ジュディ
「それは事情があって・・・」
亮は詳しい話を避けた。
「ジュディさんところで体の調子はいかがですか?」
亮はジュディの顔色が悪いのを心配になって聞いた。
「大丈夫、たぶんストレスよ」
ジュディは自分のつらい立場を言った。
「そうでしょうね」
「私、小さな頃からヤマト美容グループの総帥の椅子が
用意されていたわけではないのよ」
ジュディの見せる寂しそうな
顔が亮は気になっていた。
「そうなんですか?」
「当時校長の父が2年前病気で倒れて、
留学先のロサンジェルスから
急遽呼び戻されたの。ニューヨーク・コレクションは
アメリカ最後のイベントだったの」
「じゃあ、お父さんの病気が回復すれば重荷がおりますね」
「残念ながら、父の時より学校の実績が良くて理事長の父は
若い校長の私を美容界のカリスマにして学生を集めているの」
亮はビジネスとしては正当な方法の1つであると思った。
「そうなんですか、お付き合いしているか方は?」
亮はジュディに相談相手がいれ
プレッシャーが少なくなると思った。
「ええ、実はアメリカ人の恋人と別れて日本に来たの」
「それは悲しいですね、でもいつかまた彼と」
「ううん、私には自由が無いのよ、きっと結婚も厚生労働省か
文部省の官僚だと思う」
「閨閥ですか?」
亮は自由のないジュディが気の毒になった。
「あなたが團一族なら結婚できるわね、私」
「はあ。でも僕はまだ・・・」
「うふふ、冗談よ。あなたは女性に愛される人ね。
きっとガールフレンドがいっぱいいるんでしょう」
「はい、たぶん」
亮はジュディの反応も気にせず言った。
「正直ね。あなたがうらやましいわ」
「そうですか?アメリカではみんな正直に言いますよね」
亮はジュディにもっと自分に
正直に生きるべきだと言いたかった。
「じゃあ正直に言うわ、私を抱いてください」
「ええ?」
「このホテルを取ってあるの」
「いきなり正直か・・・」
亮はつぶやいた。
二人は30階の3001号室の
スイートルームへ入った
「この部屋はお客様用に年間契約でとってあるの。
あいている時は使って良いわよ」
「はい」
亮は大手企業は年間契約をしている事はわかっていた
ジュディはシャワーを浴びて白いバスローブ姿で出てきた。
「この部屋にいる時が自分に戻れるの」
「どうしてですか?」
「自宅はお手伝いさんがうようよいて、
こうして裸になることもできないの」
そう言ってジュディはバスローブを脱いだ。
ジュディの体はまさに外人の身体をしており胸が大きく、
ウエストがくびれていて足が細く長かった。
亮はその裸に見とれていると
ジュディはそれに気づき自分の話をした。
「私の母はアメリカ人なの」
「そうですよね。やっぱり」
亮はジュディの目を見て笑った。
「私、あの日あなたの体から
香る匂いでいってしまったわ。
あの時からずっとあなたに抱かれたいと思った」
「はあ」
亮は返事のしようが無かった。
「あの香り何なの?」
「僕が作った漢方薬です」
「漢方?」
「はい、実はフェロモンを多く出す
成分が入っているんです」
「フェロモン?」
「だからフェロモンを強く感じる人は、
香りを強く感じるんだと思います」
「まるで媚薬ね」
「はい、媚薬です」
亮ははっきりと言い切った。
「本当?媚薬って本当にこの世にあるの?」
「ええ、僕は学生時代からずっと、
この研究をしています」
「素敵、お願い私を抱いください。
あなたのフェロモンを思い切り嗅ぎたい」
ジュディは亮にキスをした。
「シャワー、シャワー」
亮は慌ててバスルームへ行こうとすると
ジュディは亮の手を掴んだ。
「いいの」
ジュディは亮の前にしゃがみ込みこんだ。
あの上品なジュディがまるで娼婦のように
愛撫をする姿を見下ろし興奮のピークに達した。
「凄いわ。彼と別れて2年ぶり」
「そうですか、2年ぶり?」
「ええ」
ジュディは亮のズボンを脱がし
シャツのボタンをはずしながら
キスをして舌を深く入れてきた
その攻撃的なジュディの責めは
日本人女性にはない積極性だった。
そして、ジュディは
亮を押し倒しまたがった。
「う、う激しい」
「いや?」
「いえ、いいですよ」
亮はジュディの動きに合わせ自分の腰も持ち上げると
ジュディの声は驚くほど大きく
亮はその狂ったような声を出すジュディに
とてつもなく興奮していった。
すべてが終わった後のジュディは
ベッドにうつ伏せになったまま動かなかった。
「あなたのテクニック凄い」
「ありがとうございます」
「それで今の彼女はいらっしゃるの?」
ジュディは嫉妬で亮の女性関係が知りたかった。
「ええ、ほどほどに」
「日本人?アメリカ人?」
「両方・・・」
「えっ?」
ジュディは意外に亮が女性付き合いの
多いのに驚いていた。
「はい」
「いいわね、私も仲間に入れて欲しいいわ」
「ジュディはレベルが高すぎかも」
「それ、みんなに言われる」
ジュディは優しく笑った。
「ジュディに1つお願いがあるのですけど」
「なに?」
「銀座店のチーフ雨宮裕子さんが気になっているんです」
「彼女に興味有るの?」
ジュディは一瞬嫉妬のような感情が浮かんだ。
「いいえ、彼女に影があるんです」
「なにかあるのかしら?調べてあげる、
何かトラブルがあるかどうか」
「お願いします」
亮が頭を下げるとジュディは亮にキスをした。
「じゃあ、ご褒美に私を喜ばして」
「はい」
~~~~~~
翌日の土曜日の朝、亮は絵里子にジュディと
関係を持ったことを電話で伝えた。
「持てていいわね。パパ」
「は、はい」
亮はパパと呼ばれると背筋が伸びた。
「ジュディはあなたの花嫁候補かしら?」
「それは無いです。彼女はすでに敷かれたレールが有りますから」
「気の毒相手が選べないなんて」
「そうだ、渋谷の僕の部屋に来ませんか?」
「うん、絢香も喜ぶわ」
「はい、掃除して待っています」
「おーい、早く帰ってくれ!」




