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グッド・ジョブ媚薬 1部  作者: 渡夢太郎
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銀座ファッションショー

「さすが智子さん、あの川野常務か・・・専務になったんだ」

亮は学生時代の六本木の出来事を思い出した。


そして、それが何かの因縁で有るかのように動き出してきた。

「森さん引き続き森田と新たに

山木部長と川野専務を調べてください」

「了解」

森は亮に答えた


「ところで亮さん、原さんとはどうでした?」

早苗が興味深そうに亮に聞いた。

「あっ、だまされました。原さんは

バリバリのキャリアじゃないですか」

亮は美咲が大学時代の同級生であった

事をとぼけて早苗に返事をした。


「さすがの亮さんでも手を出せなかったでしょう」

早苗は嬉しそうな顔をした。

「本当に手も足も出なかったですよ。

僕と同じ年で警視なんて

 将来は警察組織の幹部になる

事が決定しています」


早苗は尊敬する美咲が亮と何も無かった事と信じていた。

「亮さん恋人が居るんですって会ってみたいな」

すると智子が自分顔を指差した。

「ここにいるでしょう」

「ええ、大原さんがそうだったの?」

「うん、そうよ」

早苗は智子の話を聞いて唖然としていた。


~~~~~

翌日亮は美宝堂の社長室に行った

「今日はどうした?」

「今から千沙子姉さんと電広堂へ行くので」

「ああ、ファッションショーか」

「はい、報告です」

「うん」


「ⅮUN製薬販売常務の森田さんが

川村専務や開発の松田さんから

 情報を取って他社に売っているようです」

「本当か!」

「はい、しかも松田さんは愛人を持っています」

「なんだと!」

秀樹は怒って立ち上がった。


「亮早く処理してくれ」

「わかっていますけど、バックに

大きな組織が見え隠れしているので」

「本当か!」

「はい、そちらも退治しないと」

「わかった、気を付けてな」

「はい」


その日の午後、電波広告社でファッションショーの

会議があり亮と電広の島崎、

ヤマト美容グループ総帥ジュディとクラブ蝶の

美也子こと塚田美智子とブティックⅮの團千沙子が出席した。


「お久し振り、千沙子さんに弟さんがいたなんて聞いていなかったわ」

ジュディが千沙子に話しかけた。

「うふふ、彼は変わり者自分の存在を隠すのよ。


でも偶然ね、亮を介して仕事が出来るなんて」

「ええ、実はマテリアのシャンプーの仕事から始まったのよ」

「今回のファッションショーの企画も?」

「ええ、弟さんと話し合って決めたのよ」


そこへ美也子が千沙子とジュディの所へ来て挨拶をした。

「はじめまして塚田美智子です。今回はよろしくお願いします」

美也子は始めてのこういった場所で緊張をしていた。


「塚田さんがんばってくださいね。おかげでマテリアのホステスさん

会員が増えているわ」

ジュディが礼を言うと美也子はうなずき書類をバックから取り出した。


「モデルの出演の交渉が終わりました。これがリストです」

「すごい連中ですよこれは、パリコレなみですよ。

交渉が大変だったでしょう」

三人の会話を聞いていた電広の島崎が驚いた。


「いいえ、みなさんの協力がありましたから」

美也子は亮と千沙子の方を見て答えた。

「マテリアのオープニングとシンディのスタジオDの

イメージキャンペーンの方も同時に行いますので、効果はありますね」

亮が言うと電広の島崎は自信を持って答えた。


「制作は当社で責任を持って行いますので、

お任せ下さい。では、マテリアオープニングショーが

9月14日土曜日12時、翌9月15日日曜日15時と19時から

フォーラムで行います。ファッションショーチケットの

販売枚数は4000枚販売価格5000円を考えています」


「はい」

みんながうなずいた。

「日本人モデルオーディションは後日、

執り行なう言うことで、よろしくお願いします」

美也子がみんなに伝えた。


「ところで、チケットは売れそうですか?」

千沙子が心配になって島崎に聞いた

「はい、それで今大変な事が持ち上がっているんですよ」

全員が島崎を見た。


「実は銀座のブランドショップもファッションショーに

参加したいと言うんです」

「でも、これはスタジオDのファッションショーじゃあ」

美也子が心配そうに聞いた。


「いいえ、実は私どもだけでは集客能力が

あるか心配していたんです」

千沙子は美也子の問いに答えた。


「じゃあ、ブランドの方と話を進めていいですね」

島崎が千沙子に判断を問いた。

「はい」


「もしそうなったら、もっと集客が出来るかもしれません

 MAXで5000人の会場ですから」

島崎の目が輝いていた。

「ちょっといいですか?」

亮が企画書を全員に回した。


「目を通してくれば解かりますけど、昼間のファッションショーと

夜ファッションショーの内容を変えようと思うんです」


「ええ、夜はランジェリーですか、それでは品が落ちるでしょ」

島崎が不満な顔をすると亮は首を横に振った。


「いいえ、アメリカのVシークレットのファションショーは

世界で放送されて何億人もの人が見ているし。

エンジェルと呼ばれるスーパーモデルは超人気ですで

沢山のセレブと結婚しています」


「私もそのファッションショーを観た事が

あるわ、ランジェリーなのに

全然いやらしさが無くてとても面白かったわ」

 千沙子は亮をかばった。


「そうなんです、今はランジェリーは下着じゃないんです」

亮が熱心に言うと美也子が亮の顔を見て笑った。

「見せるものなのね。うふふ」


「アメリカのデパートの販売のトップはランジェリーですからね」

亮が言うと島崎は驚いていた。


「そうね、海外のランジェリーは素敵よね」

ジュディが言うと千沙子が自分の胸を見て小さな声で言った。

「でも、ブラのサイズが合わないから買えないのよ」


「そうなんです、だからもっと日本人向けのランジェリーを

を作って下着もおしゃれもして欲しいんです」

亮は二人の会話を聞いて男の立場から口を出した。


「うん、うちでやりたい。新ブランドを作りたいわ。でも間に合うかなあ」

千沙子が悩んでいると亮が聞いた。


「姉さんスタジオDのデザイナーは?」

「私とフランスに二人いるけど、ランジェリーはどうかしら」

「フランスの二人がデザインが出来ると良いんだけど・・・」


「亮、あなたがデザインすればいいでしょ」

「僕ですか?」

「私はあなたのデザインセンス認めているわよ」

千沙子は亮がデザイナーとしての能力を認めている

話をした。


「えっ?」

ジュディと美也子は亮の顔を見た。

「亮がデザインするのは香水や宝石だけじゃないのよ」

ジュディと美也子が次々に答えた。


「すごーい」

「さすが亮だわ」

「島崎さん、とにかく私どもで頑張ってみます」

訳の分からない顔をしている島崎に千沙子が答えた。


「はい、ひょっとしたら、本当に銀座

ファッションショーになりますね。

今回は時間が無くて大掛かりな事は出来ませんが、

来年ならきっと出来ますよ。

とりあえずTV番組の企画も出して見ます」


島崎が興奮して言った。

そこに御神仁が入って来た。

「遅くなってすみません」

「御神さん、お疲れ様です」

島崎が直立不動で立っていた。

「千沙子久しぶりだな」


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