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グッド・ジョブ媚薬 1部  作者: 渡夢太郎
24/118

雨宮

~~~~~

「御神さんって何か不思議な感じ、すごくかっこよくて男っぽい」

「うん、大学時代から世界50ヵ国を旅して見聞を広めていて

 すごい能力を持った人なんです」

「そうなんだ、それで電公堂に勤めた訳?」


「いいえ、それからアメリカ最大の広告代理店

アメリカンパブリシティに勤めて

色々な人気広告を作って3年前に帰国して電公堂に勤めて

 今のポジションを築いた人です」


「すごーい」

「そうですね」

亮は兄ように慕っている仁が誇らしかった。


「今日は楽しかったわ、御神さんに会って

ますます亮が好きになった」

帰宅途中、智子が亮に抱きついてキスをした。

「えっ?」

亮は仁と会って智子が新しく

恋愛が出来ると思っていた。


「御神さんのような出来上がった男性は

劣等感を感じるから苦手」

「あああ、そうですか・・・」

「ねね、元カレとの話しやきもち妬いた」

「ええ、まあ」

亮は照れながら答えた。


「うそ-。元彼となんか会っていません。うふふ」

「くそっ!だまされた」

「お願い別れるなんて言わないで。

時期が来たらきっと相手探すわ」

「わかりました」

「よかった」

智子は亮と手をつないだ。

「その興奮で亮の部屋に行こう、その時秘密を聞かせてね」


~~~~~

翌日、ジュディから亮に連絡があった。

「チーフの雨宮は滝沢マネージャーと

付き合っているらしいわ」

「そうですか」

亮は滝沢が独身かどうか気になっていた。


「今度うちの会社が銀座で開店する高級店

マテリアのスタッフに滝沢は独立を理由に

引き抜きを企てているらしいの」

「高級美容室を作るんですか?」

「ええ、このマテリアはスタッフを世界中から

集めて、客層は銀座に来る富裕層と

外国人をターゲットに営業をしていく予定よ」


「おもしろそうですね、でも運営に

かなりのノウハウは必要ですね」

「ええ、だから一番怖いのは滝沢が独立に

よってデータを持ち出す事なの」

「そうですね、顧客リストなんか盗まれたら

まねをする同業者いくらでも現れます」


「そう、それで私は滝沢の独立の話を聞いて

プロジェクトからはずしたわ。

このプロジェクトは絶対成功させたいの」

「滝沢さんをプロジェクトから

はずしたんですか。むずかしいなあ。

有能な人物なんでしょう」

「ええ」


亮はキーマンの滝沢を追い出すことが

決して良い判断だとは思わなかった。

「わかりました。顧客の髪質に合わせた

オリジナルキープシャンプーを作って、

高級店の顧客サービスにしましょう」


「いいわね。企画を進めて。そうすればあなたも

堂々とマテリアの件で動けるわね」

「はい、この仕事ぜひ成功させましょう」

「亮は私のビジネスのアドバイザーにもなってくれたみたい。

  ありがとう」


~~~~~

翌日、亮の企画が通りマテリアのシャンプーの

開発に携わる事になった。

亮に協力的では無かった今井だが、実際に採用が決まると

掌を返したように積極的に自分の手柄のように

智子と亮に同行した。


ジュディのところに挨拶へ行き

マテリア用のシャンプー開発の

の担当は雨宮と滝沢の後任吉井マネージャーになった。


裕子は身長168cmのモデル級の

美人美容師で何度も雑誌やテレビで取材を受ける

カリスマ美容師だった。


亮と智子は出席者に資料を渡しプレゼンを始めた。

「まず髪質の分類を20種類に

分けそれに合わせたシャンプー

を開発します。まず髪の質直毛、曲毛、

保水率傷み具合最後に

好みの香りをつけすべて天然成分を作ります」


亮は資料を読み上げた。

続いて千成が成分の特長を説明し説明した。

「では、テスト商品をつくりデータを取りましょう。

雨宮チーフよろしくお願いします」

「はい」

雨宮は立ち上がり髪質の分類を細かく説明した。


そして打ち合わせの後、銀座のレストランで食事会を開き

裕子の隣に亮が座りその隣に千成が座った

智子は吉井の隣に座った。


「大原さんいや美人だね。それに良い匂いだ」

吉井は智子の首筋に鼻を近づけて臭いをかぐと

すでに吉井マネージャーの下半身は興奮していた。

今井課長も以前から智子を狙っていたが

誰にもなびかないので決まった相手がいると思っていた。

亮は隣に座った雨宮裕子の気持ちを探って優しく質問した。


「元気ないですね」

「余計な仕事請負っちゃって忙しいのに」

裕子はイライラして返事をして小さな声で

亮に言った


「でも、マテリアのチーフなるんですよね」

「そりゃそうだけど。

マネージャーが滝沢さんじゃないから」

「滝沢さんって?」

「元のマネージャーで私信頼していましたから」

「それは残念ですね」

「滝沢さんは現場のたたき上げだからだけど、

吉井さんはアメリカ校から来た人なの、

今度の外国人の美容師がいるから英語が堪能で

ハリウッドの高級美容室でも経験が有るからって」


「でも、それは経営判断としては正しいですよ」

「そりゃそうだけど、尊敬しています」

裕子は怒るように言った。

「ごめんなさい雨宮さん、お付き合いしている人は?」

「いいえ。今のシフトではデートできないもの、

仕事が終わってデートするのが10時過ぎからですから」

その時亮は裕子の内股に青あざがあるのを見つけた


「雨宮さんもしかしたら、暴力を?」

亮はそう思った


そこで、亮は裕子の気を引くために

新しく作ったフェロモンを強くする

効果のある媚薬を飲んだ。

しばらくすると周りの女性が亮を見始めた。


「効果があった」

亮は自分でそう思っていると

智子は亮に近づいてきて耳もとで囁いた。

「亮どうするの?私感じちゃってもうダメ、

吉井さんとやっちゃうわよ」


「な、何言っているんですか?」

豹変した智子はうっとりした目で亮を見て言った。

「みんなだって見ているわよ。あのウエイトレス

なんかさっきから亮の事を」


「わかっていますよ」

亮は気にしていないようで実は人の目を気にしていた。

「これ」

智子は吉井のスマートフォン番号の

書いてあるメモを見せた。


「吉井さん、次は女の子がいるところいかがですか?」

今井課長は旧態依然とした昔ながらの接待の話をした。

「課長、何処ですか?」

亮は女の子がいると聞いて初めての接待に興奮した。

「うちの会社の行き付けの店が有るんだ

六本木だけどな」


「そうですか。吉井さん、ではいきましょう」

亮は智子に帰るように合図を送った。

「私はこれで・・・」

「私は仕事が有りますので帰ります」

智子が言うと裕子はさめた顔で店を出た。

「雨宮さん、なんか有りましら電話下さい」

亮は裕子を追いかけながら耳元で囁いた。


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