美也子にウインクをした。


亮が席を立つと絵里子が立って待っていた。

「亮さん、ありがとう。色々お世話になったわ。友ちゃんも」


「いいえ、こちらこそ勉強になりました」

「華の順子ママが遊びに来てって」

「はい、今度」


亮は生返事をしてその場から去ろうとすると

「亮さん何か手伝える事があったらいつでも言って

 私たちはあなたの見方よ」

絵里子は美也子がお客の情報を

亮に漏らしていたのを気づいていた。


「ありがとうございます」

亮は体を真っ直ぐに伸ばし、体を直角に曲げて礼を言った。


亮は銀座から歩いて10分ちょっとの

新橋の病院で直子達が出るのを待った。


すると男達三人が病院から出る女性二人を取り囲んだ。

「あれは直子さん?」

亮は走って駆けつけつけると、

男達はみどりの手を強引に引っ張って行った。


「きゃー」

悲鳴が聞こえると亮は一人の男の胸ぐらをひきつけ

体をひねって投げ飛ばし残りの二人がナイフを

持ってそれを亮に向けると亮は腰をかがめて

攻撃をしてくるのを待った


「やろ!」

一人の男がナイフを持って突いて来ると

亮は右手で男の手を外旋させ男の手首を捻って

ナイフを落し肘関節を外側から押した。


「バキ!」

関節が外れる音がした。


もう一人の男がナイフで突いてくると

男の右手首を掴み体をかがめ

身体を男のわきの下に入れ

一本背負いでコンクリートの道路に

叩きつけた。


「うっ」

男は激しく背中を打って息を止めた


その時直子の持っていた防犯ブザーが

ピーピーというけたたましい音を

鳴らすと男達は黒いバンに乗って逃げていった。


「ありがとうございます」

みどりは亮に礼を言った。

「亮やるじゃない」

直子は防犯ブザーの音を止めて亮の腕に抱きついた

「ええ、アメリカで格闘技を習っていたので

 危険ですから、早く帰りましょう」

三人はタクシーを拾って渋谷のマンションに

向い亮はこのいきさつを、森に伝えた。

「亮が車のナンバー見ていたからすぐにわかるぜ」

「お願いします」


マンションの部屋に戻ると、みどりは震えていた。

「どうしたの?」

亮はみどりが心配でしょうがなかった。

「私、この前松平さんに会って恥ずかしかったんです。

森田さんの命令で男達に次々に抱かれていくのが」

みどりは小さくなって泣き出した。


「そう言わないでください」

亮は優しくみどりの肩を抱いた。

「みどりちゃん、かわいそう」

直子が悲しそうにみどりの事を見るとみどりは

正直に自分の秘密を明かした。

「薬を使ってS○Xをしているのをすごくよかったから、

狂うほど気持ちが良かったから辞められなかった」


「分かりました薬をやめましょう、みどりさん」

「みどりちゃん」

亮と直子がみどりを勇気付けた。


「みどりさん、犯人に思い当たる人居ませんか?」

亮が聞くとみどりはすぐに答えた。


「実はこの前パーティの時に受付をしていた

若い男がいたでしょう」

「はい」

「実はその山下と言う男が森田の指示でパーティを

仕切っているの。だから、私を利用して森田に

内緒でパーティを開いているのよ」


「えっ?」

「インターネットで輪○姦パーティと言って人を

集めて5~6人で私を犯すの

もう起きられないくらいに・・・」


「そんな、ひどい!」

直子が悲鳴を上げた。

「それが、この前それを断ったら殴られて監禁されて、

一日中犯されたわ。実は今日もパーティあるからと

言われて断ったら、奴らが・・・・」


「拉致に来たわけですね」

亮はみどりのやっていた事がわかった。

「ええ」

「森田さんに言えばいいのに」

直子は打開策として森田に伝えるのがいい方法だと思った。


「それが、薬を調達してくる役の山下と

個人的に仕事をしていたとは言えないわ」

 「そうね、森田さんは許さないでしょうね」

直子が納得をするとみどりは涙を流しながら直子に頭を下げた。


「それで、どうしても辞めたいと山下に言ったら

別な看護師を連れて来いって言われて、

この前パーティに直子さんを誘ったのよ。ごめんなさい」


「そんなに看護師がいいのかしら?」

直子が首を傾げて亮に聞いた。

「はい、男性にとっては白衣の天使は憧れですよ」

亮は嬉しそうに答えた。


「実際には森田さんは智子さんや葉子さんのような

人気者が来て喜んでいたけど、山下は許してくれなかった」

みどりは山下の呪縛から逃げ出したかった。

「それでみどりさんの薬の常習性は?」


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