表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
グッド・ジョブ媚薬 1部  作者: 渡夢太郎
100/118

逮捕状

「はい」

「大変だったなあ」

「いいえ、自由にやらせてもらってありがとうございます」

「君が大原君かい、亮と付き合ってもらってありがとう」

秀樹がしみじみと智子を見て笑った。

「こちらこそありがとうございます」

智子が深々と頭を下げた。


「さて、こっちの話をしようか」

秀樹が応接椅子に座った。

「お父さんやはり製造データは盗まれていました」

「うん、それで犯人は?」

秀樹は驚く様子も無く犯人の名前を聞いた。

「川野専務、小川所長、三井課長、

島田さんそして松田部長です」

「分かった」

秀樹はあまりにも多くの悪者が

多くてため息をついた。


「それで、金曜日にヘンケル製薬は

新薬の発表記者会見をするそうです」

「なるほど」

「それで当社は予定通り翌週火曜日に

新薬の記者会見をします」

「うん、いいだろう」

「あとは当社の株の方をお任せします」

「わかった。もう少しだがんばれよ」

「ところで、四人の扱いはどうしますか?」


「今から緊急役員会を開いて、

川野専務は解任、窃盗と横領で告発、

小川所長も窃盗で告発、三井と島田は

すでに逮捕されているな」

「はい」

「ところで松田君は左遷でいいのか?」


「はい。松田さんは反省して最終的にはすごく

協力的でした。感謝しています」

「告発状は弁護士の方からさせるが誰がする?」

「じゃあ、僕の方で」

「顧問弁護士の岩枝先生と

一緒にやってくれ」

「はい、それから森田常務の方は

来週火曜日以降捕まえますから」

「わかった。DUN製薬販売の方は総入れ替えだな」

「はい」


秀樹は亮の言う事を完全に信じて

会社の方向性を決めていた。

「亮、これが終わったら、

マテリアのオープンとファンションショーか?」

「はい、それとヒアルロン酸風呂の

サンプルが来週で来ますので

資金の方お願いします」


「わかった、他に何か欲しいものは有るか?」

「はい、今回協力してくれた森さんに仕事を紹介してください」

「うん、解かった。うちの会社の

取引先や個人調査で使わせてもらう。

それだけでいいのか?」

「はい」

亮は頭を下げて部屋を出ようとすると

秀樹が声をかけた。


「おい、たまにはお母さんの所へ顔をだせよ」

「はい」

智子は何度も振り返りながら亮に聞いた。

「亮、あの人が亮のお父さん?」

「はい」

「素敵ね、お父さん」

「ありがとう、そう言っておきます」

「お父さんはうちの会社の何なの?

取締役になっていないし」

「筆頭株主です。と言うか。

元々この会社は祖父が作った会社です」


「例の媚薬?」

「いいえ、普通の薬です」

「じゃあ、亮はオーナー一族ね」

「はい」

亮は智子に返事をしながら、

父親が積極的にDUN製薬に力を

入れているのは、秀樹自身がDUN製薬の

社長になるつもりでいるのかと考えた。


亮は被害届を弁護士と一緒に

美咲のところへ持って行った。

「被害届受理しました。すぐに

裏付け捜査をして逮捕をします」

「原さん。川野は今、DUN製薬の

取締役会に出ていて取締役を解任されます。

普段の居場所はリプトンホテル1021号室、

自宅は世田谷です。

ほとんど戻らないようですけど」


亮は美咲に川野がDUN製薬を首になってから

逮捕して欲しいと言う意味だった。

「貴重な情報をありがとうございます。團さん」

「それで、小川所長の方は?」

「潜伏先は判っていますから、逮捕状が出れば」

「わかりました。お願いします」

「連絡するわ。團さん」

警察庁を出ると顧問弁護士の

岩枝は興奮していた。


「團さん、彼女はキャリアですよ。

去年26歳で警視になったそうです。

それにお父さんが警備局局長だそうですよ」

「はい」

「親しいようですがどうゆう関係ですか?」

「大学の同級生です」

亮は岩枝に二人の関係がわからぬ様な態度を取った。

~~~~~

それから2時間後、美宝堂にいる

亮の元に美咲から電話があった。

「亮、小川を逮捕したわよ」

「早かったですね」

「後は川野ね」

「はい、水曜日にリベートが田中議員に渡されます。

その後に手塚から警察上層部に圧力がかかると思います」

「そう、今からその戦いよ」


~~~~~~

亮と明日香が待っている美宝堂の

応接室に美佐江が入ってきた。

「こんにちは」

美佐江が明るく挨拶をすると明日香は

緊張した顔で頭を下げた。

「はじめまして、木田明日香と申します」

「話は聞いたわ」

美佐江は明日香の全身を見て微笑んだ。


「ありがとうございます」

「早速だけど、パスポート持っている?」

「はい、持っていますけど・・・」

「明日から私とニューヨークへ行ってもらうわ」

「本当ですか?」

「はい」


「だって、今日面接したばかりなのに・・・」

「良いのよ。弟が信用できると言えば、私も信用します」

「弟?」

明日香は驚いて亮の顔を見た。

「亮まだ言っていなかったの?」

「はい」


美佐江は困ったような顔をして明日香に言った。

「明日香さん、うちの会社は厳しいわ、

今までみたいに誰もちやほやしてくれないわよ。覚悟して」

「はい、亮さんのためにもがんばります。お願いします」

「亮のためになの?」

「はい」

美佐江は美しい微笑を見せ、

弟を守ってくれる明日香に感謝した。


外へ出た明日香は亮にSDカードを渡した。

「私とヘンケルの戸田専務との会話。証拠になると思う」

「SDカードに?」

「そうICレコーダーいつも持っているから」


「ありがとう、明日香さん」

「でも、エッチのところは聞かないで」

「はい」

「いきなり仕事をもらってうれしいわ」

「ニューヨーク気をつけて」

亮の優しい言葉に明日香は亮に抱きついてキスをした


~~~~~~~~

そのころ森田と川野が

リプトンホテルで会っていた。

「今日取締役を解任された。

被害届が出されるかもしれない」

「いや、証拠がありませんよ」

「小川が盗んだデータもコインロッカーを使ったし、

最終的には松田の指示でしょう」

「松田もそのデータが何処に流れたか知らない」

「もし正式に臨床を始めて申請出すとしたら2年後です。

だからヘンケルとの関係は立証できないはずです」

「そうだな」

川野はそう森田に返事をして自分に言い聞かせた


「はい」

「ところで、良い子見つかったか。

めぐみが実家に帰っていて相手が居ないぞ」

「いましたよ。18歳の子が。水曜日連れてきます」

「たのむよ」

「まだ懲りていないなこの男」

森田は独り言を言った

~~~~~

亮は美也子に連絡を取って5時に有楽町駅で会った。

「この前はご苦労様でした。美也子さんのおかげで

田中はすっかり油断して彼女たちの前で口が軽かったようです」

「そうなの、良かった」

亮と美也子は中華料理猛林の個室に入った


「ところで徹の件ですけど、いくら要求されているんですか?」

「2千万円です、恥ずかしいビデオに撮られているらしいの」

美也子の顔が一瞬でくもった。

「そんなに!ところでビデオを撮られた記憶があるんですか?」

「無いわ、エッチしたの1回だけだもの」

「1回だけですか」


「徹は私がファッションショーに

関係しているのをわかっていて、

代理店やヤマト、マスコミに流すって」

「卑怯だな・・・徹の自宅は?」

亮は徹の卑怯な手口に腹が立っていた。

「代々木のマンションよ」

「じゃあ行って取り返しましょう」

「だめよ、徹のバックはやくざがいるの、

しかもマスターSDカードは

裏DVD業者が持っているて言っていたわ」


「そうか、それで映像は見たんですか?」

「ううん、見ていない」

「解かりました、大丈夫僕に任せてください」

「私は何をすればいいの?」

「木曜日に2千万円渡すと連絡をしてください」

「はい」


そこに美咲が入って来た

「お疲れ様です」

「あっ、こんばんは」

美也子が美咲にお辞儀をした。

「亮に聞いたわ、大丈夫?美也子さん」

美咲が聞くと美也子は崩れそうになった。


「絵里子さん歌舞伎町に詳しい人知っていますか?」

亮は美也子と美咲と話をしている間に絵里子に聞いた。

「はい、黒崎が昔面倒見ていた人がいるわ」

「えっ、絵里子さんの旦那さん?」

「そう関西で実力者の黒崎です」

絵里子は隠すことなく答えた。


「ではぜひお願いします」

「はい、美也子ちゃんの事だからすぐに動くわ」

「はい」


亮が電話から戻ると美也子は美咲に徹からの恐喝の

話があらかた終わっていた。

話しを聞いた美咲は亮に確認を取った。

「解かりました、亮どうする?」

「はい、徹は他の女性からも似たような手口で

お金を取っています」


「はいっ?」

美咲は徹が他にも同様な手口で恐喝をしていると聞いて驚いた。

「美咲さん、証拠そろえれば捕まえられますか?」

「もちろん、恐喝で逮捕出来ますよ。

 出来るだけ証拠を集めて欲しいわ、

 徹の恐喝した音声とか・・・それと過去に貢いだお金と

 日にちも」

「わかりました」

記録を書いてお渡しします。


美也子はため息をつくと質問した。

「原さんと亮との関係ってどんなんですか?」

「私は團君は大学の同級生ですよ、ねっ」

美咲は亮の顔を見た。

「ずいぶん親しい感じがするんですけど」

「そうですか?原さんは出世頭ですからね

 僕は尊敬しているし頼っています」

亮の答えた美也子は納得した。


「実は美也子さん私は大学時代レ○プされる寸前に

團君に助けてもらったの。

 亮は私のヒーローなの」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ