明日香
「えっ?知っているんですか?」
「はい、近々オーディションがあるから、
合格させて上げるから付き合えって」
「それは嘘ですね。これを進めているのは、
モデルの代理人塚田美智子さん、ヤマトのジュディ社長、
電公堂の御神さんです。それブティックⅮ、
美宝堂が協賛しています」
「私が聞いたのは、白鳳社の山中さんだったわ、
よかった真に受けなくて。仕事やると
言われてやられた娘が多いみたい」
「頭にくるなあ」
亮は自分の企画を利用して悪さを人間が居ることに
腹にたった。
「ええ」
「連絡します、僕が責任もって」
「私の事嫌っていませんよね?」
涼子は亮に断られることがとても悲しかった。
「もちろん、ただファッションショーが
終わるまで待っていただけますか
僕が特別な感情をモデルさんに持ちたくないので」
「そうですか。いやだなおじさんの相手」
涼子は不満そうだった。
「これをステップにたくさんの
オーディションに受かってください」
「はい、事務所に報告しておいて良いですよね」
「もちろんです」
亮は涼子に約束をした。
「じゃあ、約束よ」
涼子は立ち上がり亮の脇に立って亮の顔を
両手で押さえ体をかがめ
キスをした。
それから2ヶ月後、亮がその約束を
果たしたかどうか定かではないが
涼子は次々にオーディションに受かり
有名コレクションに出演しトップモデルになった。
もちろん涼子は愛人業は辞めていた。
翌日の夜、亮は明日香と中華料理の孟林へ行った。
毎夜の女性との付き合いはかなり
ハードだが森田の行動を調べたかった。
「中華料理で良かったですか?」
「うん、コラーゲンたっぷりのフカヒレの姿煮を食べたい」
「えっ。そ、それ高いですよ」
「うふふ、嘘よ。木本さんとデートできただけでもうれしい」
明日香はとても嬉しかった。
「森田さんとは長いんですか?」
「ううん、こないだが初めてレースクイーン仲間の
中嶋啓子ちゃんの紹介で」
「そうですか、中嶋啓子さんですね」
中嶋啓子は森が怪しんでいた女の一人だった。
「でも彼女やばいんだ。主催者の人や代理店の人と
レーサーともすぐやっちゃうの、薬もやっているみたい」
「ところで木田さん、愛人見つかりました?」
「ええ製薬会社の専務さんです」
「ヘンケルの戸田さんですか?」
「そうよ。知っているの?」
「まあ。それで?」
「うふふ、月々30万円。木本さんならただでもいいよ」
明日香は胸を突き出した。
「あっ、そうだ。僕の本名は松平です」
「そう、本名じゃないわよね」
明日香は驚かなかった。
「でも私あの戸田という男好きじゃない。
でも、抱かれなくちゃいけないの」
明日香は亮の手を握った。
「私を助けて!時々会ってお願い」
「どうしてお金が欲しいんですか?」
「芸能界で成功したいの」
「うん、解かります」
「レースクイーンってギャラが安いの、
それに芸能界で成功した人は少ないわ。
所詮見せるだけの女なのね、だから、
AVかヘアヌ○ド写真集出して終り。
その間に男を見つけるの」
「寂しいですね」
亮はそんな見世物のレースクイーンが気の毒になった。
「そんなの嫌!」
そこへ食事が運ばれてくるとそれはフカヒレの姿煮だった。
「松平さんこれ凄い、高いわよ」
「良いですよ、食べましょう」
「はい」
明日香は美味しそうに料理を食べると
元気になっていった。
「こんど私と・・・」
亮は明日香が戸田の愛人なら重要な
情報が入ってくると感じて答えた。
「はい、今度ホテルでゆっくりしましょうか」
「今日でも良いよ」
明日香は亮に抱かれると思うと生き生きしていた。
「木田さん、今日僕は予定がありますから。
その代わり次はプレゼント持ってきます」
「本当、約束ね」
「はい」
亮は指切りをしようとして小指を出そうとすると
明日香は手をたたいた。
「そうだ、今度SUGOでレースがあるの、送って行って
下さい。前日乗りだから一緒にお泊まりで出来るわ」
「わかりました。車で送っていきます」
亮は情報収集の為にすぐに了解した。
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翌朝、森から打合せがしたいという連絡があり
秘密保持の為にまた渋谷のマンションに集まった。
そこで亮と森、伊藤早苗、大原智子と
四人で打ち合わせを始めた。
「中嶋啓子、坂井京子、佐藤めぐみが
友達を森田に紹介をしています、
しかも薬をだいぶやっているらしいです」
亮が状況を報告した。
「ええ、私の方も森田と啓子、京子がホテルに
入っているのを確認しています」
早苗は嬉しそうに初仕事の報告をした。
「つまり、レースクイーン系は中嶋啓子、モデル系は
坂井京子、女優系は佐藤いずみ、看護師系は宮崎みどり、
女子大生系は内田めぐみが紹介をしていると言う事ですね」
亮がわかりやすく纏めた。
「そのうちの二人が松田の愛人だ」
森が断言した。
「つまり森田は松田に愛人を紹介し二人に夢中にさせ、
言いなりにさせたわけですか?」
智子は聞いた。
「お手当てのお金を稼ぐために、DUN製薬の
情報を流させるその代償に金を貰う、
たぶん月50万円以上だろう。それだけではなく、
森田に渡せない情報も二人の愛人を通して取っていたのだろう」
森はお金の流れを説明した。
「いや,違うみたいです。内田めぐみは松田の愛人じゃなくて、
きっと一回だけ関係だと思います、
内田めぐみは森田の愛人ですから」
早苗は森の話を否定した。
「そうなんだ」
複雑な人間関係に亮はただうなずくだけだった。
「ところで、悪い事をしてまで、
女に夢中になるものなのかしら?」
智子は不思議な顔をした。
「松田って恐妻家で奥さんは相当遊んでいるらしい」
森が言うと亮は内田めぐみの行動を予想した。
「松田が内田めぐみと会ったのは、
内田めぐみを会社の誰かに紹介をする
可能性があるという事かもしれません」
「第二の松田さんを作るわけですね」
智子が言うと早苗は男が女に貢ぐ、
意味がわからず森の方を見た。
「女子大生でこんなに騒ぐ物ほど価値があるのかしら?」
「そうだよ、男ってバカだから女子大生に弱いの、
ベッドで聞かれれば何でも話しちゃうんだよ」
森は真剣な顔をして早苗に言った。
「あっ、思い出した森さんお姉ちゃんが女子大生の時に
付き合っていたんだった」
「あはは」
早苗に言われても森は大声で笑っていた。
「今の内田めぐみなら就職活動の名目で幾等でも
DUN製薬の人間と接触できますね」
智子が言うと亮は内田めぐみと接触しそうな男を智子に聞いた。
「智子さんうちの会社で女子大生好きの人いるんでしょうか?」
「人事部長の山木さん、川野専務は女子大生好きで有名よ。
特に川野専務は面接に必ず現れるもの」




