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グッド・ジョブ媚薬 1部  作者: 渡夢太郎
105/118

徹と秋山

「なにがですか?」

「絵里子さんの前では言い難いけど、

私も久々に濡れたわ。あはは」

「ううん、私もいつも濡れっぱなしよ」

「うん、いい男だ!!私の跡継ぎにならんかなあ」

「伝えておくわ」

「そうか、そうか。本気だからな」

「はい」

絵里子は深々と頭を下げてエレベーターに乗った。


~~~~~

1階で待っていた亮は心配そうに絵里子に聞いた。

「何かあったんですか?」

「ううん別に、じゃあ行こうか」

「はい」

二人はラブホテル街を抜けて飯田に言われた

大久保の裏DVDの事務所へ向かった。


事務所に入ると強面の男が丁寧に挨拶をした。

「飯田さんから連絡はもらっています」

亮は徹か兄貴が持ち込んだ

映像があるかどうか聞いた。

「あるよ」

「えっ?」

「ずいぶんな数預かっているんだ」

「そうなんですか?」


「ああ、あいつはSDカードで

撮っているんでDVD用に

編集して変換しなきゃいけないんだ」

「発売するんですか?」

「いや、やつの持ってきたやつはやばいから無理だろうな、

レ○イプや盗○撮も本物はいくらうちでも取り扱わない。

警察が怖いからな」


「じゃあどうしますか?」

「編集したDVDは徹に返すけど

マスターSDカードあんた達に渡すよ」

「マスターのSDは何人分ありますか?」

「20人分かな」

「じゃあそれを買い取ります」

「どうするんだ?」

「写っている人、つまり被害者に返します」


「そりゃいいや、自慢じゃないが

裏AVは被害者無き犯罪なんだ

 つまりボカシを入れていない事が犯罪なんだ」

「はい、そうですね」

「被害者が有ったら本当に犯罪だ」

「そうですね」


「持って行きなよ」

「はい?」

「いいよ、あいつはどうにでもなるから」

「良いんですか?」

「ああ、飯田さんにお世話になっているから、

それにあんたは飯田さんの息子さんなんだろう」


「えっ?」

「さっき電話で聞いたよ、跡取りだって」

「はあ」

亮は返事に困った。

二人が事務所を出ると絵里子は亮に飛びついた。


「亮うまく行ったね」

「はい、さあ家に帰って映像をチェックします」

亮は卑猥な映像が見られると思って

ワクワクした。


「亮仕事は?」

「ああそうか、今日も客引きか・・・」

亮は体の力が抜けた。

「頑張って、今日は私も行くわ」


~~~~~~~

8時過ぎのルイの店内は亮の客がたくさんいる中

絵里子と飯田が入って来た。

「いらっしゃいませ」

佐藤は二人を席に案内すると亮を呼んだ。

「いらっしゃいませ、飯田様」

亮が一瞬驚いたが飯田に挨拶をして席に座った

「今日はありがとうございました。

お陰でSDカードは取り戻せました」

「うん」

飯田がうれしそうに笑った。


「でも、わざわざいらっしゃらなくても」

「いやいや、今日は相川に用があったし

久々に飲むのも良いかと思って」

「はい」

「ところで、亮くん。私の跡継ぎにならんかね」

「跡継ぎ?」

「ああ、金貸しだ」


「どなたか、身内の方か社員の方は?」

「いや、ずっと一人でやってきたから、

それにこの仕事は特別だ

変な欲を持ったら絶対できん」


「はい」

「あんたみたいな欲の無い男しかできんだろう」

「うふふ、確かに欲は無いわね」

絵里子は笑った。

「まあはっきり言って私はあんたを見込んだ」

「ありがとうございます飯田さん、考えておきます」

「そうか、そうか。あはは」

飯田は自分の昔話を始めた



歌舞伎町の金貸しに嫁いで

夫婦二人三脚で水商売の

女性に金を貸して、お店を経営させ、

今の地位を築いたこと。

自分が歌舞伎町NO.1ホステスで夫に

見初められた事などなど話を聞いているうちに。


そして絵里子の元スポンサー黒崎の話をしようとした時

相川が店に入って来た。

「お疲れ様です」

佐藤が相川に挨拶をした。

「おはよう、今日の客の入りは?」

相川が店内を見ると飯田を見つけた。


「あれは?」

相川は慌てて飯田のもとに飛んできた。

「いらっしゃいませ、飯田様」

相川は直立不動で頭を下げた。

「うん」

「でも飯田様が飲んで歩かれるなんてお珍しい」

「そうだな、何年ぶりだろうか?」


「ごゆっくりして行ってください」

「はいよ」

「では、うちのNo1ホストを呼びますから」

「ここにいるだろう」

「はい?」


「この子が一番だ。な、亮ちゃん」

「亮は飯田様のお知り合いですか?」

「私の息子だ。あはは」

「えっ?」

相川は亮の顔を見た。


「オーナー冗談です、今日初めてお会いしたんです」

亮が事実を言うと相川はホッとした。

「相川、ちゃんと経営しろよ。評判悪いぞ」

「はい」

相川は2日続けて自分の店の悪口を言われた事に

気に病んでいた。


飯田は亮と話をしてご機嫌だった。

「絵里子さん帰ろうか、

亮君の仕事の邪魔しちゃ悪いからな」

「はい」

そして飯田が外に出ると三人の

ボディガードに囲まれて帰って行った。


~~~~~~~

「オーナー、あの女性は?」

佐藤が聞いた。

「歌舞伎町のドンだ」

「あの、飯田さんですか?」

「うん、あの人に睨まれたらここで生きていけない、

警察よりもやくざよりも怖いぞ、気をつけろよ」

「はい」


~~~~~~~

亮は部屋に戻るとSDカードをチェックし

女性が数人の男に犯されている

SDカードが10枚隠し撮りが10枚あった。

そこには泥酔の理恵の母親杏子が

三人の男に犯されているSDがあった。

「くそ!徹が映っていない」


そしてその中に美也子の映っている

映像が見つからなかった。

翌朝、亮は美也子に報告をした。

「美也子さんのSDは見つかりませんでした」

「やはり嘘だったのかしら」

「ところで業者に預けたSD20枚だけかな?」

亮は首をかしげた。


「ひょっとしたら、大事なものは

自分で持っていたのかもしれない」

それが心配だった。

「それと映像全部徹の顔が映っていな事も」

徹って言う男、相当ずる賢いと言うか卑怯な男だった。


亮は森に電話で話をした。

「了解。オーナーの相川は関係ないんだな」

「はい、それより、店長の佐藤譲二が怪しいです」

「そうか、そっちも調べておく」

「お願いします」


亮は同じく美咲にSDが手に入ったことを

連絡した。

「そう。じゃあ恐喝で捕まえましょう。女の敵を」

「はい、とにかく理恵のお母さんと美也子さんに

被害届を書いてもらいます」


その夜、ルイは相変わらずにぎわって

亮の周りにはたくさんの客がいた。

そして9時過ぎに原美咲が入って来た。

亮は力なく言った。


「いらっしゃいませ」

「こんばんは」

「ここは美咲さんが来る所じゃないです」

亮は耳元で囁いた。

「あらら、私も仕事が終われば一般人よ」

「はいはい」

亮は水割りを作った。


「へえ、ここがホストクラブね。

みんなイケメンね。亮にはかなわないけど」

「ありがとうございます」

「ところで徹は?」

「まだ来ていません、

いつも11時過ぎに同伴で出勤します」

「とりあえず、それまで待とうかな?」

「ありがとうございます、

でも5万円くらい取られますよ」

「うふふ、それくらい持っているわよ、

キャリアは給料がいいんだから」


そして、10時半ごろ徹が女性と入って来た。

「彼が徹です」

それを見た美咲が驚いて声を上げた。

「あっ、秋山さん」

「えっ」

亮は徹の腕に抱きついて歩いている秋山良子を見た。


「亮の元カノじゃない?」

「はい、でもどうして彼女の事を?」

亮は美咲がなぜ良子の顔と名前をしているか不思議だった。

「うふふ、私は警察官よ」

亮は驚くと同時に一瞬良子の視線から顔を隠した。


「警察官だから僕の付き合っていた女性を知っている方が

 おかしいいですよ」

「いいじゃない、堂々としなさいよ」

「うん、たぶん気付かないと思うけど」

「そうね、伊達メガネの亮じゃないから」


秋山良子は他の席に行った徹を待っている

間一人でボックスに座っていた。

まもなくそこへ徹がやってきて話し始めると

良子が泣きそうな顔をしていた。

「どうしたんだろうあの二人」

美咲が心配そうな顔をしていた。


「美咲さん。実は僕が秋山さんを

寝取られたのはあの徹なんです」

「え?だって徹は高校時代から不良でしょ。二人の接点は?」

「高校時代の秋山さんの友達の紹介というか・・・」

「へえ、じゃあ。あの二人付き合いが長いんだね」

「そうですね」


「秋山さん選択間違えたね。こっちの方がいい男なのに」

亮は返事をしなかった。

「じゃあ、私帰るわ」

美咲が立ち上がると亮も立ち上がって頭を下げた。

「はい、じゃあよろしくお願いします。

ありがとうございました」


「了解。亮たまには私を抱いてよ」

「はい、じゃあ一緒に帰りましょう」

亮は良子が気になって店には居たくなかった。

「あなたって、簡単に言うのね」

「待っていてください」


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