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グッド・ジョブ媚薬 1部  作者: 渡夢太郎
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「ありがとう」

「プレゼントがあるんです。僕が作ったものです」

絵里子がケースを開けるとネックレスが入っていた。

「素敵!」

絵里子は立ち上がって喜んだ。

「亮、素敵なデザイン。大丈夫」

絵里子は亮のお金の心配をした。


「大丈夫です。ニューヨークでダイヤモンドを

買ってコツコツと作りました。

帰国をしたら渡そうと思って」


「ねえ、亮ってどうしてそう言う性格なの、

色々なお金持ちを見てきたけど

 手作りの物は初めてだわ」


「そうですか?でも初めて会った時

からあなたに憧れていました」

「私があなたを縛り付けちゃったみたい、

ごめんなさい」

「いいえ、アメリカでは結構楽しみましたから、

それに絢香を見たから。

それより銀座のクラブのママが妊娠って風当たりが

強かったんじゃないですか?」


「大丈夫だったわ、着物のお陰で

臨月までばれなかったから」

「一人で出産寂しかったでしょう」

「うふふ、この子がお腹に宿った

時から私は一人じゃなかったのよ」

「母親は強いですね」


亮はバッグからプレスチックの薬瓶を取り出した。

「実はこの漢方薬、飲むフェロモン剤と精力剤しかも

自分の体臭と合わせたから4年もかかって作りました。

そのおかげで僕はあちらで女性にもてました」


「亮、私本当に媚薬の効果で私が好きになったと思う」

「はい」

「バカ」

絵里子は亮に抱き付いて亮にキスをした。


「ああ、私も」

二人を見ていた絢香が亮に抱き付いてキスをした。

「確かに、あなたクラッとする香りはするけど、

精神的な事は関係無いからね」


「ありがとう、女性用も作りました、絵里子さん用に」

亮は茶色の瓶を渡した。

「ありがとう、でも・・・」

絵里子は礼を言ったがあまり信用はしていなかった。

「はい、体臭を媚香に変える薬で一人一人匂いが

 違うために

調香しなくちゃいけないんです。まずはお試しください」


「ありがとう、好きよ亮」

「ところで、話は大原さんの件に戻りますけど」

「はい」


「まず大原さんの同期で内村と関係が

あった女性を探してもらいます。

そしてその女性と僕が接触して

内村の秘密を探ります」

「うんうん」


「絵里子さんが内村と接触してもらいます。

絵里子さんの方からも

内村の情報を取り出してください。

その秘密が暴けた時に次の作戦を考えましょう」



絵里子のマンションに泊まった翌朝の日曜日

ジョギングから帰った亮が明るく絵里子に言った。

「絵里子さん、帰ります」

「うん、何処へ行くの?」

「原宿です」

「お買い物?」


絵里子は若者の街、原宿と聞いて微笑んで亮に聞いた。

「食事です」

「誰と?」

「看護師の直子さんです」

「いいなあ、絢香のベビーシッターを頼めるか聞いてみる」

二人が行ったのは原宿の

パンケーキ店カフェ・ライラだった。


そこは若い女性で行列が出来ていて一時間待ちだった。

「亮あなた甘党だったの?二日連続で

スイーツを食べるなんて」

「はい、たぶん」

たっぷりのフルーツが乗った

パンケーキを亮と絵里子が食べた。

「うふふ。かわいいそれで、それで私への頼みは?」

絵里子は紅茶を呑みながら笑っていた。


「あはは、絵里子さん、今直子さんが来ます」

「いいわよ」

「はい、実は池田直子さんは医院長の愛人をさせられて苦しんでいます

「そんなにひどいの?解ったわ、会ってみて良い子だったら協力するわ」

「そして、この智子さんの作戦に直子さんの力が必要なのです」

「そうなの?」


~~~~~

10分ほどで直子が来た。

「直子さん、こちらが絵里子さんです」

「はじめまして池田直子です」

「はじめまして黒崎絵里子です」

二人とも笑顔で挨拶をしている姿を見て亮はホッとした。


「あなたも、亮の事が?」

絵里子が直子に聞くと直子も恥ずかしがらずに即答した。

「はい、大好きです」

直子の顔がとても幸せそうな顔をすると絵里子が微笑んだ。

「直子さんお住まいはこの近く?」

「いいえ、桜新町です。病院が池尻なので」

「直子さんその後は?」

亮は直子の状況を聞いた。


「今の院長だけど、ずっと関係を拒んでいるわ」

「大丈夫?何かされないかしら?」

絵里子はその男が直子に対して強引に

何かをするのではないかと

危惧していた。


「ええ、もうそろそろ危ないかも。もう言い訳できないし」

直子は絵里子の方を向いて答えた。

「元々私がこんな身体になったのは元の院長のせいなの」

「病院の院長ですか?」

亮は病院の院長のような人格者がそんな事をする訳が無いと思っていて

驚いていた。


「新人看護師で勤めると無理やり」

「ええっ!そうなの」

絵里子は驚くと直子はその経緯を話し始めた。

「それから、院長が大学へ戻る私を今の

院長や事務長に払い下げられて、

アルバイトの先生に宿直の晩やVIPの

入院患者の相手をさせられたわ」


「最悪ですね」

亮は直子が気の毒でしょうがなかった。

「ええ、病院を辞めたくても、

行く先々の病院に連絡するって言われているし

ああ、好きな人に抱かれたい」

そう言って直子は泣き出した。


~~~~~~

「大丈夫ですか?」

「院長と事務長が部屋の鍵を持っているから、

真夜中でも突然来るの

 そろそろ危ないわ」

「そう、それは怖いわね。今日は帰らないで

ホテルに泊まった方が良いかも

明日の仕事は?」


絵里子が直子に聞くと震えた声で答えた。

「お昼からです。その時辞表を出します」

直子は亮に付いていくことに決めた。


「直子さんすぐ病院を辞めてください」

亮は直子の肩を優しく叩いて言った。

「でも・・・」

「大丈夫です行き先の病院探してあります。新橋の病院です」

「本当?」

「はい、院長の手の出せないところへ行きましょう」

亮が優しく言うと直子は絵里子の顔を見て聞いた。


「絵里子さん、本当に良いの?」

「良いわよ、仲良くしましょうね、うふふ」

絵里子は笑顔で直子に言った。


「ホテルは日比谷のPホテルに泊まってください」

「では、さっそく転職の祝いをしましょうか」

「そうね」

三人は銀座に戻って祝杯を挙げた。


~~~~~

亮は家に帰って秀樹に相談をした。

「お父さん、一人暮らしをしようと思っています」

「うん、ここじゃ彼女を連れ込めないな」

「そ、そういう訳じゃ・・・」

「まあいい、どこへ住みたいんだ?」

「渋谷、駐車場付き」

「あはは、贅沢だな、ちょっと待ってくれ」


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