新薬
「わかりました。今のままでは
松平さんに抱いてもらえないわ」
友子は諦めて言った
「大丈夫です、必ず治ります」
「期待しちゃっていいんですね」
「はい」
亮は友子の目を見て言うと友子はまた目を潤ました。
「これ美也子さんから」
亮は袋を渡した
「えっ?」
「きっと今日友子さん早退したので日給が
貰えないからでしょう。良い人ですね美也子さん」
「はい」
友子と別れたあと美也子に連絡をした。
「そんな理由があったの。友子さん助けてあげて、
でも亮は正直な人ね。大好き」
「ありがとう。友子さんのために
飲む香水頑張って作りますよ」
「おねがい、彼女は最高の女性になるわ。
昼の仕事でも銀座でも」
「ええ、僕もそんな気がします」
翌朝早く亮の所へ森から電話あった
「お宅の会社の松田って開発部長いるだろう」
「はい、いますよ。面識がありませんが」
「昨日、あの後森田と会っていたんだよ」
「えっ本当ですか?」
「その時何か袋をもらっていてそれから、
松田の後をつけると新宿上原の
マンションに入っていた」
「ええ」
「社員名簿では神奈川の住吉なんだ。
それでお泊りで直接出社したというわけだ」
「なるほど、愛人宅ですかね」
「引き続き、新宿上原のマンションの
住人を調べてみるよ」
「お願いします」
「浮気調査は得意だから」
亮は会社に行くと、智子に声をかけた。
「智子さんヤマト美容室へ行きましょう」
「はい」
その途中、亮はカラオケルームに智子を誘った。
「なに、今から歌うの?」
「いえ、カラオケルームは
個室だから人に聞かれなくて良い
んですよ。実は、智子さんに
協力してもらいたい事があって」
「なに?」
「開発部の松田さん知っていますか?」
「同期の子が開発なので、飲み会に
呼ばれて一緒に飲んだ事あるわ」
「開発部の仕事ってなに?」
「具体的には顧客データの管理ね、顧客アンケートや
臨床データをまとめて新薬開発の提案するのよ。
たとえば水虫のかゆみ止めがもっと強い方が良いとか、
アンケートを研究所へ送るんです。
また、外国のメーカーから権利を買った薬を
日本人向けに改良する為の臨床データをまとめて、
それで研究所はマイナーチェンジをするのよ。
新薬開発よりそっちの方が多いわね」
「じゃ新薬の情報は開発部へ入るんだ」
「そうね」
「それがどうしたの?」
「森田常務と開発部の松田さんが昨日会っていて
何かを渡したらしいんです」
「本当!」
「新薬ってどんな?」
「それが糖尿病関係の薬です」
「そうなの、それで」
「実はここ2年間ⅮUN製薬の色々な薬のマイナーチェンジの
情報が外部に流れたふしがあるんです」
「ええそうなの」
「○○配合なんでいうやつ」
「そうねそれって今売り物にしているわね」
「発売まで、誰にも知られないようにして
いるはずなんだけど」
「それを僕と一緒に調査してほしい」
「私は信用できるの?元内村の愛人なのに」
「うん、今は僕の大切な人だから信じてる」
「うん」
智子は目を輝かせた
「ただ、あくまで内偵だから、今までの
仕事を減らす訳にはいけないけど」
「いいわよ。亮のためならなんでもするわ」
「まだ時間ある。歌う?」
「いや」
「じゃキス」
亮は智子のミニスカートから
でている太ももをなでならが
カラオケをかけてキスをした。
亮と智子の二人がヤマト美容室に着くと裕子が迎えた
「こんにちは」
「裕子さんアンケート集まりました?」
「キープ希望者は98人です」
「問題は?」
「ないわ、評判は良好よ。髪質もかなり
保水率が上がって良いですよ」
「問題は香りですね」
「ええ、もっと何かインパクトがある感じが欲しいわ」
「それでテーマを静、会、動、誘にしようと思うんです。
静は静かで落ち着いた香り
会は人と会った時相手にほのかに香る香り
動はスポーツした時のような躍動的な香り
誘は人を誘惑する時の香りにしてみました。
香のサンプルリストを配ってください」
「すごい」
裕子も智子も驚いて言った
「お願いします」
「はい」
そこへジュディから電話がった。
「ごめんなさい。今日の夜だめなの」
「そう、残念です」
「だから、今からホテルの方に来て」
「いま、美容室にいますけど」
「とにかく来てよ」
「はい」
「裕子さんジュディ社長に呼ばれた」
亮は裕子と智子をおいて美容室を出た
部屋にいくと、ジュディがバスローブ姿になっていた
「今夜、財界人との会食があってごめんなさい」
「大丈夫です」
「今度一緒に行きませんか。紹介しますわ」
「すみません今表に出られません、
もう少し待ってください」
「ええ、ファッションショーの準備順調そうね」
「あなたが裏で手伝ってくれたのは解っています。
スーパーモデルがこんなに出演
快諾するのはおかしいですから」
「ご想像に任せます。でもシンディは
お姉さんの力よ。抱いて」
ジュディは外国人の血が混じっていて、
付き合いが長くなるにしたがって、
最近では声も動きもだんだん激しくなって来た。
亮は葉子と直子と智子と渋谷で会う事になった。
「ねえ、亮の部屋で会おうよ」
「いや、外にしましょう」
亮は葉子の話を断った。
「私ね、三人の男性から誘われているの」
「はい」
「大学の先生とTV局プロデューサーと
芸能プロダクションの社長。
誰を先にするか相談しようと思っていたの」
葉子が言うと直子が続いた。
「私は病院の理事長から声をかけられた。
看護師だと言ったら
喜んじゃって」
「私は医薬品販売会社の社長さんに声をかけられたわ」
智子が答えると亮は嬉しそうに答えた。
「パーティに参加した連中が見えてきましたね」
次第に全貌が見えて来た事が亮は嬉しかった
そこへ森が来た
「おい亮、松田の彼女、二人いたぞ女優と大学生だ」
「二人もですか?」
「これが写真だ」
松田と一緒の写真を見せた
「ああ、かわいい」
亮はそう言うと智子は亮を横目で見た




