理恵の秘密
簡単に答える理恵に亮はまた質問した。
「大学の先輩とサラリーマンの二人で
二十三歳と三十二歳、松平さんは?」
理恵は二十歳のわりに男関係が激しかった。
「彼女はたくさんいるよ」
「たくさんいるの?見栄を張っちゃって」
理恵はなぜか亮に親しみを感じて会話が弾んだ。
「理恵ちゃん、この仕事をしていて
お父さんに怒られない?」
「ううん、こないだパパとママ離婚したの
だから平気、ママはホストクラブ通いだし」
「さびしいんだね、お母さん。ホスト通いなんて」
理恵は首を横に振った。
「パパは会社の左遷で香川へ転勤したの
ついでに浮気がばれちゃってついに離婚」
「えっ?」
亮は聞いたような話でとても気になった。
「左遷ってお父さん何か仕事でミスをしたの?」
「なんか、人事部長の立場を利用して
愛人をいっぱい作っていたんだって」
「そ、それって・・・」
亮はその話を聞いて血の気が引いた。
「お父さんがいなくなってさびしくない?」
「ううん、いなくなって清々したわ。
お風呂に入っている私の体
を舐めるように見たり
ミニスカートをはいていると
覗き込むし最低の男だったわ」
「そうなんだ」
亮は娘と父親の関係の難しさを改めて知った。
「だから家族三人で話し合った時
もともと婿養子のパパは簡単に離婚しちゃった」
「お婿さん?理恵ちゃん本名は」
「内村理恵だよ」
理恵の苗字を聞いた亮は狼狽した。
自分のせいで理恵を不幸にしたのだろうか気になっていた。
「理恵ちゃんお金に困っているの?生活大丈夫?」
「大丈夫、パパは婿養子で家計はママが握っていたし、
おじいちゃんお金持ちなの」
「そうか」
亮はその話を聞いてホッとした。
「パパとママはもともとうまく行っていなかったし
ママにとってはいいきっかけだったのよ、パパの転勤」
「じゃあ、どうしてアルバイトを?」
「アルバイトは男探し、私若い男好きじゃないの」
「じゃあ僕だめだ」
亮が冗談で言うと理恵は喜んで答えた。
「私の7歳年上でしょ、OKよ」
その時理恵の目がトロンとしてきた。
「ちょっと失礼します」
理恵はフラフラのおかしな足取りでトイレに歩いて行った。
その時、森はスマートフォンが鳴って
席を立つと初美が亮の脇に来た。
「楽しそうね」
「ええ、学生との会話は面白いですね」
「オジサンぶっちゃって大学卒業したばかりなんだから
この間まで女子大生と話をしていたんでしょう」
「いえいえ、大学院ですそれにアメリカだし」
亮はハーバード大学大学院の
インテリでプライドの高い女子学生と
理恵のようなプライベートの話をした事が無かった。
「この前、私の電話番号を書いた紙を渡したんだけど」
「わかっていますけど、色々あって」
「ママの事でしょ。わかっているわよ。
ママがあなたを見る目が違うもの」
初美は亮とママの関係を怪しんでいた。
「森さんの事もあるし・・・」
そこへ森が戻ってきて亮の
耳元で小声で話をした。
森が亮のリッチな生活を羨んでいると、
そこへ理恵が戻ってきた。
「遅かったですね」
亮が心配して聞くと理恵が耳元で囁いた。
「オ○ニーしてきちゃった、うふふ」
「ええっ?」
亮は男にとってとても恥ずかしい話を聞かされて
赤面した。
「だって、松平さんが悪いんじゃない。責任取ってよ」
「そうですね。僕が悪いですね。どんな責任とりましょうか」
亮は父親の事で責任を感じていた。
「今度デートしてくれればいいわ。S○Xもね」
「S○Xはちょっと・・・」
亮にとって内村の娘を抱くには行かなかった。
「大丈夫よ、私もう処女じゃないんだから。
今から直ぐにでもして」
「ど、何処で?」
亮は人が変わった理恵をどう
扱っていいか分からなかった
「トイレでも非常階段でもいいよ」
「無理です」
「ああ気が狂いそう」
理恵の呼吸がだんだん荒くなって、
自分の胸と股を触りだした。
「ちょっとまってて。ママ」
亮が真知子を呼び理恵に上着を
かけると駆け寄った真知子が言った。
「やっぱり」
「理恵ちゃんトイレでオ○ニーしたと言っていました」
「若いから大丈夫だと思っていたのに」
真知子の心配が的中した。
「大丈夫って?」
「ばかね、あなたまだ自分の事わかっていないのよ」
真知子は鈍感な亮を叱った。
「理恵ちゃんを休ませましょう」
亮は客に目立たないように更衣室へ理恵を運んだ。
「この子人気あるからやめてもらっても困るし、
後はあなたにお願いするわ」
真知子は亮に理恵を託し店に戻った。
亮は更衣室に理恵を置いて、
店に戻り森に話しをした。
「森さんごらんの通り理恵ちゃんの介抱しますから、
明日の夜お話します」
「わかった、手伝わなくていいかな?」
「はい、大丈夫です。初美さんまた来ますね」
「はい」
亮は初美に挨拶して更衣室に戻ると
理恵はスカートの中に手を入れていた。
「理恵ちゃんちょっと外へ出ましょう」
「抱いてくれる?」
「とにかく、休みましょう」
理恵は白いミニドレスからジーンズに着替えて外に出ると
いきなり亮に抱きつきキスをした。
「理恵ちゃん、家まで送ります」
「やだ、家に帰っても一人なんだもの」
理恵は亮の抱きついたまま離れなかった。
「大丈夫?」
亮はフラフラする理恵を体で支えながら
聞くと理恵はやっと答えた。
「だめ、とにかく、駄目なの」
理恵はヒステリックに声を出した。
「しょうがない」
亮は理恵を渋谷の自分の部屋に
連れて行きベッドに寝せた
1時間ほどして理恵は目を覚ました。
「ああ、私寝ちゃった?」
「はい、ぐっすりと」
「抱いて」
理恵が亮の首に手を回すとキスをした。
「理恵ちゃん、大事な話が有る、お父さんの事だ」
「はあはい」
「君のお父さんは悪い事をしていた」
「うん・・・」
「言いにくいなあ」
「大丈夫、ちゃんと聞く」
「君のお父さんは人事課の立場を
利用して好みの女性を愛人にしたり
売春の斡旋をしたり」
それを聞いていた理恵は目に涙を浮かべていた。
「そうなんだ、それで飛ばされたんだ」
理恵は亮に抱き付いて泣き出した。
「ごめん」
「もういいんだ、大嫌いだったから」
亮は理恵の頭を撫でていると理恵は
亮にキスをして押し倒した。
「抱いてください、何もかも忘れたいんです」
理恵は強がりを言っているが両親の離婚で
精神的に疲れている様子が
見えていた。
「これだけ聞いてください、お父さんの
被害者に僕の友人が居ました。
それで僕は五島商事に告発の手紙を書きました。
お父さんの左遷は僕のせいかも
知りません」
「ううん、あなたの手紙だけで左遷なんて
ありえないわ、きっと内部調査が有ったのよ」
「そうか・・・」




