モデル
「今、DUN製薬販売の森田さんいるでしょ」
「ええ、私がついているわ」
「よかった」
「今日来るわよね」
「はい、カウンターで」
「いいわ、何処でも」
「僕の知人の森さんと言う人が行きますから
案内していただけますか」
「わかったわ」
亮はすぐに森に電話をした
「森さん、入れますよ」
「分かった、先に入って待っている」
「スーツ着ていますよね」
「ああ、そうだろうと思って着て来たよ。
それにメガネをかけて変装をしてきた」
「なるほど、さすが探偵さん」
30分ほどして亮は蝶に入った。
「こんばんは」
「いらっしゃいませ」
絵里子が亮を迎えた
「お連れ様お持ちです」
「ありがとうございます」
「美也子ちゃん頑張っているわよ。シンディが来るんですって?」
絵里子は腕を組んだ
「ええ」
「ありがとう。今銀座のホステスが燃えているわよ」
「はい」
亮は絵里子に褒められて嬉しかった
亮が森の脇に座ると美也子が二人のところへ来た。
「いらっしゃいませ、待っていたわ」
亮の脇に座ると名刺を森に渡した。
「美也子です」
森に挨拶をすると美也子は森の脇に座っている
ホステスをかえした
「森です。亮とずいぶん親しいな」
「ええ、私、亮とできているの」
「ホントかよ」
亮がうなずくと美也子は信じられない顔をしていた。
「森田さんといる人、後で教えてください」
亮は美也子の耳元で囁いた
「わかった」
「女の子つけるわね。いい子を」
美也子がボーイを呼んで指示をすると友子と明美が来た。
「はじめまして友子です」
「明美です」
「松平です」
「森です」
「松平さん若いですね」
友子が嬉しそうに聞いた
「あはは、そうですか」
「お幾つですか?」
「27歳です」
「わあ、うちに来るお客さんで一番若い」
明美が高い声で言うと友子が聞いた。
「松平さん家がお金持ちなんでしょ」
亮は慌てて弁解をした
「いやいや、会社の経費です」
「おいおい金がないと相手にしてくれないのかい」
森が不満そうに言うと友子と明美が首を振った。
「そんなことないです。ただ、本当に若いから驚いたんです。
ここに来るお客さん、最低でも30代後半だもの」
「そう、みんな、接待に使っているのだから
気を使っちゃっているの。だからうれしいわ」
今まで警察の現場にいた森は始めての銀座の高級クラブの
値段を知らなかった
「そんなにここ高いのかい?」
「今の段階で一人10万円プラスボトル代」
明美はそう言ってテーブルにあるVIPボトルを見て首をかしげた
「ええっそりゃ、若くちゃ無理だな。会社も経費で落とさないだろう」
森は納得した
「大手企業の部長クラス以上か会社経営者じゃないと」
友子に言われて亮はうなずいた
「じゃあそう言う連中ばかりかいここにいるの?」
「そうですよ、みんな名前を聞いた事ある会社ばかりですよ」
友子が答えると
森田のいるボックスをみていた亮は森の耳元で囁いた。
「森さん、帰るみたいです」
「じゃ先に店を出る、支払い頼むよ」
「分かりましたお願いします」
そこへ森田を見送った美也子が戻ってきた。
「おまたせしました。あら、森さんは」
「急用で帰りました」
「明美さん、友子さんありがとう」
美也子は明美と友子を返すと体を亮に押し付けた。
「それで、森田さんは常連ですか?」
「時々、一緒にいたのは株式会社スワローという
医薬品販売会社矢島社長と三田記念病院理事長の
村田さん普通の関係よね」
「そうですね、薬品メーカーと販売会社、
総合病院理事長ですからね」
「そうよね」
「支払いは?」
「矢島社長よ。私の付けだもの」
「えっ払う人が違いますね」
「そうね、二人とも森田さんのお客さんのはずなのに」
「実は、森田さん関係の主催でパーティをやっていて、
そこで愛人を紹介しているんです」
「聞いたことあるわ。私にパーティに行かないかって、言っていたわ」
「そうか、あの二人は参加者か」
「ところで、これ、メールのプリントアウトしたやつ」
亮は封筒を開けてみた
「こんなに返ってきたんですか?」
「ええ、全部で二十四人、そのうちシンディの
紹介というのを優先したわ」
亮は書類を見ながら計算をした。
「1ステージ5,000ドル~10,000ドル+交通費と
宿泊代とリハーサルの日当か」
「予想通りね、これで予算の見積もりができるわ」
「今度姉にあってください。ブティックⅮの責任者ですから」
「ありがとう。電波広告社の部長が
真剣に話を聞いてくれそうよ、
あなたも同席して」
「はい」
「それと、ホステスで仲間が集まりそうよ。
チケットの販売でママ達も協力してくれるように
言ってあるけど正式に、案内書をプリントして配ろうと思うの」
「それなら銀座商店街の協力をもらいましょう。
ホステスさんの手作りのイベントならマスコミも飛びつくし、
ヤマトのイベントとは別に昼夜2ステージできるんじゃないですか。
昼間は夜の仕事の人、夜は昼間の仕事の人」
「チケットはお客さんに買ってもらえば、軽くさばけるわ」
「後は会場探しですね。もしホテルを会場にするなら
タイアップで彼女たちを宿泊させればいい」
「ええ」
「具体的な計画は代理店に頼めばいいですね
そうすればプロモートに集中できますね」
美也子は亮の言葉を聞いて目頭を押さえた
「どうしたんですか?」
「素敵だなと思って」
「何が?」
「亮の事、出会えてよかった」
「帰ろう。かな」
「ええもう帰るの」
「だって美也子さんの指名が入って忙しそうだし、
仕事の邪魔したくないですから」
「ありがとう。その優しい言葉素敵」
「今度また森田さんが来たら教えてくださいね」
「はい。せっかくだからもう少しいて女の子呼ぶわ」
美也子は手招きをした。するとそれに気づき友子が戻ってきた。
友子はロングヘアでスレンダーな知的の感じのするいかにも
キャリアという感じの女性だった。
「友子さんあと、お願いするわ」
「はい」
友子は亮の脇に座ってホッとした様子だった。
「やはりチーママのお客さんなんですね。
美也子さんすごい人気なんです。
松平さんもやっぱり」




