男の正体
「そうなんだ」
智子は、プリーツのミニのベージュの
ワンピースを着て綺麗な足を出していた
「大原さんいつもミニなのですか?」
「ええ、だめ?」
「いいえ、好きです。大好きです」
亮は顔を赤らめた。
「ありがとう。松平君髪をカットしたら
すごくかっこよくなったよ。
それにメガネを外したら
思った以上に目が優しいのね」
「ありがとうございます」
「あんなにダサい格好していたのワザとじゃなかった?」
「と、とんでもない。僕は営業ですから
ちゃんとした格好しないと」
亮は背筋を伸ばして真剣に智子に答えた。
「ま、まさか。営業の人間は7、3に
髪を分けないといけないと
思っているわけじゃないわよね」
「そう思っていますけど・・・」
「あはは、今どき頭を7、3に分けているのは
Bリーグの選手くらいよ」
智子は体をのけぞって大声で笑った。
「だって、大橋君も木村君も
7.3に分けていないじゃない」
「ええ、だから変な奴らだと思っていましたよ」
「うふふ、面白い人」
智子は一見賢そうに見えてボケた
事を言う亮が好きになった。
「これからこのヘアスタイルで来てよ」
「は、はい」
亮は自分の中で納得いかなかったが
仕方なしに返事をした。
「ま、待って」
智子は亮が会社の中で他の女子社員に
騒がれるのが嫌だった。
「まだ、ダサい方がいいわ、あまり目立つと
課の中で浮きそうだから」
「そうですね。あはは。それからネックレスを
差し上げます。僕の手作りです」
智子はペンダントを首に下げた。
「えっ?これ高いでしょう」
「いいえ、自分で作ったものだから
あまり高いものだと引いちゃうでしょう」
「あなたの手作り?すごいわね」
智子はネックレスの石を眺めた。
「ぴったり。すごくきれい、男性にこんなプレゼントを
もらうのが初てだったのありがとう」
「飛んでもありません」
亮はあまりにも智子が喜ぶのでバツが悪かった。
「ねえ、この後どこへ連れて行ってくれるの?」
智子は亮を誘っていた。
「ええと・・・どこと言われても普通に」
亮は智子を抱くムードをどうやって
作っていいかわからなかった。
「ホテルですけど」
「いいよ。どこ?ビール買っていこう」
智子は亮の不思議な部分をもっと知りたかった。
「はい」
亮と智子はビールを買い込んで歩いた。
「あら、シティホテル?」
智子はてっきりラブホテルだと思っていた。
「予約してくれた?ありがとう」
「予約していませんよ」
日比谷のPホテルのフロントでキーを受け取って
14階に上がった。
「うちの会社の年間契約です」
「年間契約なんだ」
「はい、父の会社が年間半分以上
お客様が使うので借りています」
「どれくらいの値段かしら?」
「半額くらいじゃないですか?」
「半額凄い!」
智子は半額と聞いて感激していた。
「朝食は何が良いですか?」
亮はメニューを出した。
「洋食美味しそう」
「了解です」
「ねえ、半額でホテル損をしないの?」
「ホテルはツアー会社に
宿泊を卸値で出すんですよ。
その代わりツアー会社は
何部屋か年間契約するんです」
「その分、ホテルは売り上げが
確保できて利益を予想できるわけです」
「ああ、そうか」
「航空会社も同じです」
「さすが松平君頭いい」
智子は早速冷蔵庫からビールを取り出した。
「じゃあ乾杯しよう」
「つまみ頼みましょう」
亮は電話でつまみをオーダーした。
智子自分の子供の頃からの話を始めた。
練馬区に住む普通の家庭、
元気な妹が居て高校時代はリア充、
大学時代に二人の男性と
付き合って就職活動の時に
内村と知り合って言いなりになってしまった
事を話した。
「松平君は?」
亮は高校三年時に女性に声をかけられ
その女性が白血病で倒れ
たが元気になり京都の大学に行った事、
大学時代付き合った女性の浮気で
別れ、アメリカに留学して帰国して
DUN製薬に入社した事を話した。
「アメリカで付き合った女性は?」
「ええと、日本とアメリカで付き合った感覚が違うので何とも」
「どう違うの?」
「説明は難しいけど、ずっと友達である日
異性とキスをすると日本では?」
「付き合い始めた。アメリカでは?」
「その程度では付き合っているうちにはならないですね」
「じゃあ、セッ〇ス?」
「それでも将来の約束までは・・・だってものすごく
セッ〇スが下手だったら嫌じゃないですか。
あそこのサイズが大きすぎるとか小さすぎると
かデブとか胸が小さいとか体臭が強すぎるとか」
「我慢できないの?」
「アメリカ人は我慢も妥協もしません」
「そうなんだ・・・それで松平君は?」
「僕の場合はどうでしょう」
「じゃあ、確かめてみる」
智子はミニスカートを少しめくりスラリと
伸びた足を出して亮を挑発し
亮の肩に頭をもたげ亮を誘うと亮は
智子とキスをして椅子に倒した、
スカートをめくると白い太ももが現れ、
亮はその太ももにキスをして
股を触るとパンティの上からでも
わかるほどそこはしっとりとしていた。
「松平君シャワーしてから」
そう言って智子は立ち上がった。
シャワーを浴びた後は、二人は明かりを
消して裸で銀座の明かりを眺めた。
「どうしてなんだろう。今まで会社の
人とはこうならなかったのに
不思議とあなたに惹かれる」
「ありがとうございます」
亮は立ったままキスをして
智子を窓に押し付けた。
「いいわ」
亮と智子はネットリとキスをし
合って智子がフラフラになると
亮は智子を抱き上げベッドに運び込んだ。
古文書の教え通り相手の表情と反応
と角度を観察しながら行為を続け
智子は大きな声を出し身体の力が
抜け何秒かおきに痙攣を起こした。
「セックスってこんなに凄いの、こんなに良いの。
まだ、ぴくぴくしているわ、止まらない。
どうしよう、もうあなたと離れられない」
亮が目を覚ますと智子は
涙を流して亮に抱きついた。
「でも、何なのこれって、
まだ体がピクピクしている」
「智子さんこそ凄かった、不倫の相手
こそ良いおもいしたでしょうね、
こんな素敵な体を自由にしていたなんて」
「うん、もう嫌!あんな男」
智子は亮の胸に顔をうずめた。
「お願い助けて」
「了解です」
智子は嬉しくなって亮に抱きつき
また二人は再び求め合った。
恋
休日の土曜の朝、2階のレストラン
「レセゾン」朝食をとった
「ええと不倫男のプロフィールは内村和行、
五島商事の人事部部長、45歳」
智子は亮がどんな字を書くか覗き込んで言った。
「人事部長ですか、
職権乱用ですね。自宅は?」
亮は内村和行と五島商事を
丸く囲んで矢印を書いた。
「ああ、綺麗な字・・・
成城の駅近くの住宅で一戸建よ」
智子は亮の形の綺麗な字を見て息を漏らした。
「いい生活していますね、あの辺りは
坪200万円以上します。
家族構成は?」
「三人家族で娘は女子大生」
「うんうん」
「内村のやつ私以外にもこんな関係を
毎年持っている女がいるみたいなのに、
私だけもう2年、以前別れ話をしたら
インターネットで写真をバラ撒くって」




