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グッド・ジョブ媚薬 1部  作者: 渡夢太郎
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解任

「うそ!ヤキモチやかないの?」

「それは本人に聞かないと・・・」

「いいなあ、私大原さんと友達になりたい」

「はい、そうですね。今度」

「ありがとう」

裕子はうなずき亮にキスをした。


「ところで裕子さん、今付き合っている人とどうするんですか?」

「本当は別れたい、不倫も暴力も嫌!」

「相手は滝沢さんですよね」

「はい。実は私、彼の独立を手伝えって言われているの。

マテリアがオープンして固定客をつかんだら

私と他の美容師を引き抜いて高級店を作る計画らしいわ」

「なるほど・・・」

亮はちょっと考えると裕子を誘った。

「裕子さん、今夜ここに泊まりましょう」

「はい」

裕子はうれしそうな顔をして返事をした。

「大丈夫、ちょっと電話してくるね」


亮はジュディに報告をした。

「ありがとう。やっぱりね。チーフは滝沢と

別れればもっと頑張れると思うわ。

私も彼女を優遇するつもり後のフォローお願ね」

「関係を持って良いんですか?」

「もちろんよ。それに優秀な美容師が引き抜かれなくて済んだわ」

「僕を利用しましたね」

「うふふ、ごめんなさい。でもセ○レは解消しないわよ」

「はあ」

「滝沢の処遇は考えるわ、彼も優秀だから」

「お願いします」

亮は部屋に戻って裕子の隣に横になった

「お待たせ」

「彼女に報告?」

「そうです」

「ねえ。これからいつデートできるの」

「とうぶん朝は早朝デートですね。その後仕事できますか?」

「うれしい、するわよ。頑張る!」

落ち込んでいた裕子が急に元気になった。


次の日の朝、真知子から亮の電話が鳴った。

「もしもし、真知子です。電話をくれって言ったじゃない」

甘えたように真知子が言った。

「すみません、忘れていました」

亮は忘れてはいなかったが

店の営業かと思ってあえて電話をしなかった

「今日の夕方から会えるかしら?」

「なんの話しでしょうか?」

亮は同伴かと疑ってしまった。

「大切な話よ。決して同伴の誘いじゃないから安心して」

「わかりました。4時に麻布ですね」


亮が電話を切ると心配になった裕子が聞いた。

「誰?」

「ああ、昨日吉井さんと行った、クラブのママです」

「今度はクラブのママなの?」

「違います」

亮は慌てて首を振った。


「そう、良かった。私シャンプーのデータ作っておくからね」

「ありがとう、お願いします」

「それと、大原さんへ言っておいて吉井さんはかなりの女好きよ

会社の子にはぜったい手を出さないけど、

取引先やモデルなんかに手を出しているわ」


「わかりました、大原さんに言っておきます」

「そうか、あなたに抱かれた女は他の男にはやられないわね」

裕子は亮の上に飛びついた。

「そうだ、昔裕子さんと会った事を言うのを忘れていた」

「えっ?嘘。覚えていないわ」

「遠い昔の事です裕子さん。実家は軽井沢ですか?」

「いいえ、松本よ」

「軽井沢のガソトリートメントタンドにいましたよね。

赤いジャンパーを着て」


「そう、夏休みにガソリンスタンドでアルバイトしていたわ」

  「そして、レディースが誘拐された女性を助けましたよね」

「なぜそれを・・・・」

「あの時、僕が行方が判らなくなった女性を探していて

 裕子さんに女性を連れ去った車を教えてもらったんです」

「あっ、あの時の人・・・」


~~~~~

翌日、御神仁一行がプレゼンの為にDUN製薬の会議室へ来た。

本来クライアント側は優位な立場であるが企画営業課の

人間は緊張し会議室には社長の大高、

専務の川村、宣伝部長の今泉もいた。


御神仁の部下たちのプレゼンは

デザイン案、ネーミング、CM案等々は素晴らしく

プレゼンが終わると満場の拍手が起こり

御神仁は真っ先に亮の元に向かい握手をした。


「兄さん、素晴らしいいです」

「ああ、後は任せた、頑張れよ」

「はい」


御神は亮の肩を叩くと社長の大高のところ行き握手をした。

「ありがとうございます。御神さん」

「いいえ、松平さんの提案書がわかりやすくて」

「うんうん、彼は素晴らしいよ、あっという間に

契約を取ってしまうんだから

 それにこのシャンプーも彼が作ったんだから」

「あはは、亮らしいな」

御神は大橋との話を終えると他の連中と握手をした。


「團さん!」

後から女性が二人声をかけてきた。

「お久しぶりです」

それは大人になって美しくなった。野島美幸

そして水瀬華が立っていた。


「水瀬さん、その節はお世話になりました。野島さんは

 就職できたんですね」

「はい、お陰様で御神さんのグループに入れました」

「僕は関係ありませんよ」

亮は微笑んだ。


「でも、御神さんと親しいんですね」

「仁さんはうちの家族なんです。子供の頃一緒に住んでいたので」

「そうなんですか」

美幸は驚いたような顔をしていた。


「今度何か食べに行きましょう。以前ご馳走していただいたお返しに」

水瀬は亮との再会を喜んでいた。

「亮!その二人を使ってくれよく働いてくれるぞ」

仁が大きな声で言った。

「はい」

美幸と華がお辞儀をした。


~~~~~~

亮は4時に麻布の真知子ママのマンションへ行った。

「いらっしゃい。あなた團さんの所の亮さんですよね」

「覚えていました?」

亮は初めてお店に入った時真知子の事を思い出していた。

「ええ、私がまだ蝶で働いていた頃お父様と時々見えましたもの」

「父と真知子さんはお付き合いはあったんですか?」 

「うふふ。ありませんよ。あの方は銀座がメインでしょう。それに・・・」


真知子が付き合っていた女性を言うんじゃないかと

亮はドキドキしていた。

「よかった。ところで・・・?」

真知子はコーヒーを亮が座っているテーブルに運んだ。


「実は先日お客さんとホテルのバーで飲んでいたら

隣でDUN製薬販売の森田常務さんが新橋病院の看護師の方と飲んでいて、

すごくべたべたしていたの」

「はい」

亮はその話は知っていたので大事な話には思えなかった。

「そこにヘンケル製薬の戸田専務が来てその娘と出ていったの」

「ヘンケル製薬?」

亮はヘンケル製薬と聞いて驚いた。


「ええ、ヘンケルの戸田専務は私が銀座にいたときに

何回かヘルプについて知っていたのよ。その様子からすると

女性と二人でホテルの部屋に行ったみたい

部屋のキーカードをポケットに入れていたから」


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